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風神の手



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【この小説が収録されている参考書籍】
風神の手
風神の手 (朝日文庫)

風神の手の評価: 3.81/5点 レビュー 21件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.81pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全21件 1~20 1/2ページ
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No.21:
(4pt)

運命が織りなす壮大なサーガだが...

魅力的な登場人物が少なく、運命のいたずらがあざとく用意されたものだと感じてしまった。
風神の手Amazon書評・レビュー:風神の手より
4022515147
No.20:
(4pt)

風の如し

偶然が重なり合い見事に物語が進む。
真実か嘘か、嘘か真実か。
過去と現在が見事に交差し、風神が風を巻き起こすかのように伏線を回収していく様は爽快でした。
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4022515147
No.19:
(5pt)

風神って何?

風ってどうやって吹くのか?物語の終盤に何度か出てくる言葉。このテーマに対して、この物語は科学的根拠を提示するだけでなく、ここでいう風というものは、読者の心の機微に寄りそい、その時々の人間の喜怒哀楽を乗せて吹き去っていくものではないだろうか、ということを感じさせてくれる。読み終えてタイトルがどうして風神の手なのかがほんの少しだけ理解できた。特に、第一章の心中の花はストーリー設定も文章も秀逸で、山本周五郎節を彷彿とさせるものがあった。いや、今では筆者は肩の力を抜いて、心地よい独自の道尾秀介節を披露している。何気なく吹いてくる風を愛おしく感じさせてくれる風神の手。道尾作品の中で、何から読んでいこうかなと、今迷っているのであれば、真っ先にこの風神の手をお薦めする。そうして、それぞれの読者のそれぞれの読みの力で、あの道尾節にどっぷりとひたっていただきたい。
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No.18:
(4pt)

最後は気持ちよく終わってジ~ンときた。

遺影が専門の写真館を中心に、それにまつわる物悲しい話ばかりかと思っていたら、けっこう最後は気持ちよく終わってジ~ンとくる作品で、ほかにも道尾秀介さんの小説を読んでみたいと思った。
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No.17:
(5pt)

とても綺麗です。

状態がとてもいいです。本が綺麗で、配送も予定よりも早く届きました。丁寧なお仕事をされていることが伝わります。
心のこもったお手紙とカードが入っていて嬉しかったです。
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No.16:
(1pt)

まとまりなく長い

ダラダラと長く、その割に内容が薄く、途中で挫折しがち。
この方の文章は自分には合いませんでした。
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No.15:
(4pt)

リラックスタイムにおすすめの一冊

小説はネタばらしせずに語ることが難しく、また、リラックス効果はあっても、学習効果があるわけではないので個人的にあまり好きではないのです。ですが、彼の作品はいつも読み応えがあるので、高評価のついた彼の作品を見つけて、つい手を出してしまいました。

ある街での出来事を中心に3編に分けて描いているのですが、オムニバスでもなんでもなく、1つのストーリーをぜんぜん異なる3つの視点で描いているなかなかおもしろい作品です。

久々に読んで「そうそう、彼の作品って・・・こんな感じ」って思いながら読み進めました。こんな感じってのが、どんな感じなのかを、うまく表現できなのですが、伏線の貼り方がすごい。そして、それが複雑すぎず読者が頭の中で咀嚼できる範囲に収まっており、それでいて結構リアリスティックだったりする。だからのめり込む。小説って基本的にフィクションですから、読んでいるとどうしても「そんなこたぁー、ないだろー」っていうところがあって、そうした場面で妙に冷めてしまうのですが、彼の作品にはそう感じる場面が少ない。

中身について言えば、「そうそうなんだよ。人生って」って思わせるところが多かった。「そうそうなんだよ。人生って」って何度か感じました。「人間万事塞翁が馬」っていうフレーズを思い出したり、「人生は奇跡の連続」っていう言葉を思い出したり・・・。そんな人生図をわずか数百ページの小説の物語にまとめた・・・著者の才能に改めて感服しました。

リラックスタイムにおすすめの一冊です。
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No.14:
(3pt)

怖さを求める方にはおすすめしません

道尾秀介さんのホラーやミステリを何冊か読んでいたので同じ感じかとおもい読みましたがちょっと違っていました。
怖さはありませんが色々なお話が一つに繋がっていくのは楽しかったです。
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No.13:
(3pt)

めぐり逢い

いろんな人に出会った結果である今。そしてこれからの未来。
人の縁を感じずにはいられない一冊でした。
なかなか良かったです。
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No.12:
(5pt)

最高傑作か?

