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とり残されて
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とり残されての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 21~23 2/2ページ
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この短編集は、結構ミステリアスな話ばかりが入っています。なので「人質カノン」や「我らが隣人の殺人」とはかなり違った感じの一冊に仕上がっています。私個人としては、あまりこういう感じの短編集は読んだことがなく、少しとまどい、星三つとなりました。しかし、どれも流石宮部みゆき!という感じの力作ばかりなので、世間的に見たらきっと星五つだと思います。 | ||||
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エネルギーを感じる短編集だ。通常の作品だと自分が体験した不思議な世界の正体が分かって、そこで納得して終わる作品が多い。ところがどっこい、この作品はそうではないのである。主人公、もしくは主人公が出会う人はさらに前進すべく強い力を持っている。脱帽だ・・・今の私達にこれだけの強い生へのエネルギーがあるだろうか。「運命を変えてはいけないなんて、戯れ言だ。それでは生きている意味がない」という最後の作品の文章はものすごい力で私に迫ってきた。 | ||||
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秀逸なのはやはり冒頭と最後の中編ともいうべき「とり残されて」と「たった一人」。「とり残されて」は殺人を思いつめている若い女性の心理を描いて長編「クロスファイア」に通じ(もちろん直接にはつながらない)「たった一人」は時間と運命の関係を描いて長編「蒲生邸事件」に通じている。作者はこういう短編を書く中でだんだんと長編の構成が発酵していくタイプなのでしょう。「都会」「現代」「若い女性」と描くとき、作者は少し辛口になる。このあたりが男性作家にはない部分。そして「中年」を描くとき作品の中では「恋心」さえも描いてしまう。このパターンが変わるときは、作者に何らかの「事件」がおきたときでしょう。(^-^)ところでこの短編集で一番すきなのは実は「いつも二人で」です。男の子の中に女性の霊が入り込んで、ひとつの肉体に二つの意識が同居するというアイディアだが、小説の中では初めて使われたアイディアではないだろうか。(違っていたらごめんなさい)でも70年代の漫画ではしょっちゅう使われたアイディアではある。やっとわれわれの漫画世代が小説家の世界にも入ってきたと実感できて楽しくなった。同じアイディアでも文字で読むといろいろ発見があって楽しい。 | ||||
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