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手のひらの京



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【この小説が収録されている参考書籍】
手のひらの京

手のひらの京の評価: 3.68/5点 レビュー 37件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.68pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全24件 21~24 2/2ページ
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No.4:
(4pt)

京都の「いけず」。傾向と対策を教えてくれる一冊。

京都に暮らす奥沢家の3姉妹、それぞれの恋の行方と覚醒。
綾香は図書館勤務のアラサー女子、羽依は社会人、いちばん
下の凛は大学院生。
人生について、恋について、3人それぞれの書き分けが楽しい。
京都人の「いけず」を伝統芸能というのは初めてだが、しっかり
やり方と対策を説明してくれているのは、役に立つかもしれない。
手のひらの京Amazon書評・レビュー:手のひらの京より
4103326239
No.3:
(4pt)

綿矢さんも、母になったんですね...感慨深い。

故郷を題材にした小説は初めてだったんですね。
そんな事は全く知らないまま、単純に作家の大ファンなので買いましたが、ストーリーもやっぱり京都弁丸出しで、「あぁ、関西言葉はええなぁ...」とつくづく感じた次第。

はんなり。
手のひらの京Amazon書評・レビュー:手のひらの京より
4103326239
No.2:
(4pt)

とてもおもしろく読みました

ページをめくる手が止まらず、最後の方は読み終わるのが惜しくて、一旦休憩して読みました。
三姉妹の個性がそれぞれ際立っていて、特に次女の羽依のくだりは、田辺聖子の『言い寄る』を彷彿とさせました。
関西人ならではの駆け引きというのでしょうか、惹き込まれます。
著者はやはり京都を舞台に描くと文章に生命が宿る感じがします。
京都人にしか書けないものをこれからも書いてほしいです。
『蹴りたい背中』『インストール』ではまり、『夢を与える』でがっかりして以来、著者の作品から遠ざかっていて、
今回三姉妹ものというのに魅かれ読みましたが、とても面白かった。
ぜひシリーズ化してほしいです。
手のひらの京Amazon書評・レビュー:手のひらの京より
4103326239
No.1:
(4pt)

続編を書いてほしい!

季節が移りゆく京都の風情を背景に、三姉妹の揺れる心情が描かれている。
長女の綾香は結婚、次女の羽依は恋愛、三女の凜は就職、それぞれに達成すべきものは異なる。
達成すべきそれらは、過酷な通過儀礼のような性質を持っているのかもしれない。

鴨川や四条通り、八坂神社に貴船神社、ありがちな古風な喫茶店などが舞台となる。
さらに、祇園祭や大文字焼き、「聞こえよがしのいけず」の技術についても、語られる。
京都の街に身をおくかのように、読むほかない。

三女の凜は研究職を目指す「リケジョ(理系女子)」であり、東京での就職を希望している。
しかし、京都を出て行くことに反対する両親と対立し、葛藤する。
それは京都の歴史的な伝統文化と最先端の科学技術との対立、葛藤の暗喩となっているのだろうか。

凜には手のひらのなかに愛おしむように、持ち続けたい京がある。
一方、京は手のひらのように、凜をやさしく包む。
凜のこれからの歩みは、どうなのか。

大部となるように、続編を書いてほしい。
凜だけでなく、綾香も、羽依も成長していくからである。
彼女たちの若者から中年への変貌、さらには美しく老いた姿をも目にしたい、と思う。
手のひらの京Amazon書評・レビュー:手のひらの京より
4103326239

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