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手のひらの京
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手のひらの京の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.68pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 1~20 1/2ページ
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誰もが過ごしてる何気ない日常の話。姉妹3人の別の視点が楽しめるのがお得。爽やかな気持ちになれます。 | ||||
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家族愛(姉妹) | ||||
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京都の情景描写がとてもよかったです。 八坂神社から振り返って見下ろした四条通りが印象的でした | ||||
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"京都の空はどうも柔らかい。頭上に広がる淡い水色に、綿菓子をちぎった雲の一片がふわふわと浮いている。鴨川から眺める空は清々しくも甘い気配に満ちている。"2016年発表の本書は京都生まれの著者が谷崎潤一郎『細雪』に影響を受けて描いた三姉妹の日常に彩られた京都の春夏秋冬物語。 個人的には、京都を舞台にした作品を手あたり次第に読む中で、本書に出会いました。 さて、そんな本書は奥沢家の三姉妹、図書館司書として勤めるも内心、結婚に焦りを感じ始めている長女の綾香。自分のモテに対して絶対的な自信があるも、それがもとで恋愛ざたと同性の"いけず"撃退に忙しい次女の羽依。大学院に進むも『好きやからこそ一旦離れたい』と、家族からの反対を押しきって京都から離れようとする三女の凛。の【三者三様の日常】が、京都の四季の移り変わりを後景に描かれているわけですが。 率直に言って、著者の本は『インストール』『蹴りたい背中』と読んできて、あまり印象に残らなかったので、久しぶりの三冊目として何となく手にとったのですが。人物描写、京都の描き方が【とても巧い!】と、ちょっと驚きました。(すいません) また、著者自身が述べているように。どうしても谷崎潤一郎の『細雪』。そして京都が舞台と言うわけで、川端康成の『古都』(もっとも、こちらは物語自体より"エキゾチック京都"が前景ですが)と比較して語られがちかもしれませんが。 それこそ本書曰く"バリアを覆って離さない気がする"京都の(祝いと裏腹な)呪いみたいなもので【京都を脇に置いても充分に】本書は20代から30代の女性の心情が多くの人に【共感できるであろう等身大な姿で】魅力的に描かれている作品だと思いました。 京都好きはもちろん、若い女性たちの日常を描いた作品が好きな方に。また漫画・映画『海街diary』とか好きな人にもオススメ。 | ||||
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京都の風景が丁寧に描かれていて目を閉じれば描かれているものが細かく想像できるのがすごく素敵でした。 ストーリーはものすごくゆったりと進みます。特別大きな事件が起きたり、誰かが絶望の淵へ追い込まれ苦しみ続けることもないです。けれども読み終わった後ほんのり身体の温度が上がるようなそんな作品です。 私は京都に住んで8年になりますが、未だに京都に住み始めたときに感じた安らぎや懐かしさを感じることがあります。 一言さんお断りや外部の人を寄せ付けない京都のイメージは私には全くなく包み込んでくれる京都しか知りません。 この小説を読むとそんな京都のあたたかい側面を風景を思い出すことができます。 | ||||
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若草物語、細雪、と姉妹がテーマの小説、そして京都本好きの私には、読まずにいられない作品。豪華絢爛ではないけれど、やはり華やかで楽しい。そして意外な結末。続編がありそうな終わり方だけど、どうなるでしょう。 | ||||
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京都の住んでる人の生活模様、楽しく読みました | ||||
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ありがとうございます。 | ||||
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綿矢りさって、初期のものは全くいいと思わないけれど、「勝手に震えてろ」以降のぞくっとするような男女関係の怖さを描かいたものは天才的だと思う。 前原とかまじ存在自体が怪談でしょ。なんか、ぬとーっとした京男の陰湿さが蛇みたいだと思った。 これをめちゃくちゃ上品に洗練させたら柏木を精神的に追い詰め殺した源氏の君なんだろうな。 前原は所詮小者だけどさ。 あと、梅川の反応もすっごいリアリティある。日本人男性あるある。なんで、ストーカーを自分で撃退した彼女をカッコイイと思ってやれないんだよ。お前がボサっとして何にもしないからやろ。まあ、ああいう局面だと男ってこいつに限らず石の地蔵になってしまうんだけどね。 あれ本当に何なの?欧州だと自分の女性が絡まれてたら、絶対に助けるよ。 でも、今の時代、女が会社を男よりもはるかに簡単に辞められるという認識は古いと思う。たとえ、一般職でも新卒で入って会社はそうそうやめられないよ。男の梅川との二項対立をそこで描くのはバブル時代じゃないんだから古いでしょ。ヒロイン達がダム女を出てるような本当に京都の旧家のお嬢さんならともかくそういう描写はないから、すごく時代錯誤に感じました。 あと、着物の勉強は付け焼き刃ではなくもっと本格的にした方がいい。描写されてるコーディがすごくダサいので。 大体、「光沢のある綸子」ってどういうこと?綸子はそもそも光沢のある生地です。綸子にさらに光沢を出したらそれは、繻子です。 読者を舐めてるんだろうけど、細雪を目指すならそのへんは徹底的にやってほしい。 でも、京都の伝統芸能のいけずの描き方はすごく面白かったので、外部の者はほぉーとなりました。 | ||||
