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スタープレイヤー



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【この小説が収録されている参考書籍】
スタープレイヤー (単行本)

スタープレイヤーの評価: 4.09/5点 レビュー 57件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.09pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(2pt)

美女の皮を被った無職中年が、女神だの姫だのと呼ばれる存在になる作品

主人公は自身の不貞が原因による離婚歴ありの、冴えない無職の中年女性。
異世界で10の願いが叶う力を手に入れたら、容姿を美しくしたり、恨みのある人物を呼び寄せて閉じ込めることに願いを使うという、彼女の人間臭さがとても良かったです。
また、離婚に至るまでのくだりや元夫への気持ちなどもリアルに描かれており、好感は持てないけれど共感はできる人物像で、この人物がどんな物語を見せてくれるのかと楽しみになりました。
そして残念ながら、この作品を楽しめたのがそこまででした。

願いを叶える力を持つという理由だけで、知性を感じられず、高い人間性を持つわけでもないのに、主人公は何故か突然、重要人物待遇に。
疑い合うなどしつつ徐々に信頼関係を築いていく展開は一切ありません。
それどころか人々をポンポン生き返らせて女神だの姫だのと呼ばれる存在になり、ちょっと薄ら寒い展開に。
序盤の人間臭くて共感の持てる主人公は何処へ行っちゃったんでしょう?

この世界は結局何なのか、何故スタープレイヤーなるものが存在するのかも、最後まで分からずじまいです。
完全には描かなくても考察の余地を少しでも与えてくれればまだ楽しめるのですが、それすらも全くないので、はじめから何も設定がないのかな?とちょっとがっかりです。

最後まで読んでも心に響くものがなく、結局何が描きたかったのか私にはよくわかりませんでした。
スタープレイヤー (単行本)Amazon書評・レビュー:スタープレイヤー (単行本)より
4041019249
No.5:
(2pt)

小学生向けくらいのライトさ

ストーリーが行き当たりばったり(と読者が容易にわかってしまう)なのがまずよくない。
願い事の叶え方も序盤に想定されたものよりずっと自由が効くことがわかるので10という制約の意味が薄れていく。
けれども読者の想像を超えるようなアイデアは出てこない。
話が進むに連れてどんどん初期設定が弛んでいって何でもありになっていくのは登場人物が自由になると同時に作者も自由になり、
小説世界全体が巨大すぎて見えないご都合主義に包まれてしまったようなもの。
反面物語の緊張は緩む。なので貴志祐介のようなストラテジーものを期待するならそこそこ肩透かし。
飛ばされた世界で普通に暮らす現地人が登場したあたりで何でもありに話がごった煮されだしていることは薄々感じるはずだが、
それでも物語が破綻しているわけではないので、ガバガバの制約とはいえその後の争いを楽しめるならそれで良い。
というか大人は既にこの手のパターンはいくつも読んでいるので、
こういうものが初読の小学生くらいなら自由度が高いことがむしろプラスに働くのかもしれない。
世界観の元ネタはオープンワールドRPG。
スタープレイヤー (単行本)Amazon書評・レビュー:スタープレイヤー (単行本)より
4041019249
No.4:
(2pt)

ヘブン前の準備?

そんなにホラー感はなく、先にヘブンを読んでいた私には物足りなく感じました。最後の国名はみなさんと同じようにすぐ発売日?をチェックしましたね。
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4041019249
No.3:
(2pt)

テンプレ感

主人公のセリフや行動に矛盾がある。
あと、テンプレのセリフが多い。
つまんなかった。
スタープレイヤー (単行本)Amazon書評・レビュー:スタープレイヤー (単行本)より
4041019249
No.2:
(2pt)

10の願いとは?

