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さくら
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さくらの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全77件 21~40 2/4ページ
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それぞれのエピソードが短編の連作みたいな不思議な物語。 相変わらず、主人公以外の登場人物が濃い。サラバでもそうだったのですが、 今回も女兄弟のキャラに共感できませんでした。 お兄さんがいい人すぎたのですが、最期が少し悲しかったです。 | ||||
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初めて西 加奈子を読みました。 どうして今まで読まなかったんだろう?ってくらい面白かった。 (映画の「黄色いゾウ」が面白くなかったから避けてたのかも。) ハマりそうです。 | ||||
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さくらは犬の名前。どこにでもあるような両親と3人の子供の日常を犬も交えて描く物語。子供のときから魅力的な兄と、変だけど美人の妹と、若い時は美男美女で今は見る影もない両親。幼稚園、小学校、中高と過去の良い思い出や、悲しい事故の記憶を思い出して、しんみりする何てことのないストーリーでした。現実味がないという人もいるかもしれませんが、私は良い意味で感動しました。 | ||||
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去年、実家の愛犬を亡くしました。 サクラや薫くんと同じように、私が小5のときに 大阪の南から北へ引っ越した後で、環境の変化に全く対応できなかった私の元へやってきたのがその子でした。 だから個人的な感想になってしまって恐縮です。 私は家を出てしまってあまり会えなかったので、 亡くなったと聞いていままで泣けなかったのですが、 「さくら」を読んで愛犬の行動やしぐさをまざまざと思い出してしまい、 一緒に見てきた家族の間で起こった嫌なことや辛いことも思い出され、 読んだ後も涙が止まりません。 明日仕事に行けるかしら笑。 一気に読んでしまいました。そして、泣かせてくれてありがとうございます。 泣いて少しスッキリした気がします。 | ||||
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生きてるって、健康って尊いなと感じました。良くも悪くも、現実感は無いです。犬のサクラが可愛かったので犬好きの方におすすめです。 | ||||
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読むきっかけになったのは、私自身、ファンである、女優・小泉今日子さんの近著『小泉今日子書評集』で、この本が紹介されていたからです。彼女の書評を読んでみて、キョンキョンファンという事を抜きにしても、個人的に共感する部分があったので、手に取ってみました。 「 僕は二十歳になって、東京の大学に入った。 その時の僕は、今の自分より先にあることを考えなかった。(中略)僕の頭の中は貼り付けられた記憶の断片で、まるでピカソの絵みたいだったし、キラキラと光ったり黒く沈んだりしているところが、どこか荘厳な教会のステンドグラスみたいだった。(中略)僕の頭の中には、未来なんてなかった。 」(pp.350-351) まるで、作品の中に、もう一人の自分を見た様な気がしました。事の性質上、ここで詳しくは述べられませんが、未成年の頃から家族の問題で悩み、挙句の果てに、本来、自分の進路を決めねばならぬ時に、未来に絶望して決められぬ自分を、同じく家族の問題で悩む主人公の長谷川薫に重ねて読んでいました。 故に、長谷川一家の再生とは何ぞや?と関心がありました。 読了後、感じたモノは、「さくら」の意味について。長谷川一家が飼っている犬の名前が作品のタイトルにもなっていますが、ここには、もう一つ、一家離散した家族の再生を、四季の春に譬えてあると同時に、一家の新たな旅立ちを示唆している意味合いも含まれている様な気がしてなりません。 | ||||
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優しい文体、優しく、穏やかに流れていく季節を感じながら読みすすめていくと、とんでもない 冬がやってきました。 極寒の冬。あまりにも優しい風景だったので、その厳しさが際立ちます。 厳しすぎて、苦しかったけど、でも、きっと、一つの家庭の中にはこんな冬が一つは巡ってくる。 でも、わがままだけど、自分とこはやだ。きっと耐えられない。 思わず、そばにいた子供を抱きしめたくなりました。 優しい文章なのに、穏やかな雰囲気を持つのに、とても厳しい目を持っている作家さんだなと思いました。 西さんのメッセージにあるように、すぐには優しい気持ちにはなれず、しばらく怖くて震えました。 でも、大事にしたいという気持ちは強まりました。 最後のさくらを車に乗せて走るシーン。あそこは少し救われました。 | ||||
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犬好きの人は、読んだら感動します。猫派の私でも、さりげなく家族に寄り添うサクラに大変親しみを感じました。 | ||||
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若い作家さんの本は普段あまり読まないけど、西加奈子さんに出会ってはまってしまいました。 さくらは、話のおちがまとまっていてスッキリ読み終えられる訳ではないけれど、ページのあちこちに散りばめられた文にはっとさせられます。そして読んだあときっとその人なりの、何かが心に残るはず! 奇抜な登場人物ばかりに見えるけど、誰しもが1度は抱いたことのあるような感情だったり、「いるいるそんな人」って人を西さんがとびきりユーモアを加えながら描いていて私はすごく好きです。 色んな本があるなかで、この小説が伝えたいことはコレです!って単純明快な話ばかりじゃなくて、読んだあとに、自分なりにこうなんじゃないか、あぁなんじゃないかと考えさせてくれる一冊だと思います。 | ||||
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心に残る作品です。 図書館で借りて読んだことがあったのですが、友人にプレゼントするために今回購入しました。 | ||||
