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疑問の黒枠



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【この小説が収録されている参考書籍】
疑問の黒枠 (河出文庫)

疑問の黒枠の評価: 4.00/5点 レビュー 1件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(4pt)

なかなか牧歌的

1927(昭和2)年の作品である。海外に目を向ければ、同じ年に『シャーロック・ホームズの事件簿』が刊行され、前年の1926年にクリスティーの『アクロイド殺し』が出ている。

つまり、そういうのをリアルタイムで読んでいた時代に、本作の登場人物の本棚にミステリの原書が並んでいるのを「英米の探偵小説のクラシックから、新しいものもかなりにある」と描写されるのは、なんか不思議な感じだ。

それなりに楽しい小説だったが、自動車を尾行するのに自転車でもラクラク追いつけてしまう、というようなところは、なかなか牧歌的である。東京ではなく、名古屋が舞台なのもいい。

ラスト(真相)は――当時のミステリはだいたいそうだけれど――バカバカしい限りで苦笑するしかないのだが、よく考えればホームズものにもバカバカしい話はけっこうあるし、まあこんなものだと思う。
疑問の黒枠 (河出文庫)Amazon書評・レビュー:疑問の黒枠 (河出文庫)より
4309415660

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