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しずく
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しずくの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 1~20 1/2ページ
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ネタバレを含みます。 短編集で、日々の生活での思いを正直に書いていらっしゃるように感じました。(著者の現実と必ず一致しているという訳ではないかもですが) 職場のなかでの女同士の思い、とか、同年代の同性が自分より幸せになっているのではないか、とか感じてしまう意識を描写されています。 子供、主人公の結婚相手の連れ子に対する思い。子供全般に関するうざったさ(言葉は悪いですが)、とか、子供を自分だったらこう育てるのに、と思いながら、それを他人の家庭に進言する訳にはいかない歯がゆさ、とか、心象描写が肉薄して伝わってきます。 表題作、『しずく』は、猫の視点なんですが、多分、猫たちはこういう感覚で生きているのだろうな、と思わせます。それに、人間の暮らしの方もストーリーを持って変化していく様が絡んできます。 全然、視点が別の話ですが、西(著者)さん、かなり、形容詞とか、形容に使う擬態語とかを大分吟味されて書かれていると思います。ありきたりにならないように、僕も書く時に苦心する部分です。 光文社さんのホームページに新刊として紹介してあったので図書館で目に入って借りてきました。 収録作中で、『木蓮』は、共感するところ多く、そうそう、と頷きながら読め、後半は爆笑します。(作中の子供の言動が意表を突いているから) 『シャワーキャップ』は、しみじみとします。(ああ、やっぱり年の功で、親は自分の先輩なんだなーと感じます) 表題作『しずく』は、猫が、人間のようには長く記憶を維持できない、という処が、舞台装置として効いて、最後にきて「人間って寂しいなぁ」と感じさせます。 西 加奈子さんと直接関係はない余談ですが、光文社さんの、カッパ・ワンという賞は、殆ど持ち込みの窓口のような賞なので、こういう賞が有ることは救いです。エンタテインメント性を重視される賞ですから、ストーリーの面白いものを充てないと難しいようです。 | ||||
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ネコの表紙にひかれて購入 この方の長編には、そんなにシンパシーを感じなかったのですが、"しずく"の幾つかの物語に、涙がこぼれました 短編で読みやすく、また筆者の作品を読んでみたくなりました | ||||
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読みやすく、1話 1話 設定が異なる物語だが、テーマに沿っていて女性目線でしっくり来る内容でした。他の作品も読んでみたいと感じた。 | ||||
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なきました。毎晩、良い気分で泣ける本です。短編集で、一作読んで気分良く泣き、気分良く眠れました。心が優しくなりますよ。 | ||||
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西加奈子さんは人に対する視線が鋭く優しい。 こういう感情の揺れとか不安ってあるよね、と普段のぼんやりとした感情をズバッと言葉で表現する。 切なさを感じたり、自分の中で調整しながら生きている部分を読み手に認識させて、受け止めさせる。 淡々と、読み手の想像力に委ねる文章が詰まった短編でさらりと読める。 最後に収められた「シャワーキャップ」のおかげで、読後感は、みんないろいろあるけど、人間って強いし、希望が見いだせると感じることができた。 | ||||
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西さんの著書は今まで読んだことがなく、初めて購入しました。なぜか、猫の挿絵と物語に猫が登場するようだったから。しずくは最高でした。いち猫好きとして120%で西さんの猫に対する描写を理解でき最高に笑わせてもらいました、そして最後はうるっ。そんな描写ができる発想力と創造力が素晴らしいと感銘を受けました。猫好きに広めていきたいです。 | ||||
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短編なのでスラスラと読めました。 同年代くらいの主人公が多くて共感できました。 なんてことのない日常や、どこにでもあるような話の中に主人公、そして私も、皆んなが誰しも抱えているような闇や不安定さが表現されているのです。 とくに良かったのは「しずく」と「シャワーキャップ」 この後は幸せになったんだろうか?と今後の行く末を想像してしまうお話でした。 シャワーキャップでは、つい自分と母親を重ねて涙してしまいました。とても良かったです。次は西加奈子さんの長編を読んでみたいです。 | ||||
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記憶力の悪い猫たちが、同じ言葉を繰り返しながら会話するところが面白かった。 猫好きの人に是非読んでもらいたい本です。 | ||||
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表題作のほのぼのとした、ぼんやりとした、けど、なにかかなしい感じが、やわらかく書かれているところが、よかったです。全短編に描かれた、わかりあえているようないないような二人(匹)のむすびつきがしみじみと良いです。 | ||||
