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ガーデン・ロスト
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ガーデン・ロストの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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文章も読みやすく、さっと読めますが 内容はおもいところもあり、軽そうで重く繊細な話の一冊です アニメや映像化したらおもしろいかなとおもいます 手元に置いておきたい一冊です | ||||
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女子高生4人の青春系ですが、これはかなり面白かったです。 なぜか発売から10年以上経った今頃読んだのだけど、古さをまったく感じない。 彼女らの心の描き方が良い意味であざとく、深みがある。 特に四人目の彼女が、すべてを絡めとっていく展開は見事でした。 心に残る1冊になりました。超おすすめです。 | ||||
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小学生の時に受けた精神的な傷のせいで、人格が特殊に歪んだ少女達の物語。4人が主人公になるそれぞれのストーリーで季節が巡り、物語は展開していく。内容は主に、各主人公の成長ストーリーと友情物語。エカ、マル、オズ、シバの順番で回っていく。 最初はとんでもなくバカだったマルが終盤では案外立派に成長していたり、逆に最初は一番賢そうに見えたシバが、実は一番未熟で不安定な人物だったりと、考えさせられる要素もある(表題作でもある最終章「ガーデン・ロスト」はシバのストーリーなので、つまり、シバは最後の最後にならないと、成長しない)。 主人公は4人いるが、メインとなるのは、やはり物語を閉めて、しかも表紙にもなっている、シバかなと思う。 正直1章ではダレて読書を中断しようと思ったが、彼女のストーリーまで全て読み終えて、今は良かったと思っている。 2章も人格破綻者の少女や犯罪者が登場するのでイラっとするとは思うが、ある時を超えると面白くなるので、そこまでは読み進めて欲しい。 一つ謎なのは、ドライなシバは友人達を、「潤」も含めて「江香」「小津」と漢字または本名で呼ぶわけだが、なぜ「マル」だけがカタカナ、そして渾名なのだろう…?(相当軽く見ているから?)。どこが読み落としたかな。 | ||||
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4人の高校生の話 それぞれ春夏秋冬に話が進む 時代はちょっと前 携帯電話が普及するかしないかくらいのこと。 エカ・マル・オズ・シバ それぞれに悩み苦しみ羨み妬み葛藤する。 中でもマルの話はとても大切だと思った。 マルの気持ちは、マルに集まってくる男はたぶん分からないし、知ろうともしない。 目的は心じゃないから、きっと。 だから本当に大切だと思った。 心の声が聞けた気がした。 大切にとっておきたい一冊になりました。 | ||||
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久々に読み直したのでレビューを書こうかと。 初めて読んだのは中学生の時だったんですけど、あの頃と感想は全く変わりません。不思議な愛しさと寂しさが込み上げてくる物語でした。 電撃文庫で読んだモノと違って全面的なファンタジーではなく、日本のどこかに本当にありそうな話で共感できる気持ちが沢山。 きっと学生…特に女学生には本当に身近に感じられる話なのではないでしょうか? | ||||
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私は以前「ミミズクと夜の王」を読んでいて紅玉いづきの作品は二作目ですが こんなに感情描写が巧みな作家だったのか、と驚きました。 思春期に上手に言葉に出来なかった不器用な感情を生々しくも、ちょっぴり幻想的に描かれています。 改めて「ミミズクと夜の王」はあえて表面だけをなぞる様な書き方をしていたのだと思いました。 さて、この本は四章から構成されていて各章で語り部が変わっていくものになっているので 登場人物がいろいろな視点から見る事ができて面白い。 個人的にはラストのシバの話が好きです。 もしかしたら、みんなの事を一番大切に思っていたのも、また出来なかったのもシバなのかも知れない。 「わたし達はちょうど小学生の終わり頃に、取り返しのつかない病にかかり、どこか不随となった心を抱えている」 作中に出てくる文なのですが、これにピンときた方になら自身を持ってオススメします。 | ||||
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この本を読み終えた瞬間、 何かいいようのないような不安に駆られました そんな何かをもったお話です そして、この少女たちのことは 男子にも共感できる部分もあるのではないでしょうか 現役の中・高校生だけでなく、 是非とも大人になった人たちに読んでもらいたい作品です | ||||