出だしは、作品の雰囲気、中盤ころからサスペンスへと誘う、面白さ、読み手のめくる手を止めさせない。
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No.11:
(5pt)

4つに別れていて面白い。

とても面白いです。
愛用して読ませてもらってます。
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No.10:
(5pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

読後感も良く、本格サスペンス作品が読みたい時に是非オススメです(^-^*)/

3つの中編とエピローグで構成された連作中編集です(^-^*)/

紹介文にあるように、1つの風が様々な事象を産み出してゆくかの如く、3つの事件と関わった人たちが、実は結び付いていたという巧みな構成のサスペンス作品であり、作者のファンは勿論・伊坂幸太郎さんが好きな方や本格サスペンス作品が好きな方にも存分にハラハラドキドキ楽しめると思います!
個人的には、また新たな今年の本屋大賞候補作品に感じた名作でした(^-^*)/

そして作中で登場人物が、「(僕たちの運命や人生を変えた)風はどこから来たのか?」と発したように、
私たちの人生はあらゆる事柄に翻弄されていきます。人生の転機というのは、後から振り替えると当たり前のように些細な形で巡ってきます。
そんな人生の奥深さや、人間関係の奥深さを改めて感じた作品でもありました。

個人的には、様々な人の生死に携わりつつ波瀾万丈だった自分の人生の最初の風は、21年前の冬に田舎町のTSUTAYAで店内放映されていたロックバンドLUNA SEAのライブビデオに衝撃を受けたのが『最初の風だったな』と思い出し、自分の人生を振り返りもしました。

読後感も良く、本格サスペンス作品が読みたい時に是非オススメです(^-^*)/
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No.9:
(1pt)

がっかり

非常に良い の説明を信じて購入。
汚かった。説明は正確にすべき。
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No.8:
(5pt)

風が吹けば桶屋が儲かる

4つの章の繋がりがあるようでないものが読み進めていくと最後に繋がっていく。ほんの些細な事が発展し次に繋がり予想しない影響を関係ない人に与えている。人との繋がりを軽視しがちで無関心な自分にとって、それを大切にしたいとしみじみと考えさせられた。心にジーンと響くとても良い作品でした。
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No.7:
(2pt)

小粒なエピソード群

エピソードが小粒でいちいち人間相関図を思い出す手間さえ惜しい。
レジ袋を頭に被るところあたりでほとんどの人は馬鹿らしくて本を閉じる
だろうが、ここを死に物狂いで耐え抜いて最後まで読むと一応まとまり
らしいものは感じられるから、時間を返せと叫ばずにすむかもしれない。
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No.6:
(4pt)

ガラス細工の如く繊細な連作ミステリ

道尾秀介作品の中では、光媒の花、鏡の花に近い雰囲気のミステリです。上記二作品がツボにきた人は独特のパズル性や運命の巡り合わせの不思議さ、切なさに感銘を受けるはずです。
この風神の手は近年の道尾秀介作品の中でも特に洗練されていると思います。シナリオの緻密すぎる練られ方と、繊細な伏線の回収され方には純粋に舌を巻きます。
伊坂幸太郎の小説が好きという方にもオススメできる内容だと思います。
「あ!ここであの人物が登場するのか!」という類の興奮に味を占めた読み手ならば、買って損はない一品です。
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No.5:
(4pt)

