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感応連鎖



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【この小説が収録されている参考書籍】
感応連鎖
感応連鎖 (講談社文庫)

感応連鎖の評価: 3.43/5点 レビュー 7件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.43pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(3pt)

1章描写は☆4つ

落としどころが「因果は巡る」的で、多少物足りなかった事は否めない。が、かなり楽しんで読めました。
特に1章。「デブの心情」の描写にはそう!それ!的なモノが多く、共感しまくり。本書ほどではないですが、自分も思春期には過剰気味に膨れてたのでw
中学生にして「肥満ではなく異形と認知させ」るという知恵があったという事に感嘆wみたいな。
壁にかかってた時には巨大に見えた服が、着てみるとジャストフィット…というシーンなど、もう指差して「ある!あった!」と叫びたいほどです。
全般に「もやもやとしてるんだけどうまく言えない」と常日頃思っている事を「それはこう言えばいいんだよ」と提示してくれる表現の連続だった感じです。
1点だけ…「顔だけ巨大」で真っ先に連想したのは『「某、何にでも効く系の処方薬」の副作用』でしたね。これだけちょっとカチンと引っ掛かったけど、これは個人的な状況や事情故だと自覚してます。
感応連鎖Amazon書評・レビュー:感応連鎖より
4062160447
No.3:
(3pt)

二周目はどうなるかな?

「墨川節子」は親が望む夢の娘の願望で膨らみ続け、「秋澤初美」はより惨いことを予想できればそれが本当になったときのショックが小さくなると確信し、「佐藤絵里香」は他人の醜い心ばかりを自分では理解できずに単語として口から吐き、「新村由季子」は自分が持たない人の心を他人の理想の姿を形として盗むことにより獲得する。
「感応連鎖」はスパイラルし、次のステージに駆け上がる。

 絵里香の能力は月並みといえば月並みだがワザ師・朝倉の手に掛かると途端に腐臭を発するから凄まじい。内容は異なるが人間暗部の掘り下げ方がパラニューク(例えば「ララバイ」)に似ていると感じた。テイストが近いというか…… そこまで書いて自分で気持ち悪くならないのだろうから作家という職業は面白い。
感応連鎖Amazon書評・レビュー:感応連鎖より
4062160447
No.2:
(3pt)

大人のためのメルヘンなのか、それとも警句か?

久々に自分に小説を「読む」能力が無いことを悟らされた一冊。張った伏線を最終話で
しっかりと解きほぐしていく部分は、読んでいて気持ち良かったのですが・・・
結局、作者が本作を通じて何を問うているのか、若しくは何を伝えたいのかが読み取れない
まま最終ページへ。

 「隣の芝生は青く無い」と言いたかったのか、それとも「人は誰しも影の部分を持って
いる」と言いたかったのか、それとも難しいことは考えずに、不条理風味の毒入りメルヘンと
して読めば良かったのか・・・

 そこら辺が自分なりの解釈としても、出てこないのでもやもや感だけが、読後から2日
経っても後に残っています。
感応連鎖Amazon書評・レビュー:感応連鎖より
4062160447
No.1:
(3pt)

自意識が女をダメにする。

母親が自分に寄せる「夢」で肥大していく体重ぎりぎり二桁の節子。
幼いときの経験から性的な歪みをひそめて生きている教師の妻。
人の弱点を舌にのせて差し出してしまう力を持つ絵里香。
そして、誰が見ても美しく賢く幸福に見えた最後のひとりは、その
自意識の希薄なままふわふわ生きていることが少し退屈らしい。

女と美醜。
女同士の相対評価合戦。

「グロテスク」みたいに、その対立そのものを描くのではなくて、ワンクッション
ファンタジー的な視点にずらして描いているところが好き嫌い分かれそうだ。
感応連鎖Amazon書評・レビュー:感応連鎖より
4062160447

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