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あぁ、素敵だな と思いました、思えました 彼女たちの痛みが、心からじんわりと溢れてきました 似たような、感情が自分にもありました これからどうするべきかを、教えるまでも、 気づこうとする勇気を貰いました 大切な、私の図書の一冊です それから、友達が最初に見えてくれたミミズク、から いづきさんは好きで好きで仕方ありません | ||||
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4人の少女だけで成り立つ放送部。 それぞれの少女は、外見も個性も抱える問題も違う。 それぞれ違うのに、どの少女達にも自分を重ね合わせたくなる魅力がある。 おそらく、少女だったことのある人なら誰でも、どこかに自分を見出すのではないだろうか。 思い出せば気恥ずかしくてなるけれども、それはそれで愛しくないわけではない。 これだけ時間が経ってもなお懐かしい日々を思い出させてくれたのは、それだけ作者が描く少女が活き活きとしてかつ生々しかったからだと思う。 | ||||
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非常に危うい少女たちの話です。 崖っぷちに追い詰められて、もう少しで落っこちてしまいそうなのを、なんとか踏みとどまっている。そんな感じです。 その精神状態がとてもリアルで、とても怖い。もうほんのちょっと小説をいじくれば、サイコホラー小説に仕立て上げられるんじゃないか、と思うほどに怖い。 怖いけれど、最後まで目が離せません。 ただ、内容としては、けっこうかったるいです。 かったるいはずの話です。 しかし、読まされてしまいます。 文章力と、連作短編という形式が、そうさせるのだと思います。 あまり、商売にはならなさそうな本です。 読んで好きになる人は少ないかもしれません。 が、その少数の読者の胸の中に、いつまでも尾を引いて残りそうな気がします。 | ||||
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裏切られることは 誰も考えたくない。 でも、彼女たちは それでも必死で生きている。 彼女たちは お互いを求めているけれど 素直になれずにいる。 なんだか切なく愛おしい小説でした。 | ||||
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読んでいて明るい気持ちになる作品ではありませんが、何度も何度も読み返してしまいます。 それぞれの女の子の話が胸に響きます。 どの子も読み終えて大好きになりました。 女子高生だった全ての方に読んで頂きたい作品だと思います。 | ||||
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久しぶりに小説を読んだ感じがしました。 内容は、ちょっと薄気味悪い感じもしましたが、とても四人の女の子の成長する感じがして面白い話です。 特に最後のガーデン・ロストはかなりいい話でした。 なんだかわかりませんが、最後のあとがきを読んで、初めてこの本が終わったって感じが自分ではしました。 読んで損はないと思います。 | ||||
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この人に短編書かせてみたらよいのでは? 内容は他のレビューを参考にしてもらうとして ミミズクからこの作品までずっと読んでいて思っていましが、 平坦だけど心に響くような文章とストーリー。 テーマや発想はいいが、ちょっと全体的に荒が目立つ。 こういった人って短編書かせたら結構いい作品書く人いますよね。例を上げるのもあれですが乙一とか。 まあ、一読者としての願望みたいなものなんでしょうが一度、著者の短編集とか読んでみたいものです。 | ||||
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旅行にいく時、飛行機で読むために何冊か購入した本のなかの一冊でした。 作者のことはなにもしらず、イラストに惹かれて手にとったのだと思います。 結局、飛行機では読まず、旅行後落ち着いたときに読んだのだけど。 少し自分の過ごした高校時代とは、たぶん、5〜6年ずれてはいるけど、 あの頃の空気感みたいなものを思い出しました。 あたしにとっての放送室は、図書室でした。クラスも、学年も、コースも ばらばらな女の子たちと、毎日のように集まっては、だべってたなぁ。 みんな大好きだった。あんなにみんな一緒だったのに、ずっと会ってないな。 最後の章のマルの言葉で、ちょっと泣いてしまいました。 「あの頃」には戻れないけど、あの今よりもっと感情をもてあましてた頃の あたしを少し思い出せた作品でした。 | ||||
