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しずく
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しずくの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 1~20 1/2ページ
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西さんの作品は、なんというか、「癖のある」感じの印象。 いつも関西弁の女性主人公が出てきて、ちょっと繊細だったり、あるいは男勝りのユーモラスなキャラだったり。 その一方で擬態語や擬音語のチョイスが読者をはっとさせ、唸らせるところも多い作家さんです。 ・・・ そしてこの短編集。 いい意味で、何だかマイルドに感じました。曰く言い難いのですが。 いつも通り、関西弁と突き抜けた女性キャラは出てきますが、他の西作品対比、マイルドかな。 あとがきを読むと、何でもプライベートで辛い状況にあり、それを支えてくれた友人たちに捧げる本という位置づけの作品だそう。そうしたことも関連しているのかな。 ・・・ 一応、簡単に短編の内容をご紹介 「ランドセル」・・・小学生の時の幼馴染に久方ぶりに会い、ノリで旅行を計画。さっそく気まずい旅行のなかのどさくさを描く。 「灰皿」・・・思い出の戸建てを貸し出す老オーナーと、これを借りることになった新進作家とのご近所づきあい。遠慮のない若者と気をもむ老人のやり取り。 「木蓮」・・・結婚相手にと見定める彼氏。その彼氏の連れ後を預かることになった「私」。この「私」、大の子供嫌い。爆発しかけるのを必死で抑えるも最後は・・・。 「影」・・・ワケありの「私」が逃げるように訪れた島。その「私」にちょっかいを出すみさき。みさきの過去を徐々に理解してゆく私の心象を描く。 「しずく」・・・作家の彼氏とイラストレーターの彼女。それぞれの連れ子(猫)それぞれ一匹。猫の視点で一家屋根の下の様子を描く、楽しくも悲しい短編。 「シャワーキャップ」・・・女の影がちらつく彼氏。その彼氏と同棲を目前にする女性(めっちゃナーバス)と引っ越しを手伝う母親(めっちゃポジティブ)。明るい母親に次第にイラつく女性の心の変化をビビッドに捉える。 こんな感じです。 ・・・ ということで西さんの作品はこれで13作目でした。でも本作は実は結構初期の作品。 相変わらず軽妙な関西弁と擬態語・擬音語が光ります。彼女の作品を全部読み切ったら、次はどの方面にターゲットを絞りますかねえ。。。 | ||||
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ネタバレを含みます。 短編集で、日々の生活での思いを正直に書いていらっしゃるように感じました。(著者の現実と必ず一致しているという訳ではないかもですが) 職場のなかでの女同士の思い、とか、同年代の同性が自分より幸せになっているのではないか、とか感じてしまう意識を描写されています。 子供、主人公の結婚相手の連れ子に対する思い。子供全般に関するうざったさ(言葉は悪いですが)、とか、子供を自分だったらこう育てるのに、と思いながら、それを他人の家庭に進言する訳にはいかない歯がゆさ、とか、心象描写が肉薄して伝わってきます。 表題作、『しずく』は、猫の視点なんですが、多分、猫たちはこういう感覚で生きているのだろうな、と思わせます。それに、人間の暮らしの方もストーリーを持って変化していく様が絡んできます。 全然、視点が別の話ですが、西(著者)さん、かなり、形容詞とか、形容に使う擬態語とかを大分吟味されて書かれていると思います。ありきたりにならないように、僕も書く時に苦心する部分です。 光文社さんのホームページに新刊として紹介してあったので図書館で目に入って借りてきました。 収録作中で、『木蓮』は、共感するところ多く、そうそう、と頷きながら読め、後半は爆笑します。(作中の子供の言動が意表を突いているから) 『シャワーキャップ』は、しみじみとします。(ああ、やっぱり年の功で、親は自分の先輩なんだなーと感じます) 表題作『しずく』は、猫が、人間のようには長く記憶を維持できない、という処が、舞台装置として効いて、最後にきて「人間って寂しいなぁ」と感じさせます。 西 加奈子さんと直接関係はない余談ですが、光文社さんの、カッパ・ワンという賞は、殆ど持ち込みの窓口のような賞なので、こういう賞が有ることは救いです。エンタテインメント性を重視される賞ですから、ストーリーの面白いものを充てないと難しいようです。 | ||||
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短編集。短編集だからどうこうではないが、それぞれが消化不良な感じでした。 | ||||
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短編集だが、男の私にとっては「木蓮」が面白かった。 自分を曲げ、彼氏に合わせて、無理をしている女性、でも本音はインスタントラーメンやケンタッキーが食べたい気持ちが描かれていて楽しめた。人に合わせる部分と我を通す部分、そのバランスが難しいと改めて感じた。 『「あんたのこと、一生許さない。」 それは、彼を紹介してくれた友人からの手紙だった。よほど私のことを恨んでいるのだろう。彼女はこうして定期的に、不幸の手紙を送ってくるのだ。ははは、暇な女だ。』そのメンタルが欲しいと思った。 | ||||
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ネコの表紙にひかれて購入 この方の長編には、そんなにシンパシーを感じなかったのですが、"しずく"の幾つかの物語に、涙がこぼれました 短編で読みやすく、また筆者の作品を読んでみたくなりました | ||||
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あまりオススメしたくありません! 私は猟奇的愛は苦手です。 気持ち悪くて吐きそうでした。 最後まで読まずに捨てました。 | ||||
