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龍は眠る
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龍は眠るの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全101件 41~60 3/6ページ
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宮部みゆきはいくつも読んできたけれど、この作品は文句なしでトップ3に入る。おもしろさ保証付きの作品。 超能力者が登場するので現実離れした話かな?と読む前はちょっと心配になったけれど、超能力(サイキック)をもってしまった少年たちとその家族の苦悩と志をあまりにもリアルに描くので読んでる方はまるでこういう能力が本当にあるという前提で作品世界に自然にひきこまれてしまう。 しかも宮部氏、女性なのに男達の友情、対立を描くことの上手いこと。心の機微の少しも逃さない。細かくて徹底した伏線。もう感服するしかない。500ページ近い作品だけど、最後に来てもまだ終わらないで!と思わせた数少ない作品。 | ||||
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設定が設定なだけに、とても考えさせられる作品だと思いました。 生まれながらにしてサイキック能力を背負ってしまった青年2人の物語です。 序盤から中盤にかけては、高坂の捜査がサイキックの信憑性を問うためのものなのか、自分の身にふりかかる手紙主の正体を暴くためのものなのか目的が不明瞭であったためになかなか話がみえず、読むのに少し我慢が必要でした。 そのかわり、溜めこんだ力を一気に解放するかのようなクライマックスが、それらの不安を見事に挽回してくれます。 ラストで衝撃を与えるだけではなく、読後に余韻を与えるような構成にキチンと仕上がっていました。 他人の不幸を食い止めるために自ら体を張るサイキック青年らと、私利私欲で頭がいっぱいの加害者サイドを対比している点に、読み手に対するメッセージが込められているのではないかと私は思います。 とても良い作品です。 | ||||
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自分は高校生の時に宮部さんの「OUT」をリアルタイムでドラマを見てた位で、作品名言われて「んー…聞いたことはあるかも」程度だったんですが、とある知人からの勧めで「龍は眠る」は面白かったよーという事で今回初めて購入して読みました。 私、割と(というかかなり)登場人物の名前を覚えたりするのが苦手で、大体こういった事件物読むと「え…この人誰だったっけ… あー…さっき出てた人か…」と忘れたり、感情移入出来なくてはい終わりってパターンが多いのですが、500ページ超えるこの作品でもしっかり内容覚えてます。 レビューは☆5ですね! これ、面白いです! 笑えちゃう位短絡的な性格の自分が言っても説得力に欠けますが…。(汗) 冒頭にもある通り有能力者からの視点からではなく、むしろ超能力に懐疑的…でもあれ?ホントは自分はどう思ってるんだ?と翻弄されまくりの「高坂」という男の視点から展開していきます。 ほかの方のレビューにもありましたが、とにかく高坂を取り巻く登場人物が濃い! あー、いるわ、いるいる!この手の性格の人!って感じの人がてんこ盛りなので一気に読めます! ページ数で軽く眩暈起こしそうになった自分でもサックリ読めちゃうんで、重ささえ気にしなければぜひ!(笑) | ||||
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今まで読んだミステリーで一番のお気に入りです☆ 特に印象に残っているのが、うろ覚えですが 「(超能力は)信じるか信じないかとかじゃなくって、そこにあるんです。」 っていうセリフです。 特に科学的な考え方をする人や推理の好きな人にお勧めです♪ 友達に読んでもらっても好評でした。 | ||||
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久し振りに宮部みゆきの小説を読んだが、非常にテンポ良く読めた。あくまでも個人的な好みだが、『理由』のようなドキュメンタリー・タッチよりも、本作品のようなストレートな描写の方が素直に読書を楽しめる。ミステリーの種明かしにおいてはある程度予想の範囲内ではあったものの、ストーリーは面白い。また超能力を操る人物が登場するということで、読み始めでは非現実感も否めなずにいたが、いつのまにかこれも気にならず、楽しむことができた。本書を読んでいて一番強く感じたことは、著者の会話の描写が上手いこと。本作品では、普通の会話に、超能力を使った心を通じての会話や手話、筆談、心の声が入り混じる。読み手を混乱させることなく、余計な説明もなく、台詞だけで様々に異なる会話がテンポ良く進むことに、著者の腕を感じた。 | ||||
