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(短編集)
阪堺電車177号の追憶
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阪堺電車177号の追憶の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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2023年8月12日の日経新聞夕刊『文学周遊』で紹介されているのを読み、Kindleで購入して一気読みしました。 阪堺電車は馴染みがあるので、路線図や地図を眺めつつ、沿線風景を思い出しながら耽読しました。物語に破綻なく、登場人物のつながりをたどることも楽しみのひとつです!良い作品で、楽しい夏休みになりました!今度、久々に乗りに行こ。 | ||||
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懐かしい阪堺電車、昔、利用していた時は南海電車の阪堺線、上町線でした。 | ||||
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高校時代に乗っていた阪堺電車の逸話集です。とても懐かしく当時を思い出して読みました。この本も同窓生からの紹介でした。 | ||||
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今では好きな人も多いのでしょうが、私はこういう構造の小説は好きじゃないし、読書中もつまらなく感じました。古い時代の事を描いてるにも関わらず、作り込みが雑で描写に時代感がない。これは、取材や研究の甘さが起因しているのだと思います。全体的に伏線の回収や小手先の事に囚われてる感じを受けました。但しカバーの絵が素敵なので星二つです。浅田次郎辺りが好きな方なら受け入れられるかも知れませんね。知らんけど。 | ||||
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大阪の南部を走るちんちん電車阪堺電車。その一つの型である177号を擬人化し、狂言回しに使って時代も昭和8年に始 まり、平成29年までエピローグを入れて合計7つの短編を連作として綴っている。その時代を背景に、色々な人たちの悲喜 こもごもの姿を見つめる177号。それぞれのエピソードは、簡単な推理小説の形式をとり、その章で完結はするが連作とし て登場人物が関係しており、良く出来た構成になっている。大阪南部の独特の人情噺がベースになっており、大阪南部で 生まれ育った私には懐かしい匂いのする作品である。それぞれの章がその時代を背景としておりわかりやすいストーリーも読 みやすい。やや軽い感じがしないわけではないが、構成や筋運びの巧さがそれを補っているように思う。 | ||||
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利用した事のない路線ですが様々な時代の様々な人間模様に心を揺り動かされました | ||||
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昭和初期から85年間、大阪の上町台地を走ったちんちん電車177号が見た人間模様を鉄道好きのミステリー作家が巧な構成で書き下ろした味のある作品です。自分が北畠駅に近い高校に通学し、姫松の洋菓子店など懐かしい風景が舞台なので手に取りましたが、そんな背景は関係なく楽しめる人情ミステリーです。映画かTVドラマを見るような映像的な文章に作者の力量を感じます。TVドラマ化、映画化と、本書の6章の間を埋める時代の続編を大いに期待します。 | ||||
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オムニバス形式短編各章の語り出しは、阪堺電車177号の一人称。 ある路面電車を形式的な主人公に、電車運転士とそれを取り巻く人々の、三代、四代、約90年に及ぶ時間軸のなかでほろ苦くも心温まるエピソードが展開する。 本書の特徴の一つは、この著者が得意とする、「まるでタイムマシンで見てきたような」情景描写。 いまでも北海道の2都市(札幌、函館)では、往年より大幅に路線が縮小はされているが、幸いなことに未だに路面電車が住民の足として運行されている。 路面電車衰退期の昭和30~40年代に幼・青年期を過ごした私(レビュアー)は、残存路線を除けば、通学に路面電車をつかった最後の世代である。 記憶をたどると、綺麗で便利で高機能な昨今の超低床トラムより、阪堺電車177号のような戦前製造旧型車のほうが味があったと思う。 「老兵は消えゆくのみ」は安全性・快適性・経済性を中心とする諸般の事情でやむを得ないが、戦前の古い車両も、イベント車両としてでなく、実運用で何両かずつは産業遺産として残しておいて貰いたいものである。 | ||||
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高校時代通学に使っていた思い出の電車。 それがあるから納得ですが、知らない人だとははーん程度でしょうか。 | ||||
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堺で生まれ育った私。色々な時代でのお話、とても面白かったです。 | ||||
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阪堺電車(はんかいでんしゃ)は、大阪府下唯一の路面電車で、大阪市南部と大阪市に隣接する堺市とを結んでいます。 この話の主人公(?)となっている161型電車(177号)は、なんといまから90年も前(1928年)に製造された電車で、今日もしっかり現役で走っていますよ。もちろん阪堺電車には最新型のバリアフリーの超低床式のLRT電車も走っています。 さて、私は阪堺電車の沿線に住んでいて、普段の足として利用をしていますので、この小説にはたいへん興味をもって読みました。 ミステリー小説ということですが、阪堺電車やその沿線に暮らす人たちの息づかい、雰囲気、そして街の空気感などがとてもリアルに表現されています。 これを読むと、阪堺電車に乗りたくなりますよ! | ||||
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小中を住吉区で過ごした私にとって一番身近な電車が阪堺電車。 乗った回数は優に千回を超えるだろう。 今でも住吉大社には月に一度はお参りに行く。 第一本宮ぐらいまで行くと、空気が綺麗なのが実感できる。 この本は、昭和45年からいきなり平成3年に飛んでしまい、 私の青春時代は丸ごと飛んでいる。 そこが不満だけれども、短編集でありながら、全体を通しての伏線の回収が見事。 それに、大阪市内南部の空気感がよく出ていると思う。 あびこ道商店街は子供の頃あれだけ賑わったが、今やシャッター通りと化し、 オタキング岡田斗司夫が愛した中西のおもちゃ屋もない。 それにあびこ道の車庫も今やマンションだし。 この本の購買層はめちゃくちゃニッチだと思うが、 東京でも売れてほしい名作。 NHKの土曜ドラマかBS枠でのドラマ化を望みます。 | ||||
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阪堺電車沿線と いくつもの時代のお話が、 短編で綴られています。 いつも通勤で『ちん電』にはお世話になり、 車内の中吊り広告でもこの本が宣伝されていたので、 なんとなく気になり購入しました。 大阪市南部(天王寺区・阿倍野区・西成区・住吉区・・・)の 風景や音と匂いが上手く表現され、 ぐいぐい引き込まれました。 下手な例えで言えば 阪神タイガースや阪急ブレーブスじゃなく、南海ホークスや近鉄バファローズの感じです^^ 表紙のイラストも可愛いですし、沢山の人に読んでほしい作品です。 個人的には、関西出身の役者さんを集めて映画化を希望します~ | ||||
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阪堺電車177号の独り言という体裁で、各短編が構成されています。正直、最初はそれほど期待してはいませんでしたが、読み進める内にどんどん引き込まれていきました。ミステリー仕立ての話があったり、人情噺があったりと短編それぞれは趣が違うのですが、昭和初期を経て現代にいたるまで登場人物の成長と併せ全体が構成されています。読了後、全体の構成の見事さに驚きを禁じえませんでした。何故、今までこの作者が、あまり注目を集めなかったのか(私が知らなかっただけかもしれませんが)不思議です。細かな伏線が至る所に張られており、それぞれが、他の編で見事に収斂していきます。この作者の手によるミステリーが読みたいです。 | ||||
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