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火車
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火車の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全373件 341~360 18/19ページ
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確かに傑作だ。しかし疑問もある。1.息子が養子という設定の意味?2.家政(夫)の設定は?現代社会での家族のきずな、男と女の役割のあいまいさを描こうとしたのかと思うが、この作が純文学ではないのなら、それは説明してほしい。また、債務者の扱いも疑問がある。たしかに現代社会ではきちんとしている人でも多重に債務におちいる構造はわかる。しかし、本当にカネにルーズで、多くの借金をかかえてしまう人には、どうにも救いがないように思える。弁護士の説明ではそういう風に聞こえる。 | ||||
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「模倣犯」を読んでからコレに挑戦しました。レビューも読む前でしたが本当に面白かった!最後までしっかり引き込まれたって感じです。皆さんがイチオシするのも頷けます。そして多少なりともクレジット社会で生きる私にとって身近な題材でした。まあ、彼女のような立場には至ってませんけど・・・。 | ||||
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名作の多い宮部作品のなかでも、私はこの「火車」が最高傑作だと思います。物語の進め方、一つ謎が解けていくたびにはっきりとしてくる事件の輪郭。そしてなによりあのラストシーン!・・・流石宮部みゆき、と言ったところでしょうか。犯人の人を殺す理由がとても切なく、思いっきり非難できないのも良いと思います。私は一度も姿を現さない犯人の女性に、とても感情移入してしまいました。 | ||||
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星四つだからって、おもしろくないかってえと、さにあらず。おもしろいッ!!某テレビ局のドラマで、超シリアスな場面のあと、CMでトイレの芳香剤の宣伝が入って頭に来たことがあったけど、このミステリーだけは読み終えたら、まっ白な音のない画面を30秒流して!考える時間をちょーだい!!って感じ。ただ1こ星がたりないのは、犯人が美しくって、不幸な過去をもっていて、しかもいい男がそのたびに騙されるっていう、よ~~く考えるとありがちな仕立て方に、あたし的に不満なだけ。 | ||||
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休職中の刑事が、持ちかけられた捜索願いに個人的に興味を抱き、ひとりの女性の様々な顔を追跡していくうちにその人物に関わる人々の深層心理に驚愕していく・・・作りすぎた感もあるのですが、面白いのです。彼女たちは多重債務を抱えた犠牲者であり加害者だったわけですから、読み進むうちに引き吊りこまれる読感です。女性側から言わせてもらうと、シビアな人間洞察が優れていて、「栗坂和也」という登場人物への甘さや「倉田康司」の旦那のふがいなさに、読者がもっとこの辺を追求して欲しいという一歩手前でとどめている、なかなか計算された小説です。 | ||||
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この作品は、山本周五郎章を受賞したものだそうです。社会派の宮部みゆきさんの真骨頂といっても良いくらい、現代社会のカードやサラ金の恐ろしさを描いています。行方不明の女性を探し始めるうちに、どんどん謎が出てくる書き出しも、読者を引き込むようで、一気に読むことの出来る本だと思います。 | ||||
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親や夫の借金は、子供や妻には返す義務がないという事を、この作品を読んで知りました。借金地獄がベースになっているこの作品は、私もかなり勉強になる部分が多かったです。また先の読めない展開に続きが気になって、600ページ近い本ですが、一気に読んでしまいました。 | ||||
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上司に薦められて読んでみました。すごく面白かったです。追われる人間のどれだけ辛いことか、またどれだけ喬子は幸せになりたかったのかと思うと悲しくてなりませんでした。他の方も書いていましたが、喬子や彰子の心情がとても伝わってくるような描き方がよかったです。家族が当たり前のように一緒にいられること、結婚生活を何事もなく送れるということ、友達といつでも会えるということがどれだけ幸せなことなのか、しみじみ思ってしまいました。そして、そういう普通のことを手に入れようとした喬子はなんと狂気的になっていたか。考えると恐ろしく、また切なくありました。ストーリー展開も私好みで、「一体喬子という女性はどんな女性なのだろう。私も声を聞いてみたい」と感じるようになってしまいました。 | ||||
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平和に平凡に生きていくことを望んでいる人間が、追い込まれて、他人に自分を壊されないように守ろうとして、自分自身で自分を壊していく。 最後まで「心」を持っていたことは、救いなのでしょうか。それまでの心象風景を思うと、寂しさに呆然とします。眠るのが惜しくて、早く読みたくて、と言う気分になったのは、学生の時以来、この本に出会うまで数年なかった気がします。今も誰かに「何かおすすめの本ある?」と聞かれてこの本の名を挙げない時はありません。 | ||||
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数ある傑作宮部ワールドの中でも出色の出来。元来、映画的進行の作風なので読みながらヴィジョンがどんどん広がり、あのラストの場面では、登場人物の顔、仕草などが頭の中で明確に出来上がっている事に気づく。 多重債務、自己破産など現代の亀裂を題材にしながら事件の塵をひとつひとつ集めながら真相のパズルを完成させていく。 次にどんな真実が姿を現すのか、読み出したら最後、寝る間も惜しんで読み続けることになるであろう。 そして、ラストの模写は鳥肌ものだ。 | ||||
