■スポンサードリンク
サラバ!
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
サラバ!の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全181件 121~140 7/10ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「サウスバンド」みたいに家族全体が狂っているけどもコメディカルに描写しているからどこかでホッできる人情味があって、「流」みたいに国勢情況や国内の出来事を背景に1980年代から現代まで物語が進んでいくので、時の移ろく無常さ、寂寞さをちょっぴりと偲ばせてくれる、なかなか渋い小説だ。でも基本は家族愛をテーマにしたヒューマンドラマだろう。 幼少期の姉の奇行が主人公の弟にすこし達観した視点で分析されるくだりが何度も笑った。(いじめや引きこもりなどで姉の猪突猛進的なキャラが鳴りを潜めたのが残念だと不謹慎に思うほど、姉の奇行は清々しいのだ!)姉の奇行も含め、主人公から見た母親の自己中心的な性格や、父親の不甲斐ない人間性なども、みんなそれぞれが背景がありそういった行動になっていたのだと物語、最後らへんで種明かしされる。その事実にホロリとしたりもする。家族愛を通して読者のいろいろな感情の琴線に触れてくる小説だと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上下で読み応えありましたが、とても面白かったです。満足しています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
家族の長い物語、いろんな軋轢のあった家族が物語の最後では、それぞれが自分の何かを見つけられた。強烈な個性をはなち、家族に多大な迷惑をかけた主人公のカルト的な姉の貴子が一番その何かを確かに見つけられた。読みごたえのある長編でいっきに読み終わった。次は主人公の歩が親になった家族の物語を読みたい、歩が親になったら、その時は歩も家族の為に何かを見つける手助けをするだろう サラバ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公の優しい青年、あゆむ君と真面目なサラリーマンのその父が 我の強い母や姉や叔母ら周りの女性たちに振り回され苦労させられるというお話です。 私も似たような境遇で育ったので、あゆむ君の気持は痛いほどわかります。 わがままで金銭感覚のおかしい祖母と母と妹のせいで祖父が築いた財産は全てなくなり、 危うく差し押さえ寸前で私が何とかやりくりしましたが、苦労が祟り精神を病んでしまいました。 私の父はまったく頼りにならず気づいたら重度の認知症を患い、家で暴れたため 精神病棟に拘束入院させられ、あっという間に死んでしまいました。 この小説は私の人生を見直す重要なヒントをくれました。 家や女性を守っていくのが自分の使命であり男の責任だと思い孤軍奮闘 してきましたが間違いでした。もううんざりです、もっと早く逃げ出すべきでした。 この「サラバ!」という題名は、しがらみや既存の価値観を捨てリセットして 自分らしく自由に生きるという事なんだと私はハッと気づきました。 てっきり物語のほうも最後にあゆむ君がスパッとみんなと決別して大団円を迎えると 思ったがそんなに単純ではなく、彼はあくまでファミリーの一員としての自分に アイデンティティーを見出すつもりで、旅をして幼少時代を振り返ったりして 結局自分の過去や家族の呪縛から逃れられないまま物語は終了した印象です。 サラバ!って結局なににサラバなのか明確でないので読後感がすっきりしません。 読み手の生い立ちや価値観の違いでいろいろ解釈が変わるのかもしれません。 とにかく家族のことで悩んでいる人、特にあゆむ君のような優柔不断な性格で 今まで流されて生きていた人には考えさせられることが多い物語です。 家族というものが何なのかを今一度じっくり考えるよい機会を与えてくれました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
友人から紹介された本です。 あまりにしつこく紹介されたので読みましたが長くて何度か挫折しそうになりました。 あしかし上の後半から面白くなり下はすらすらと読むことが来ました。 主人公の歩むの気持ちに所々共感しました。 正直私の中で「すくいぬし」「信じるもの」は見つかっていませんが、考えさせられる本でした。 久々の小説で1ヶ月ちかくかかってしまいましたが読む価値アリです! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