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読みやすく、1話 1話 設定が異なる物語だが、テーマに沿っていて女性目線でしっくり来る内容でした。他の作品も読んでみたいと感じた。 | ||||
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タイトル作品のしずく...だめです、皆さんの感じるよさが全く理解できませんでした。 まったく入っていけません。 たいてい我慢して読みますが、久しぶりに、乱読3分で読了です。 それまでの4作は、いい印象だったので、残念です。 | ||||
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なきました。毎晩、良い気分で泣ける本です。短編集で、一作読んで気分良く泣き、気分良く眠れました。心が優しくなりますよ。 | ||||
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西加奈子さんは人に対する視線が鋭く優しい。 こういう感情の揺れとか不安ってあるよね、と普段のぼんやりとした感情をズバッと言葉で表現する。 切なさを感じたり、自分の中で調整しながら生きている部分を読み手に認識させて、受け止めさせる。 淡々と、読み手の想像力に委ねる文章が詰まった短編でさらりと読める。 最後に収められた「シャワーキャップ」のおかげで、読後感は、みんないろいろあるけど、人間って強いし、希望が見いだせると感じることができた。 | ||||
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西さんの著書は今まで読んだことがなく、初めて購入しました。なぜか、猫の挿絵と物語に猫が登場するようだったから。しずくは最高でした。いち猫好きとして120%で西さんの猫に対する描写を理解でき最高に笑わせてもらいました、そして最後はうるっ。そんな描写ができる発想力と創造力が素晴らしいと感銘を受けました。猫好きに広めていきたいです。 | ||||
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短編なのでスラスラと読めました。 同年代くらいの主人公が多くて共感できました。 なんてことのない日常や、どこにでもあるような話の中に主人公、そして私も、皆んなが誰しも抱えているような闇や不安定さが表現されているのです。 とくに良かったのは「しずく」と「シャワーキャップ」 この後は幸せになったんだろうか?と今後の行く末を想像してしまうお話でした。 シャワーキャップでは、つい自分と母親を重ねて涙してしまいました。とても良かったです。次は西加奈子さんの長編を読んでみたいです。 | ||||
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記憶力の悪い猫たちが、同じ言葉を繰り返しながら会話するところが面白かった。 猫好きの人に是非読んでもらいたい本です。 | ||||
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表題作のほのぼのとした、ぼんやりとした、けど、なにかかなしい感じが、やわらかく書かれているところが、よかったです。全短編に描かれた、わかりあえているようないないような二人(匹)のむすびつきがしみじみと良いです。 | ||||
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評価が良かったので購入しましたが、記憶に残らないような・・・内容が薄かったかなあ。 | ||||
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「しずく」読んで、ヒタヒタと泣けました。深く考えることのない猫たちの、なんとなくの喪失感・懐かしい記憶。一時期一緒に過ごして、ケンカして一緒に眠ってしずくを飲んで・・・この子たちはもう二度と会うことはないんだろうなぁ。と泣けます。 心がきれいになる哀しさです。 母に読ませましたが、全く感動しませんでしたが(笑)好きな人とふーんとスルーする人と分かれるかもしれませんね。 | ||||
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ランドセル 灰皿 木蓮 影 しずく シャワーキャップ 全6編 西加奈子節が凝縮されている。 シャワーキャップの母は、安心感すらある。 せきしろ の解説はよかった。 | ||||
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すごおくすなおな作品。読んだらわかる。これは同性だからわかるのかな。 男性が読んだらどう思うんだろ。 私は、男性作家が書いた小説はちょっと理解不能なところあります。 女性作家の書いた小説、男性はどう読むのでしょか、興味あります。 | ||||
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[しずく]を読んで泣きました。小説を読んで泣くのは何年ぶりだろうと、自分でも驚いたほど。読みやすく、すっと馴染める文章でした。 西さんの小説は、好きなものと好きになれないものの差が激しく、買うのに勇気がいりますが、これは太鼓判を押したいです。猫好きなら尚更。 | ||||
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西 加奈子さんの短編集をよんだのは初めてでしたので、ちょっと面食らいました。会話文の最後、かぎかっこの前に句点がつくのはちょっと違和感を覚えました。慣れればどうってことはないのかもしれませんが。「ランドセル」のはじめ、「せんせいあのね」で始まる文章は新しい感覚で衝撃的でしたね。「木蓮」も好きな短編です。 | ||||
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