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京都の旅から帰って2日目に読み終えた。京都国際漫画ミュージアムから八坂神社近くまで、はじめてのデートでほとんど会話もせずに歩いた長女綾香のコチコチの姿は、その距離の大変さを実際体験しているだけに、「おいおい、そんなに緊張してしまったらダメでしょ」と思ってしまう。そのあと、毎夜のように電話する宮尾さんのマメさが功を奏して上手いこと行くのではあるが。 旅のあとのせいか、さりげなく置かれている京都の景色や温度、人の接し方、美しさの一つ一つに共感する。三女の凛が魔物に追われる夢を見るのも、共感する。たった3日間居ただけだけど、京都の街には、至る所に将門や道真の怨念があったり、室町時代から続く流した赤ん坊のお地蔵さんが居たり、異次元に続く迷路のような路地裏が存在したりしたのである。綿矢りさは初めて読んだ。これが芥川賞作家なのかと思うくらい、直木賞好みの文章だった。映画にもなった『海街diary』と似ている所もあり、読んではないが『細雪』や『古都』のように失われ行く京都を描いた作品でもあるらしい。現代の等身大の京都を描いて、もし旅の前にこの本を読んでいたならば、この本の「舞台巡り」を計画していたかもしれないぐらい、琴線にふれた本だった。 | ||||
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タイトルと表紙にひかれてあまり考えもせず買いましたが、よかったです。 何が起こるというわけでもないけれど、読んでいると気持ちが落ち着いて、ちょっと笑えて、読後感はすっきり。 谷崎の細雪みたいだなと思いました。関西だし、姉妹だし、結婚話も出てくるし。 | ||||
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細雪とも古都ともいわれていますが、あまり難しいことを考えなくとも素直に読める良作です。 京都という時空間の幾重にも重なる歴史性が、どこか「不思議の国」的な色合いでもって描かれていて、京都に馴染んでいない者でもなんとなく「ああ、確かにそんな感じするわー」といったノリで読んでいけます。そして舞台がそもそも一筋縄ではいかない空間であるためか、三姉妹それぞれの物語は逆にあっさりと、わかりやすく置かれているのも高いリーダビリティの理由でしょう。欲を言えば、細雪レベルで、とは申さないまでも、もう少しそれぞれの心理のひだを丁寧に、しつっこいくらい描写してもよかったのかなぁとは思います。それはそのまま読後感についても言えて、なんだか尻すぼみのような突然のエンディング。 とはいえそのへんを差し引いても、久しぶりに「ああ、面白かった」と思える綿矢りさ作品でした。 | ||||
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を三姉妹の日常を見ながら感じる事が出来た。 それぞれ違う目線から京都を見ることが出来ました。 | ||||
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鮮烈な芥川賞受賞から何年たったのか。 今まで、若い作家の角物語として 理解ができないと思い込み、読んでこなかった。 京都を舞台としたところ、三姉妹の物語、着物を着る場面、 と、現代版 細雪 と評されている。 が、 そのように読まなくても、 小さな世界である公との町で育つ三姉妹のお話として 十分楽しんだ。 それぞれの人物が語る思いや、理解している人間への洞察力、 なるほどね、と思わされる。 実力があるのだろう。 短い物語ではあるが、すぐにその世界に入っていける。 ほかの作品も読んでいきたいと思った。 | ||||
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元々りさファンの京都に住む自分にとって、待ちに待った作品です。 じっくり読ませていただきます。 | ||||
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娘の高校の先輩である京女綿矢りささんなので期待して読んでみました。 3姉妹を通して京都の四季折々の風情や文化、人情が味わえます。 京都が持つ呪縛のような力、10年前に越してきて住み続けている自分にはなんとなくわかる気がします。 代々続く家ならなおさらでしょう。一方でその縛りから抜け出たいという凛の気持ちも若さゆえかもしれない。 この家族のそれからが楽しみな、続編を期待したい一冊でした。 | ||||
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京都弁が自然に感じられた。 盆地で周りが山で閉じられた世界の京都 だからこそ守られてるという感覚を住民はもつのか。 京都を出て東京に行くということがそんなに大きな出来事なのかと思うほど 高いハードルみたいにかかれてると思った。 でも家族のつながりや、地域の中で生きるということ、若い人と老いた人との差 これから新しい生き方をするんだっていうこと いろんなことを改めて考えさせられた一冊でした。 | ||||
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京都に住む友人から「この本面白いよー」と勧められ、数年ぶりに著者のこのタイトルを手にしてみました。 著者が京都出身だからこそ物語の中にも今の京都や関西の文化が丁寧で繊細に書かれていて、勿体無いと感じてしまい何度か休み休みに読み終えました。同じ関西人だからこそ、クスっと笑えるところや爆笑できるところがありました。 物語の最後は気になる終わり方ではありますが、私は余韻が残り3姉妹とその家族がどうなるんだろう?と想像力を沸かせるところが私は気に入っています。 スピード感はありませんが、その分丁寧に読みたくなる物語でした。 | ||||
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著者の作品の中ではトップレベルの一冊。といってももともとのハードルが低いためようやく平均並みといったところ。 | ||||
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ふるさとである京都を離れ、異郷の地で孤軍奮闘してきた作者が、結婚、妊娠、出産を経て、新たな視点で故郷を描いた傑作です。 確かに、過去に目の前に広がっていた故郷よりも、手のひらに少しずつ載せて上から見た故郷の方がむしろ光まぶしい気がする。 はんなり三姉妹が主役の本作は、読んでいて、私が同世代という理由からか分からないけど、何だかロールプレイしているみたいで楽しいです。 また新作が欲しいぜ。 | ||||
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