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とにかく自由。ジェットコースターに乗って小説世界を駆け抜けたような脱力感と、ふわりとした哀しみがあとに残りました。少し甘いかな、全体に長すぎではとも感じましたが、大阪を舞台にした家族の物語は唯一無二、インパクト大の忘れられない作品です。 | ||||
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一番心に残っているのは、幼い薫と一が公園で老人に出会うところ。 老人はこう言います。「この世界のものは全部誰かのもので、全部誰のものでもない」 これは、直木賞候補となった「ふくわらい」のラストシーンにも通じるテーマだと思います。 | ||||
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ほのぼのとした家族の物語と思いきや、突然の不幸、家族の崩壊、そして時間を掛けて家族が一つになっていく様子がとても面白かったです。兄弟が子どもだった時の遊び方や、その時々の心情が、自分の子どもの頃と重なって、懐かしかったこともありました。スタイルの良かったお母さんが、悲しみに為にどんどん太ってしまうところが、泣けました。 | ||||
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久しぶりに感動して風呂場で半身浴しながら涙した。 幸福な家族、幸福な犬「サクラ」 ちょっと目立つ一家だけど、みんな一生懸命に生きている。 でも、家族ひとりに起こった不幸な出来事から その幸せは稜線からゴロゴロと落ちるように崩れていく。 でも、やっぱり家族みんなで力を合わせて頑張っていくしかないんだ。 自分にとってはかなりリアリティーのあるお話で 何とも言えず、感動した。 読み終わってから、犬は「サクラ」だがタイトルは「さくら」なことに気がついた。 | ||||
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同じ時代を生きた私は、なんとなく情景が浮かび上がり好きでした。飼い犬【さくら】の一言も共感できました。 泣き笑いの出来る作品で、バランスもちょうど良かった気がします。 | ||||
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西加奈子さんのファンです。 初めて読んだ作品がこの「さくら」でした。 ちょっと個性的で愉快な家族、その傍で家族を見守り続けていた犬のさくら。けれど兄の死ががきっかけで家族は崩壊手前にまでなってしまいます。バラバラになった家族と犬のさくら…ラストはハッピーエンドですが、少し切なくなりました。 色んな方々のレビューを見ますと、あまり評価は良くありませんが、わたしが著者を知るきっかけになった大好きな一冊です。 読み終わって面白い!と感じたらぜひ「きいろいゾウ」も読んでみてください。 | ||||
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人には個性があって、個性と個性と個性が集まればそれはアンバランスになり、 何かで平衡を保たなくちゃ崩れてしまう時もあって、ウソみたいに平穏な時もあるけど、 修復不可能な所もあって、でも何かで補おうとしてまたバランスを崩して・・・ そういうバランスの悪さが非常にリアルに描かれていると思った。 一見個性的に見える登場人物も、記憶を辿ってみると出会った事のあるような人が出てきて、 家族の絆のもろさと強さ、兄弟妹愛などはとても純粋に描かれていると感じた。 偶然にも家族構成が全く一緒で、サクラでなんとかバランスを保とうとしていたりするところも、 すごくよく解かり感情移入してしまった、という点を差し引いたとしても読む価値ありです。 この作品はどこかにある現実です。 | ||||
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表現が新鮮だった。 それは、きっと女性作家の本を長らく読んでいなかったせいだと思う。 主人公の薫の視点を通し、幸せに満ち溢れている家族(5人+1匹)の周りに起きた出来事と変化を物語る。 しかし、兄の事故をきっかけに、家族の繋がりが崩壊する。 一番感動したのは、10数年間溜め込んでいた 悲しさ、恋しさ、孤独、ねたみ、喜び、そこらへんの感情を爆発させた 妹:美貴の心情の吐露だ。いや、叫びと言うか… 人を愛すること、自分がこれからやりたいこと、後悔したこと、兄を愛したがゆえに内にこもった妹が、全てを吐き出す。 個人的には、小さい頃花を採りに行った公園で出会ったおじいさんの言葉(全部わしのもんで 全部わしのもんではない)をもっとストーリーに絡めて欲しかった。 あと、黙して何も語らなかったお父さんがなぜ逃げ出したのかについても詳細に。 幸せの描写がとても心に響いた本。 | ||||
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皆さんのレビューを読んでちょっと驚きです。私はこの作品は間違いなく星5つに値すると思ったから。 Top of the World が【さくら】の世界のバックサウンドとしてぴったりマッチしていてすごく綺麗な世界だと感じました。 関西弁を読みづらく感じる方もいらっしゃるだろうけれども、関西在住の私にはとてもあったかみのある表現だと感じられます。 あたしは西加奈子さんの「〜とゆう」とゆう表現好きだな… 間違いなく星5つ☆☆☆☆☆ | ||||
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この小説は後半の残酷さにこそ意味があります どんな痛みも時間が解決してくれるという人生のしくみ 家族の浄化を書ききっている 理解が中途半端なところで止まってしまうと暗い小説に思えるかもしれませんが実際は一周回って最初と同じ、それ以上の幸せについて書いていると思います また家族が綺麗すぎる、という意見が目立ちますがこれは隣の芝生どころか天性を羨望されるような人間の「そうでない部分」や周囲との摩擦を書くためでしょう むしろ私はここに物凄いリアリティを感じたのですが 一昔前と違った、身分とは関係ない、人格や個性、容姿への陰湿な側面を持つ特別視を切り取っています たしかに大袈裟かもしれませんが、今は学年にひとりはこういう子がいます よく観察してみて下さい 学校や社会のあまり良くない価値観が見えてきます | ||||
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