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代表作といえるようなものではないとは思うが筆者の多才さがよくわかる一冊だと思う。難しいテーマで無理なくストーリーが進み、さわやかな読後感。 | ||||
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読んでいくうちに、名前の読み方がこんがらがってこの人の"いこまさん"で合ってるよなあ…って思いながらも、結局戻らず、読み終えて面白かったなあ〜ともう一度振り返ってパラパラと読んでいたら最後の最後で何故か生駒さんに"ふり仮名"が打たれてるではありませんか!!そうゆう細かい所の編集も、なんか嬉しくなったので、レビュー書かせてもらいました。デスクのキャラが好きでした!1年ぶり、4回目でしたが、いつも新鮮に読ませてもらってます!! | ||||
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宮部みゆきの超能力者ものだ。 宮部みゆきの小説には、自然に超能力者が登場してきて、うっかりすると世の中にいるんじゃないかと思うくらいだ。 ただ脳天気な人は1人もおらず、超能力者たちはみんなして、悲しみを背負っているのだけれど。 なかでも、いちばん背負っているモノが大きな人が、この龍は眠るに出てくる、稲村慎司と織田直也だろうか。 突然、人の気持ちがどんどん聞こえてきたら、うるさくてかなわないだろう。そりゃ大変だ。笑い事ではない。 そんな大変な人たちが主役なのだが、ハッピーエンドになっているので救われる。 宮部みゆきの小説は、ハッピーエンドは少なく、あったとしてもハッピーへの予感くらいなのだが、この龍は眠るは、きちんと主人公が幸せになっているところまで描かれている。 それというのも、稲村慎司と織田直也という超能力者が切なすぎるからだろうか。 | ||||
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好きな方はごめんなさい…! 個人的に今まで呼んだ宮部さんの作品の中でワースト1です。 「火車」「理由」「模倣犯」「クロスファイア」「鳩笛草」「我らが隣人の犯罪」「ステップファザーステップ」 どれも先が気になって気になって仕方がありませんでしたが、 この作品だけはページを進めるのが苦痛でした。 前半どうも話が進むのが遅いし、後半になってくると主人公の2人のうちのチビ君の方にイライラしてきます。どうもこのチビ君が、リアリティが無いというか、現実の子供らしさの微塵さも感じませんし、かと言って大人びてるわけでもなく…彼女の作品には無駄に台詞が多くてやたら登場頻度の高い似たような子供が他にもいくつか登場するのですが(趣味?)、本作は主役だっただけに読みながらずっと違和感を感じずにはいられませんでした。 そして最後の取ってつけたようなシメの台詞… 何だか全く説得力を感じられませんでした。 生意気な子供が嫌いな方、そもそも幼児が主役という時点で嫌な方はやめておいた方が無難だと思います。 | ||||
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盛り上がりに欠け 中盤まで苦痛でした終盤の事件で そこからは一気に読めて面白くなりましたが なんだかイマイチな感じがしました | ||||
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主人公は、語り手である雑誌記者とサイキック(人の心が読める)の若者2人。知り合うきっかけになった幼児の転落事故は、柱となる事件の伏線としても描く必要がありました。 事件は、記者に脅迫状が何通も送られてくるという形で進みますが、途中まではいささか緊迫感に欠ける感じがします。しかし、1人のサイキックが襲撃され、また記者の元妻が誘拐されるにいたって、事件は一気に急展開します。 超能力者の苦悩については、筒井康隆の生み出した火田七瀬により語られるのを思い出しますが、この作品ではより深刻に扱われています。 ミステリーと超能力。この取り合わせの妙味を存分に引きだして、人気作品に仕上がりました。 | ||||
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超能力少年の苦悩をそれを信じるべきか迷う大人の視線から描いたミステリー。 と、書いてみると複雑な構造の物語だ。 ただしクライマックスとなる誘拐事件がいまひとつ盛り上がりに欠いた。 非常に特殊なサイキックという設定を用いながら、事件そのものは 仕掛けも、動機も、犯人像もありきたりで物足りない感じがした。 共感しずらい人物が被害者である点もハラハラ感という意味ではマイナス。 命を懸けてまでの事件か?っていう感じ。 複雑な構造と魅力的な設定からスケールの大きい展開を予想してしまい、 結果としてちょっと肩透かしをくらった気がした。 | ||||