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「しずく」読んで、ヒタヒタと泣けました。深く考えることのない猫たちの、なんとなくの喪失感・懐かしい記憶。一時期一緒に過ごして、ケンカして一緒に眠ってしずくを飲んで・・・この子たちはもう二度と会うことはないんだろうなぁ。と泣けます。 心がきれいになる哀しさです。 母に読ませましたが、全く感動しませんでしたが(笑)好きな人とふーんとスルーする人と分かれるかもしれませんね。 | ||||
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ランドセル 灰皿 木蓮 影 しずく シャワーキャップ 全6編 西加奈子節が凝縮されている。 シャワーキャップの母は、安心感すらある。 せきしろ の解説はよかった。 | ||||
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[しずく]を読んで泣きました。小説を読んで泣くのは何年ぶりだろうと、自分でも驚いたほど。読みやすく、すっと馴染める文章でした。 西さんの小説は、好きなものと好きになれないものの差が激しく、買うのに勇気がいりますが、これは太鼓判を押したいです。猫好きなら尚更。 | ||||
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西 加奈子さんの短編集をよんだのは初めてでしたので、ちょっと面食らいました。会話文の最後、かぎかっこの前に句点がつくのはちょっと違和感を覚えました。慣れればどうってことはないのかもしれませんが。「ランドセル」のはじめ、「せんせいあのね」で始まる文章は新しい感覚で衝撃的でしたね。「木蓮」も好きな短編です。 | ||||
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初めてUSED商品を購入したので不安な気持ちもありましたがほぼ新品で驚きました。 また利用させて頂きたいと思います。ありがとうございました。 | ||||
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高校以来音信不通だった、昔の幼馴染と、LAに行くフリーイラストレーターの女性のはなし。 亡きご主人との思い出がつまった家を貸した奥様と、借主の作家のはなし。 子持ちの彼氏のいけすかない連れ子と一日に過ごすことになった、34歳の独身女性のはなし。 30歳になり、交際相手と同棲することになった、販売員の女性とその母のはなし。 など、6編。 印象深い作品が多い短編集でした。 | ||||
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母の付き添いをしながら、読める本が欲しかった。でも、なかなか見つからなかった。でも、この本は、そんな私の要求に答えてくれました。気持ちを落ち着かせてくれました。短編なのもサッと読め手当たり次第に買ったけど、良かった。〇 | ||||
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ちょっと怖くなったところもあるけれど 女性として、すごく共感できるところや あっ、そういう受け止め方もあるんだと おもった箇所もあって おもしろかったです。 | ||||
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女性ならではの友情…嫉妬…仲間意識などを色々な立場の“二人の女性”を主人公に様々なシチュエーションで巧みに書き綴った珠玉の短編集! これは西加奈子の最高傑作でしょう!! 個人的に「灰皿」「木蓮」「シャワーキャップ」が大好き♪ お薦めなのだ! PS.この文庫に1つだけ不満が… 解説を書いてる構成作家の文が、あまりに駄文過ぎてかなりイライラしたのだ! 書店で文庫を買う際や 購入して先に解説から読む人は注意してください! 「俺オモロイ文書くで〜♪」「俺笑いのセンスあるやろ〜♪」的なあまりにも下らない解説が書かれてますので…。 | ||||
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「ランドセル」には幼馴染、「灰皿」には老婦人と若い小説家、「木蓮」には三十女と恋人の娘、「影」には旅行者と嘘つき女、「しずく」には2匹のメス猫、「シャワーキャップ」には母と娘という、それぞれの「女同士」が描かれた6つのおはなしが収められています。 好きなのは「灰皿」、「木蓮」、「シャワーキャップ」です。 「灰皿」は、上品な老婦人と、「私がうんこを食べるまで」という作品で賞をとった27歳の小説家の奇妙なやり取りがおもしろかったです。 「木蓮」は、女の本音が見え隠れ、ラストでスッキリ、笑いが込み上げてきました。 「シャワーキャップ」は、屈託のないお母さんのキャラが、何ともかわいくていいなぁ〜って思いました。 おはなしの中で、色んなタイプの女性が登場しましたが、自分に一番近いのは、「木蓮」のぶちきれたあとの三十女といったところでしょうか。 | ||||
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ひさびさに小説を読んで泣きました。西さんの作品は何かしらはっとさせられる単語が入っており、それが心の琴線に触れると、もう涙が止まらなくなります。表題作の「しずく」もよかったし、「木蓮」「シャワーキャップ」も大好きです。今まで読んだ作品の中でこの本が一番よかったです。長編でも好きな作品がいくつかありますが、短編のほうが西さんの持つ、淡々としてあっさりしているのに心にどうしようもなく響いてくるという作風がより強く感じることができました。 | ||||
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