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水曜日のジゴロ 伊集院大介の探究
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水曜日のジゴロ 伊集院大介の探究の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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「伊集院大介の探求」という副題から、どれだけ読み取れるかが鍵かもしれない。 本書には、伊集院大介の推理はない。 残るのは伊集院大介の透明感だけ。 それが「探求」という意味だと気が付かないと、本書を読んでいても辛いだけかもしれない。 栗本薫が描こうとした人物3人を、どれくらい理解できるだろう。 連続殺人鬼の話なので、お勧めはしたくない。 伊集院大介が推理するようでは、シャーロックホームズやポアロを超えることはできないと思う。 推理しなくても、透明感だけの存在であるところに伊集院大介の異能力があるノではないだろうか。 | ||||
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「伊集院大介の探求」という副題から、どれだけ読み取れるかが鍵かもしれない。 本書には、伊集院大介の推理はない。 残るのは伊集院大介の透明感だけ。 それが「探求」という意味だと気が付かないと、本書を読んでいても辛いだけかもしれない。 栗本薫が描こうとした人物3人を、どれくらい理解できるだろう。 連続殺人鬼の話なので、お勧めはしたくない。 伊集院大介が推理するようでは、シャーロックホームズやポアロを超えることはできないと思う。 推理しなくても、透明感だけの存在であるところに伊集院大介の異能力があるノではないだろうか。 | ||||
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私はこの話は不思議と嫌いではない。ミステリとしてはけして評価できないし(またすべきではないと思っている)、小説としても一応まとまっているというぐらいにしか公には評価できないかもしれないが、私は、この小説がけして嫌いではない。 一つには、本作の語り部である藤島樹という女性が嫌いでないからである。彼女は、すでにシリーズの旧作「魔女のソナタ」で登場したキャラで、やはりそちらを抜きには理解しにくいところがあるかもしれないが、とにかく、一般的でない、特殊な世界に生きてきて、その世界でひとかどの人物とみなされるようになった女性が、人生の晩秋にきて、ふと自分のありように自問自答する、というところに少なくとも私は無理なく感情移入でき、彼女の心の軌跡を素直にたどることができた。とにかく、本作は、水商売で同性愛者でという、彼女の特殊さに辟易するか、さもなければ、それは変り種、世間からのはぐれ者、少々個性的すぎるという記号とみなせるか、そこが鑑賞の分かれ目であろう。 また、もう一つ興味深かったことは、著者の作品、ことに伊集院大介モノには、選ばれた才能のもち主(しかも美形!)がよく登場する。単にちょっと秀でてる程度でなく、その道で人を魅了する至上の才能のもち主が。しかし、本作に登場する美形、藤島樹ともう一人の重要人物は、たしかに抜きん出て美しいかもしれないが、世間を圧倒する才能のもち主ではない。ちょっとばかり抜きん出ているが、しかし最上・至上ではないゆえの存在。二人のありようにそんなことを思ったのは私だけか。とりわけ藤島樹は「魔女のソナタ」で栗本得意の才能のもち主である"魔女"に敗北を味合わされているのだ。同じ麗人といわれても、伊集院大介ゆかりのオリエンタル・クイーンとは恐らく肩を並べることはないのだ。いずれにしても、伊集院大介モノを通じて、このような中途半端な美形の存在は特筆すべきではないかと思う。 | ||||
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伊集院大介シリーズは一通り読んでいるが,ここらあたりからちょっとシリーズが変質しているような気がする.同じ主人公の登場する前作「魔女のソナタ」まではいわゆるミステリーだったシリーズが,アウトサイダーたちの六本木ストーリー(?)といった様相,あるいは最後まで読み手が謎解きは決して出来ないタイプのミステリー風ストーリーというものに変化してきているように思われるのは私一人ではあるまい.登場人物「千秋」や「樹」の内容的に繰り返しの多い語りは,かつての平井和正『幻魔大戦』を思い出してしまった(あれも繰り返しが多かった).本書が一応エンドを迎えたときは正直ほっとした.ミステリーと思って読むとちょっとつらいが六本木風俗の一風景と思って読むなら良いかもしれない. | ||||
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もはや推理小説ではなくただの小説。それはそれでかまわないのだが、なぜ登場キャラ(非常に美形な男という設定)の一人に「だれも俺の中身なんてみてないで見かけだけで判断している」(大意)といわせておいて、他の場では伊集院大介に「家や家庭などの守ってくれる存在から自分を切り離し、身を守る術を持たない、特別なところもない女の子たち」と断定させるのか。 この人にかかると、「わたしを含めて、わたしの思いいれのある登場人物は人と違うすごい人間で理解されないの。でもそれ以外の人間はみんな同じ」となるらしい。作者の自己顕示欲がとても漂う作品。さらに伊集院大介がほとんど推理していない。前作よりさらにパワーダウン。 同シリーズが好きで、全部買っていただけに残念。 | ||||
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「魔女のソナタ」の続編的位置に当る作品である。 しかし、読んだ後のこの疲労感はなんなのだろう。 物語の世界観が弛緩しきっているとしか思えない。 せめて次回作こそはプロの文章を読ませて欲しい、と思う。 この作品がシリーズ最終作だとしたら、余りにも遣る瀬無い。 | ||||
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