10の願いというと、ふつうは10個の願いと考えるが、
このお話では、そうではないようだ。

(ほぼ)どんな願いも叶えてもらえる機会が10回分与えられているというのがより正確のようだ。
1度のお願いで(なんの関連性もない)複数の要求を叶えてもらえる。
つまり、自分の願いだけでなく、赤の他人のたくさんの願いを1度に叶えることも可能なのだ。
だから、みなに平等に恩恵を与えることが出来て、主人公は万人から感謝される。

このドンデモ設定が、話をつまらなくさせている一つのようだ。
一回にたった一つの願いであれば、諦めなくてはならない多くの(人の)願いがあって、
そのせいで、きっと主人公は悩みに悩んだうえで、決断を行わなければならない。
その決断のせいで多くの人から恨まれ、一つの願いを叶えるごとに実は多くの人を
不幸にさせているという残酷を目の当たりにしつつも、お願いしなければならない事態に直面して・・・
けれど、それが主人公の成長(若しくは破滅)にもつながっていったかもしれない。

一回の機会で、いくつもの願いを叶えられるのであれば、そんな究極の決断は迫られない。
他を切り捨てなければならない、人から恨まれなければならないという主人公の苦悩が見られない。
内面の成長していく過程が十分に描かれておらず、普通の女性が、いつのまにか数十の私兵を要するリーダーになっていて、
みんなから愛され尊敬されながら、戦術まで立てて立派に殺し合いの指揮をしていたりするから、非常に少年漫画チックだ。

また、なぜ主人公はトンデモ設定を知っていながら、あの願いとこの願いを分けたんだとか、
なんでここでそんなショーもないお願いをするんだとか、
主人公の要領の悪いお願いの仕方に、読者側のフラストレーションがたまっていく。
B級ホラー映画で、なんでここでトドメを刺さないんだとか、なぜ人気のいない方にわざわざ逃げ込むんだという、
あのイライラがつのっていく。
作り手のご都合であるのは分かるが、それは悟られないように緻密な設定をしてほしい。

最初はちょっと面白かった。
恒川ワールドを期待させてくれた。
願いで牢屋をつくって、自分の人生を狂わせた通り魔を監禁して、復讐してやろうとするくだり。
あの通り魔は、掴みどころのない悪意の塊のようなところが、
風の古道に出てきたあの彼に似ていて、とても魅力的だった。
けれど、この復讐も少年漫画的な、いやジブリワールド的な丸い終わり方で決着する。

そんなものが読みたいんじゃない。
突如、神の力を手に入れた冴えないごく普通の女性の強欲が、狂気が、そして成長が読みたかった。

最近の恒川先生の作品は、個性がなくなりましたね。小奇麗にまとまっているけれど。
スタープレイヤー (単行本)Amazon書評・レビュー:スタープレイヤー (単行本)より
4041019249
No.1:
(1pt)

恒川さん?

恒川作品は夜市から、金色機械まで全て読んでますが、ガッカリ度では一番かもしれません。金色機械でも思ったことですがこの作品を恒川さんが書く必要性あるのか?って正直思ってしまいました。
恒川さんの最大の魅力は、幽玄の世界を平易な文章でいとも容易く表してしまうところだと思うんですが、この作品はただただ、ライトなだけです。空気感が微塵も感じられない。
性奴隷や監禁とか出てくるので小学生、中学生をターゲットにしているとも思えないですけど。
10の願いをノーリスクでほぼなんでも叶えられるってドラゴンボールじゃあるまいし。結局最後までドラゴンボールに頼りぱっなしです。第二巻でその先を書いてくれるのでしょうが。どうせ死人は最後には生きかえるんだろうって思いが拭えず、ラストの戦闘場面とか全然緊張感もワクワク感もなかったです。風の古道で登場する坊さんのあの言葉は重かったのになあ、。主人公が救出される展開もご都合主義で、必然性がないです。本当にただのお助けマンです。
この作品の一つのテーマは主人公、夕月の成長なんだと思いますけど、なぜ、夕月がそこまで人のために尽くそうとするのか説得力が少々弱いかなと。なかなか彼女に感情移入できませんでした。
これを読むなら、二十の悪夢に載ってる銀の船を読んだ方がはるかにマシだと思います。
話は冗長ですが、メッセージ性は殆どないです。世界観もあんまり広がってないですし。読み返そうとはとても思えないです。あくまで私個人の感想なので。
スタープレイヤー (単行本)Amazon書評・レビュー:スタープレイヤー (単行本)より
4041019249

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