サラバ!読み終わりました! 涙が自然と流れてきました。 幼少期の生い立ちのことは、状況は違えど共感ポイントはすごくありました。自分の幼稚園の頃から高校のころまでとかも、鮮明に覚えてるし、大人が思ってるより子供は子供じゃなくて、親や周りの評価を気にして生きてるし、それがいまの人格に影響を与えてるし、前半のストーリーがあるから後半がこんなにも生きてくるんだと思いました!作者自身の人生を通して感じた思いや伝えたいことが、物語の中に織り交ぜられてる感があり、それがまっすぐ伝わってきて、小説ってこんな風に伝えたいことを伝えることができるんだ!と思うと、自分も小説を書きたくなりました。 リアルな本当の思いは人を動かすんだなと。西さんについても深く知りたくなりました!是非多くの人に読んでもらいたい!その人なりのその人しかだせない、それぞれの自分にとってのいい気づきが生まれることでしょう! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
家族が崩壊していく、バラバラになっていく、親友や恋人との人間関係も崩れ、主人公の自身の自滅等々、下巻の印象は非常に暗く切ない。 現実から逃げていることに気づかないとか、信じる何かを持つことの大切さ(宗教という意味ではなく)とか、そういうことってあるよなぁっていうのが印象的でした。サラバを再認識することで人生に明るさが戻りホッとします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイトルの所以を意識して、小説を読みます。サラバって、キザっぽいサラバだと思ってたましたが、・・・。それはさておき、内容に関する感想ですが、主人公の男の子が海外、それもイランで産まれるところから始まり、姉を持つ普通の四人家族の日常を描いています。主人公は男子だから、本人とは違うだろうけど、西加奈子さん自身の経験談も一部にはあるでしょうが、面白く読めます。今では大して特別ではない帰国子女とか両親の離婚も起こりますが、西加奈子さんの手にかかると、単なる家族の話でも興味深く、面白くなるのは何ででしょう。下巻も楽しみです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
三島由紀夫著「仮面の告白」同様、主人公が産道を通るところから物語が始まります。その出方で受け身の性格を象徴させるなんて、うまいにもほどがあります。 買うかどうか迷っていたうちに、直木賞を受賞してしまったので、なんとなく遠ざかってしまい、読むのがずいぶん遅くなりました。 おもしろかったなあ。特に「姉」幼少期の、はじけっぷりが素晴らしかった。あとは、関西弁のなんともいえない丸みをおびた使い方がよかったです。ただ、著者は子供と老人を書かせたら抜群に上手なのだけど、それ以外の年齢層になるとなぜか魅力が薄まるようです。 ともあれ、「円卓」の次に好きな作品となりました。あれは、なかなか越えられない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上下セットというところが嬉しい商品でした。 状態もきれいで梱包もよかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上巻では、一つ一つのエピソードには引きもまれるが、どこにこの話は行くのか、と言う気持ちでなかなか物語に入り込めなかったが、下巻ではぐいぐいと話にひきこまれた。「あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ」と言う姉のメッセージは強く読者を揺さぶると思う。 このストーリーが姉の立場から書かれたらどうなんなるんだろうとも考えるが、弟の視点から書かれたことに意味があるのだろう。家族と言う器の中で良くも悪くも影響を受けながら、しかし人は一人では生きていないという事実に思い至る。そして人の回復にはいろいろな道があり、それをどう見つけるか、見つけ方にもいろいろある。外の世界にどう自分自信を開いていくか、それを一つ教えてくれている。 また、西欧ではない、かって英国植民地だった国に思春期を過ごした評者にとって、子どもだった主人公がエジプトで体感したことは、忘れていた「異文化を体験した」ときのひりひりした感じを思い出させてくれた。自分の物語も自分のために書いてみたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ほぼ新品でした!!以前から、読みたかった本なので、とても満足しています! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本に帯は無く、天と小口に多少の染みは有るものの全体的には状態は良かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