抒情的なパズルミステリー

同じ時期に起こった3つの出来事を、別々の視点から別々の時間軸で描く、パズル的ミステリーです。
よくできた「物語」ですが、別の作家さんのような寓話性はなくて、すごく抒情的というか、しっとりしているというか、日本的というか、純文学的というか、最後にパズルのピースがはまってすっきり、というカタルシスを得るだけの作品になっていない点がよかったです。
ミステリーと期待して読み始めたのですが、ミステリーのカテゴリに無理に当てはめずに、人間ドラマとして読んだほうがいいかもしれません。
道尾さんの作品は、最初に「向日葵の咲かない夏」を読んで、は?、となった後、ちょっと食わず嫌いのところがあったので他の作品も読んでみたくなりました。おすすめです。
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No.4:
(4pt)

「人生は人の意のままになるものではない」が、「人間万事塞翁が馬」、の如く、それなりに上手くやって行けるという優しいメッセージを込めた静謐な秀作

鏡影館という遺影専門の写真館を巡る3つの物語。第一章は、死を目前にした母親が母娘で訪れた鏡影館で、青春時代の初恋物語を娘に語り聞かせるという体裁。第二章は、鏡影館を訪れた青年が、遺影と共に飾られた1枚の写真を見た事をキッカケに、第一章の物語と同時代の小学生時代の親友との思い出・冒険譚を回想するという体裁。第三章は、第一章の物語の初恋相手の息子及び第一章の娘を主体として後日談を纏めるという体裁。これら3つの物語が濃密に繋がっている事は言うまでもないが、繋がりの意外性を狙ったと言うよりは、テーマを多角的に描こうとの趣旨であろう。ミステリ的趣向を期待する方にはやや物足りないかも知れないが、滋味溢れた作品に仕上がっている。

鏡影館と並んで舞台の中心は西取川という川。この川の護岸工事、建設会社間の受注合戦、流された有害化学物質といった社会的問題を背景として、これに係わった人々の"些細"な嘘・誤解が如何に多くの人々の人生を変えたかという事を多角的に浮き彫りにしている。ただし、「人間万事塞翁が馬」、の如く、「変わってしまった人生」が必ずしも不幸とは限らないという静かな主張が全編を覆っている点が作者らしい。また、「風神」という表題からしてそうなのだが、西取川で鮎獲りのために行われる"火振り漁"、西取川に浮かぶ青白いクラゲ、特に満月を強調した月の引力による潮の満ち引き等、詩情タップリの題材の書込みが多い点も本作の特長である。私は"火振り漁"の灯とクラゲの青白さとの色の対比も印象に残ったが、満月と遺影との対比が作者の深意である様に映った。満月は人生の絶頂期、遺影はまさに終焉である。ただし、「遺影=それで終り」ではなく、人生は人智を越えて、「風神」の様な存在によって上手く出来ているといった意匠であろうか。この辺は佐藤正午氏「月の満ち欠け」の意匠と似ている。

「人生は人の意のままになるものではない」が、繰り返しになるが、「人間万事塞翁が馬」、の如く、それなりに上手くやって行けるという優しいメッセージを込めた静謐な秀作だと思った。
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No.3:
(5pt)

これぞ道尾作品!

ここ近年の道尾作品は作風が変わってしまい、少し残念に思っていたのですが、風神の手はカラスの親指以前の道尾先生が戻ってきた!と思いました。人々は様々な闇を抱えながら物語は進んでいくのですが、最後の章では「救い」があり、パズルのようにすべての伏線が一本の線となります。読後感は良いですし、人生についても少し考えさせられます。是非!
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No.2:
(3pt)

その町の歴史や風物詩の作り上げが鮮やかです

(恐らく)ある架空の町を舞台にした、数十年にわたる出来事が、いろいろな人の視点から語られるミステリー仕立ての小説。

内容紹介にもあるようにめぐりあわせが一つのテーマになっていて、それ自体は目新しいものではないものの、各章の登場人物たちがそれぞれゆるく繋がるあたりは実に繊細な感じがして、且つ、各章とも謎も用意され、最後はどんな結末になるのか興味はつきません。

特に第三章からは物語の醸し出す雰囲気がガラリと変わったと感じ、ある大きな事件を通じて人の因果というものを深く考えさせられます。
風神の手Amazon書評・レビュー:風神の手より
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