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約束の方舟
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約束の方舟の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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同じくハヤカワ文庫JAの『ウェイプスウィード ヨルの惑星』が 良く出来た作品でしたのでこちらも読んでみました。 読み出しは『宇宙船ビーグル号の冒険』と『宇宙の孤児』を合わせた感じで 中々期待させるものではあるのですが、読み進めるうちに色々と疑問が生じてきます。 作品の舞台は世代交代型恒星間宇宙船で、 その中で起こったベガーという未知の生命体との戦争の後を描いているのですが、 1万2千人いた乗員が2千数百人にまで減じた大規模戦争(多くはベガーに捕食されたらしい)が どういう経過で終結し、人類とベガーとの共生が始まるに至ったのか・・ その辺の経緯が全く描かれていません。 1万人近くが殺されて何故共生が可能なのでしょうか? 大人と子供でベガーに対する感情の色分けはされていますが、 それにしたって15年前の悲惨な戦争の記憶がそう易々と塗り替えられるものでしょうか? あと農業区画に肥溜があるという話(p.46)も んー??って感じです。 宇宙船に肥溜ってリサイクル的にはOKかもしれないけど、環境衛生的にどうなのでしょう? そもそも宇宙船の航法、エネルギー、循環、リサイクル等どうなっているのでしょうか? アンドロイドとかも登場しますけど、高齢のお婆ちゃんだったりして、 これどんな仕組みで動いてるんですかね? 畳とか障子とか座布団とか、生活は和風? 宇宙船内に木造家屋を建てて畳を敷くって凄く無駄な気がします。 あと主人公のシンゴ君が12才なのに優秀過ぎる。 急激な人的資源の減少で幼少時から様々な労働に参加するとしても、 小学6年生らしからぬ精神と頭脳の持ち主に感じました。 【追記】下巻読みました。 最後の最後の〆はSF小説でした。 途中まではこれSFじゃなくても良いよね、 異世界ダンジョン攻略ストーリーとかでも十分書き換え可能だよね、 なんて思いながら読んでいたのでこのラストは嬉しいような、裏切られたような・・ 「ほら、ちゃんとSFだったでしょ」そんな作者の声が聞こえてきそうです。 上巻を完読できた方は下巻も是非どうぞ なんか悔しいので評価は変えないよ | ||||
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