強気で自由奔放・目立ちたがり屋な母、人と違う事をやりたいと考えが異常に強い姉に挟まれ、意志薄弱・他者依存で生きてきた(でなければ生きられなかった)弟の話です。 この弟のように、自分の芯がなく、なんでも人のせいにして、自分の事なのに誰かに決めてもらうという生き方でも学生時代は生きられますが、大人になると、生きていくのは難しくなります。大人のくせに、何をしたいのか、何をやればいいのか自分で見つけ出せず、生きがい・自分が生きてる意味がわからなくなってしまうのです。 下巻では、この弟が、悩み多くの時間を使って、自分の生きがいを見つけることができた事が描かれています。 私はこの弟と似た性格なので、お姉さんの話が心に響きました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
直木賞受賞時にも賛否両論あったそうですが、議論になるほどおもしろい本だと思いました。一気に読めて心を揺さぶられました。ただ、読み終わってから振り返ると、後半展開がちょっと劇的過ぎるかな、と思ったので星1つ減らしてます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上巻を読んで、下巻の目次を目にしたとたんにこの後の展開を想像でき、悲しいというか複雑な気持ちが襲ってきた。主人公の僕(歩:あゆむ)はどんどん大人になっていく。ただし、どちらかというと体だけが大人になり、精神の成長は子供の頃から変わらない。歩むが青年期を過ぎ、実年にさしかかるところで、異常行動の姉が自分の心の拠所を見つける。歩の拠所はなかなか見つからないが、姉やおばさん、父親の話を聞くうちに、自分を探す努力を始める。目次に書いている通りのストーリーだが、読者の想像を超える展開が待っている。上巻では、どうしようもない姉であり母親であり僕であったが、下巻ではそれぞれが自分の幸せを追求する。実は、この家族は最初から自分の幸せを追求していただけなのだが、その時々の言動が奇異だったりするだけだったのかもしれない。純粋に自分を生きていたのかもしれない。その人物の“芯”を探して、見つけて、自分の中心にすえたのかもしれない。この作品を読んで、生きる上で大事な何か(“芯”)を探すことが人生の目的であることように感じた。困難な道を歩むことになるのかもしれない。しかし、探さないことには幸せを掴めない。歩には魔法の言葉「サラバ」があった。自分には何があるのだろう。答えは出ないかもしれない。でも、私たちは答えを探して歩み続ける。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
幼年期から思春期にかけて、僕(圷歩(あくつあゆむ)、後の今橋歩)が経験する家族や友達との話。イランで産まれ、エジプトで育つ歩は、いわゆる帰国子女であり、普通に育った少年と比べて、たくさんの出会いと別れを経験する。タイトルの「サラバ」という言葉に込められた想いは、上巻ではまだ突き詰められていない。エジプトで知り合ったヤコブとの友情や愛情の中で自然発生した「サラバ」であり、楽しさの中に確実に潜んでいる悲しみみたいなのものを感じる。いつか別れることになる日本人学校の友達とか。 これから物語がどのように展開するのか、姉や母親、父親、親戚とどのような関係を「サラバ」という言葉で紡ぐのか下巻が楽しみだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上下読み終わりました。 ここ数か月、読書をするようになった私には、読み終わってすぐは「長かった」・・・これが最初の感想です。 長い話だった割に、最後のまとめがちょっと急な感じもあり、余計に一番の感想が「長かった」になってしまったのかなとも思います。 上を読んでいる間はこの話はどこへ向かっているのかよく分からず、下の前半は主人公の歩の行動にイライラを感じながらでしたが、下の後半になって話が一気に広がります。 破天荒だった姉が「見つけた」後の言動が、読み終わった後も残り、ふと思い出したりしています。 周りを気にして合わせている自分・・・それを感じている人には、メッセージ性のある作品になるかなと。 読んでよかった、そう思える作品の一つになりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上下巻合わせて700ページ強の長編小説。序盤の印象はあまり良くなかったが上巻の中盤以降、そして下巻に突入してから終盤まで物語が濃くなり引き寄せられていく。ひさしぶりにあっという間に読めた長編。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ひさしぶりに小説を読んだな、という感じ。 これがもし世の中で受けているのであれば、日本はやっぱり閉塞感があるし、でも人々には希望がある。 上巻の冒頭は少し退屈だったけど、下巻は怒涛の勢いでよかった。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!