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サイキックものは、賛否あると思います。 すき・きらい あると思います。 私は ベストの一冊です。 まったく荒唐無稽でなくここまで丁寧かつリアルに こういった小説は他に無いのではと思います。 たまに読み返したくなって はじめから読んだりしています。 | ||||
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超能力があるという少年2人と偶然その輪の中に入ってしまった雑誌記者。 ある事件をきっかけにグングンと加速していく超能力少年と記者。 過去の出来事を絡めながら、現在が加速していく。 物凄い勢いで引き込まれる物語。 読んで損した、と感じる人はいないのではないか・・・ | ||||
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この人は本当に超能力者の苦悩を書くのがうまいと思いました。まるで超能力者に会ったことがあるかのうようです。 主人公は雑誌の記者である台風の日少年と出会うという形ではじまります。主人公は少年と行動を共にするうちに少年が普通ではないと気づき始めるというのが序盤の流れです。少年の特殊能力を最初からまともに信じないで半信半疑な状態で進んでいくところにリアリティを感じました。主人公を超能力者にしないであくまで主人公の周りに超能力者を配置するのがリアリティの原因かと思います。主人公が少年を信じる過程が綿密に描写されているので、読んでいる側も少年の超能力を違和感なく受け入れることができました。そこら辺を不足ななく描くあたりが宮部みゆきらしいと思いました。 全体的に主人公や少年の苦悩が描かれていて全体的に少し暗い雰囲気のする話でした。しかし一度読み進めると止まらなくなるほど先が気になっていく構成になっていて、全体を読み終えるといろいろなものが収まるところに収まってそれでいて充実感とともに一抹の寂しさを感じるような、そんな小説でした。 | ||||
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サイキック(超能力者)の物語なのに、夢絵空という気がせず、自分の周りにもいるかもと自然に思えてしまうリアリティがありました。 さすが!と思います。 ただ、最後の事件の解決までの流れが、ちょっと普通かなあと思いました。 | ||||
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サイキックの悲しい性とその優しさがあまりにも 現実に悲しすぎ、命を尊ぶはずの同じ人間が起こす 惨劇とあいまって感慨深い作品になっていました。 個人的には、老刑事の言葉が瞬間的に心に響きました。 ー抜粋ー 『ときどき思うんですがね...。ことによると、我々は 本当に、自分の中に一頭の龍を飼っているのかもしれ ません。底知れない力を秘めた、不可思議な姿の龍を ね。それは眠っていたり、起きていたり、暴れていたり、 病んでいたりする.....我々にできることは、その龍を 信じて、願うことぐらいじゃないですかね。どうか私 を守ってください。正しく生き延びることができるよう に。この身に恐ろしい災いがふりかかってきませんよう に、と。そして、ひとたびその龍が動き出したなら、 あとは振り落とされないようにしがみついているのが 精一杯で、乗りこなすことなど所詮不可能なのかもしれ ない。なるようにしかならんのです。』 なぜかこれが人間の本質に思えました。 | ||||
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面白かったです。ただ、高坂と七恵との恋の発展への瞬間がいきなりだったので’えっ?’と感じてしまいました。 | ||||
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SF的ミステリー小説ですが、舞台は現実の社会です。その現実社会の描写が特殊な能力を持つ人々の神秘性を一層高めています。また、事件が絡み合った複雑で目まぐるしく変わるストーリ展開のために、本書の中の世界に引き込まれてしまいます。登場人物の孤独と優しさに共鳴して、その人物の魅力が読者の心に深く伝わってくる宮部みゆきさんならではの小説です。 | ||||
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終盤で一気に展開が進み面白くなったけど、それ以前が退屈に感じました。 超能力に関わる人への聞き込み回り が主で、なかなか進まない展開で 途中読むのが億劫になりました。 直也(超能力)を事件に関わらせる方法も無理やりな感じがありましたし・・ あと私は あの主役(?)の少年2人にどうも共感・感情移入できなくて; 逆にイラッっとくる事も多かったです。 いろいろ書きましたが とりあえず展開の進みが遅いのが一番堪えましたね;読後【おもしろかった】とは思えませんでした。 途中でもっとハラハラドキドキできる展開があれば嬉しかったです。 | ||||
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