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借金をテーマとしているだけに、現代社会の隅で起こっていることを少し身近に感じさせる。消えた女を追うわけだが、彼女の真実が明らかになればなるほど悲しく魅力的に感じられるのはなぜか?最後は刑事の本間と読者の気持ちが一致する。ミステリーの最高峰。 | ||||
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この小説を読んでから、すっかり宮部みゆきファンになってしまい、ずいぶんはまって、宮部みゆきさんの本は読みましたが、やはり私個人では、火車が一番強烈に印象に残っていると思います。なんといっても、宮部みゆきさんの文学でいつもうならされるのは、いろいろな時代問題をどんどん取り入れながら、話を進めていくこと。ご存じの方も多いとは思いますが、宮部文学はただのミステリーでないのが、読者を虜にする一つの理由だと思います。まだ、読んでいらっしゃらない方、この本は本当にお勧めですよ。 | ||||
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社会的問題を背景にして、個人がひょんなところから過ちを犯し、落ちていく。しかしラストはそれを幾分か救うような温かい眼差しが注がれているように思う。人間への温かい心を持ちつつ、社会の暗部を描き、そしてその周りの人の気持ちを詳細に書き綴るこの作品は世界に誇れると思う。そして読者には、その現場に居合わせてしまったような緊迫感漂うラストシーンが待っている!! | ||||
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宮部作品との衝撃の出会いはこの作品でした。作品の中では実際に殺人が起こる現場などの描写はほとんどないと言っても過言ではありません、しかしこの作品はもっと深い、残酷なその反面実際にどこかで起こっているかもしれない真実と思えるような設定で読者の背中をスッとなぞるような恐怖感があります。 カード地獄の末のカード破産、それを他人事だと思っている世間一般の人でさえ、一歩間違えばこの作品の登場人物に摩り替わると言うことをしみじみ感じさせてくれるでしょう。過去を振り返らない人は居ない、過去を忘れることが出来る人も居ないと思っていたのに、本気で忘れるため捨てるために出来ることがこんなところにあったんだと呆気にあられる一方でやはりそれが間違いだと強く強く納得させ!!られたような気がします。 様々な宮部作品を読んだ後に「火車」を読み返して、改めて思うことは「事件」が解決しても読者への疑問はそれぞれの胸に残り、その疑問に付いて考えることによって再び作品を手に取ろうと思わせる魅力を宮部作品は常に持っていると思います。 | ||||
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はじめてこの小説を読んだのは、かれこれ8年前。友人に薦められまあ読んでみるか程度のかるーいノリだった。そしてみごとにはまってしまった。幸福を求めてやまない女性たち、なかでも犯人の凄まじいまでの執念!だけどその彼女を見つめる作者の目の温かさ。決して許されない罪を犯しているのに、私には最後まで彼女を憎むことができなかった。クレジットカード、ローン地獄、戸籍問題、個人情報の流出、質的にこれだけの小説はもう読めないかなと思わせる一冊。推理小説というよりは、社会派小説といった方がぴったりくるが、何年たってものテーマが色あせない。もう何度読んだかわからないが、その度にいやおうなく引きずり込んでくれる作者の力量に本当に参りました。 | ||||
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知人から薦められてこの小説を読みました。小説を読んだ後で、あんなに空しい気持ちになったのは初めてでした。清々しい読後感とか、感動したとかいうのではなくて、自分の力ではどうにもならない世の中の大きな力に対する無力感に打ちのめされてしまったんです。面白かったので先を早く知りたくて、2日で読んでしまったんですけど、最後の50ページを読んでいる時に、だんだん空しくなってしまいました。どうにかして、新城喬子を救ってやりたいと思っても、誰にも救うことは出来ないんですからね人生に対する貪欲なまでの執着 !この生命力は、見習うべきかも知れないけど、そうまでして生きなければならない空しさ。生きたい、自分も幸せになりたいという気持ちは分かるけど、自分の存在を消して、他人としてしか生きられない境遇。悲しくて、辛くて、やりきれません。宮部みゆきさんは、色々な賞を総嘗めにしていて、推理小説と言うより、純文学に近いので僕にはあっているのかも知れません。彼女のその他の作品もほとんど買い揃えました。まだ、全部は読んでいませんが。 | ||||
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やはり、宮部みゆきさんの作品は長編に限りますね。最初から最後まで、とにかくどきどきしながら読めます。誰もがはまってしまうかもしれないカード破産、住宅ローン地獄。また、戸籍制度などについても、勉強になりました。最後の終わり方も、好きです。終わっちゃったーって感じになりました。もう少し読んでいたかったですね。再度、読み直すと思います。 | ||||
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戸籍制度、その是非については論議されつつも、ふだんは何気なくお世話になっているのが現状。追っ手をかわす為に人の戸籍を奪い他人になりすましている女と、休職中の刑事。野放しの信用ローン制度を‘社会の公害’と言い切る弁護士。ミステリー小説でありながら、分かりやすい文体で、読者に世の中の裏側を垣間見せてくれる傑作中の一品。 | ||||
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私が宮部マジックにはまった作品です。雑誌で紹介されていておもしろそうだなと思って手にとりました。もう読み出したらとまらない。寝る間もおしんで一気に読んでしまいました。それからです。宮部みゆきの作品は見逃しません。 | ||||
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読み始めからまったく先の展開が見えず、最後までわくわくしながら読みました。「ただ幸せに暮らしたい」ということを切望する人の寂しさとあせりが伝わってきます。それに、実際の事件をもとに書いたのでは?と思わせるほど現実感にあふれた小説でした。 | ||||
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