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手のひらの京
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手のひらの京の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.68pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 21~24 2/2ページ
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京都に暮らす奥沢家の3姉妹、それぞれの恋の行方と覚醒。 綾香は図書館勤務のアラサー女子、羽依は社会人、いちばん 下の凛は大学院生。 人生について、恋について、3人それぞれの書き分けが楽しい。 京都人の「いけず」を伝統芸能というのは初めてだが、しっかり やり方と対策を説明してくれているのは、役に立つかもしれない。 | ||||
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故郷を題材にした小説は初めてだったんですね。 そんな事は全く知らないまま、単純に作家の大ファンなので買いましたが、ストーリーもやっぱり京都弁丸出しで、「あぁ、関西言葉はええなぁ...」とつくづく感じた次第。 はんなり。 | ||||
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ページをめくる手が止まらず、最後の方は読み終わるのが惜しくて、一旦休憩して読みました。 三姉妹の個性がそれぞれ際立っていて、特に次女の羽依のくだりは、田辺聖子の『言い寄る』を彷彿とさせました。 関西人ならではの駆け引きというのでしょうか、惹き込まれます。 著者はやはり京都を舞台に描くと文章に生命が宿る感じがします。 京都人にしか書けないものをこれからも書いてほしいです。 『蹴りたい背中』『インストール』ではまり、『夢を与える』でがっかりして以来、著者の作品から遠ざかっていて、 今回三姉妹ものというのに魅かれ読みましたが、とても面白かった。 ぜひシリーズ化してほしいです。 | ||||
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季節が移りゆく京都の風情を背景に、三姉妹の揺れる心情が描かれている。 長女の綾香は結婚、次女の羽依は恋愛、三女の凜は就職、それぞれに達成すべきものは異なる。 達成すべきそれらは、過酷な通過儀礼のような性質を持っているのかもしれない。 鴨川や四条通り、八坂神社に貴船神社、ありがちな古風な喫茶店などが舞台となる。 さらに、祇園祭や大文字焼き、「聞こえよがしのいけず」の技術についても、語られる。 京都の街に身をおくかのように、読むほかない。 三女の凜は研究職を目指す「リケジョ(理系女子)」であり、東京での就職を希望している。 しかし、京都を出て行くことに反対する両親と対立し、葛藤する。 それは京都の歴史的な伝統文化と最先端の科学技術との対立、葛藤の暗喩となっているのだろうか。 凜には手のひらのなかに愛おしむように、持ち続けたい京がある。 一方、京は手のひらのように、凜をやさしく包む。 凜のこれからの歩みは、どうなのか。 大部となるように、続編を書いてほしい。 凜だけでなく、綾香も、羽依も成長していくからである。 彼女たちの若者から中年への変貌、さらには美しく老いた姿をも目にしたい、と思う。 | ||||
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