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綺麗に生きられたらどんなにいいだろう。 傷つかず、汚れず、まっすぐに人生という道を歩いて行けたなら。 でも、現実は容赦なく、無慈悲に私たちの心を傷つけ、犯していく。 辛い。 苦しい 悲しい。 でも、死ぬことはできない。 死ねないならば、生きなければいけない。 痛みに耐えながら、無様に這いずり回ろうとも生きなければいけない。 この作品は、そんな現実のなかで足掻く四人の少女の姿と、おぼつかない足取りで人生を歩き続ける彼女たちの足下を照らす淡い光、そして、四人をつなぐぬくもりが書かれた傑作。 つながれた手と手で混じり合う彼女たちの体温を、“ひとり”ではないという証明のぬくもりを、この作品を読む多くの人に、感じて欲しいと思います。 | ||||
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書店でジャケットのイラストに惹かれて、今回はじめて紅玉いづきさんの小説を読みました。 ファンタジー系のライトノベルは良く読んでいましたが、今作は現代を舞台、というか日常を描いた作品ですね。こういうのは初めてかもしれません。 高校生の、なんというか本当にどこにでもいそうな高校生達の話というか……。 私は読んでいて、分ける必要もないのかもしれませんが、これは純文学の作品みたい、という印象を持ちました。 主要登場人物が4人の女の子でって、らき☆すたみたいですが、ほのぼの系ではありません。 もっと切実な、我々と同じに頑張って生きている、女の子達のお話。 紅玉いづきさんを応援したくなりました。癖になる小説家のような気がします。 | ||||
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この作者が紡ぐ言葉のひとつひとつはなぜこんなにも美しいのだろう。 少女たちの感情がありありと読者に伝わってくる。 四人の少女たちの視点から書くことで、 それぞれの考えの違い、その少女たちの心の中にある世界の違いを はっきりと浮かび上がらせていることができている。 世界は救いようがなく、そして息苦しい。 みんな必死に這いつくばり、死にそうになりながらも 形も知らなくて、見たことさえもない愛を求めて生きている。 私と同じ世界を生きているそんな少女たちに共感できないわけがない。 まさに現代小説の名にふさわしい この作者には是非とも活動の場を広め、様々な人の目に触れてほしいです。 | ||||
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まず、感想から。 とてもよかったです。電撃文庫の時から、読んできたのですが、この著者はハズレがありません。ただ優しいだけではない人間関係が、感動を誘います。苦しくて、辛い物語なのですが、「高校生」独特の「許されている」感じがあり、ただ痛いだけの話で終わらず、その先の救いを予感させます。……何とも抽象的な感想になってしまってすいません。 この話の中で、彼女たちが救われることはありません。しかし、この先に救いがあるのでは?と予感させる結末になっています。成長には、痛みがともなうことを知った彼女たちは、きっとこれからも成長し続けるでしょう。 ながながと感想をかいてしまいましたが、この小説は、著者の今までの小説と同じく、賛否両論でしょう。著者の特徴(?)である、稚拙な短い文体が、彼女たちの「痛み」をただの「我が儘」に見せてしまっていると、いえなくもないです。 ただ、今作は著者の始めての現代小説です。「現代」といっても、今から十数年前の、携帯電話が普及し始めたぐらいの話です。二つの意味で懐かしさも感じられます(今までの著者の作品にはないものです)。自分の時を重ねながら読んでみてはいかがでしょうか? | ||||
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文通相手の虚構を受け入れて恋をするエカ、理想を傷つけることを怖れて本気であたれないマル、何気ない一言で自分を縛ってしまっているオズ、そして母親の理想を体現しようとして崩れていくシバ。そんな女子高校生四人組が集まるのは放送室の一室。そこは外の悩みから切り離された場所…のはずだった。 しかし、変わっていく周囲、否応なく訪れる転機。これらはそれぞれを少しずつ変え、変わらないはずの場所にも変化をもたらしていく。 エントロピーが増大を続けるためなのか、望むと望まざるとに関わらず、変化は常に訪れる。そして、変化する中でも変わらないこともある。これはそんな変化の瞬間を切り取った作品。 放って置いても別れの時は来るのに、そこに至る前に壊してしまいたくなるのは何故なのだろう。感情的でもあり、理性的でもある。刹那的でもあり、恒久的でもある。臆病でありながら大胆。そんな矛盾するような感情が渾然となって関係を作り上げている。 | ||||
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