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津軽双花
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津軽双花の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.41pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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弘前生まれの弘前育ちですが知りませんでした。 | ||||
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一人の男性を巡り 二人の女性の 北の津軽に凛と咲いた 花が 今も 静かに咲いているようです | ||||
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綺麗な本と梱包が気に入りました。 | ||||
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豊臣秀吉の朝廷への畏敬と恩義の念を継承し豊家への忠義を貫いた石田三成の三女弘前藩主津軽信枚の正室辰姫が表向き正室の座からさり、替わって福島正之の正室だった徳川家康の養女で姪にあたる満天姫が家康の命により信枚の正室になる。それぞれの父が関ヶ原で対峙した思いを胸に秘め共に正室としての矜持と信義を持って津軽藩のために信枚への愛と忠義の「心の戦い」が作中展開されて行きます。とかく関ケ原の合戦は男たち視線の書き物がほとんどですが史実上表舞台に出てこない満天姫と辰姫との難しい立ち位置を葉室氏がとても美しく描いています。他に関ケ原の合戦がらみの北の政所(寧々)と淀の方(茶々)との大坂の陣での豊家への忠義話『鳳凰記』、石田三成の何故の関ケ原『孤狼なり』、明智光秀の臣下斎藤内蔵助から視た本能寺の変『鷹、翔ける』の短編3作が収録されています。何れも史実の裏話として事に至るまでを根拠だって書かれ実話と思える内容で違った角度からの大坂の陣を楽しめました。 | ||||
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ありがとう | ||||
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痛み汚れまなく、また包装もよく満足です。 | ||||
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面白かったです。 | ||||
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こういう数奇な姫たちがいただろうことは、戦国の世、天下統一を狙う世であれば、 十分に想像できていたのですが、家康の養女と三成の娘が同じ男それも藩主という 重い立場になる男に嫁いだという話は、初めて知りました。 作品として世に出たからには、葉室さんの筆により脚色された所もあるとは思いますが。 政治的な宿命を受け入れないといけなかったにせよ、夫に「もう一人の女性」の存在が あって安らかに暮らすことは難しかったと思います。 私は、最初の妻・辰姫のほうが私は好ましく思います。 感情をかなりストレートに夫・信枚に見せる新妻の時代は幸せそのものにも見えます。 しかし、一度福島家に嫁いで夫を舅に殺されるという辛酸をなめた満天姫は実家(辰姫に とって石田家)の不幸とはまた別の抗いようのない悲しみを背負って生きてきた分、辰姫 よりも強い人物のようで、彼女にも魅力を感じました。 最後の辺りがやや手抜きされたような書き方だったのが惜しかったです。 | ||||
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最後の「鷹、翔ける」は余計な作品と思います。他の作品の人物は夫々 魅力ある人物像になっています。何故斎藤利三を書き足したのかは分かりません。葉室氏らしい優しさを感づる本でした。 | ||||
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津軽は家康の姪満天姫が嫁ぐことになる。既に、津軽では石田三成の娘辰姫が正室に。大阪の冬の陣、夏の陣がからみ双方の立場と思いが胸を打つ。 | ||||
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葉室さんの小説を読みながらいつも思うのですが、これ程微細に当時の環境や人間関係を表した方は、おられなかったのではないかと思います。 また、その後の皆さんがどの様な所でどの様な人生を送られたのかも、深く感じいるところであります。早世されたのがとても残念で哀しい方だなぁと 、読むたびに思い出すたびに切なくなります。 | ||||
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今まで読んだことのない、ストリーの歴史小説短編、4作、意外な、話もあり、面白かった。 | ||||
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葉室氏の作品は初めてですが、新聞連載の際に惚れ込みました。 <女人の関ヶ原>の文句の通り、ある意味で敵である満天姫と辰姫が、もやもやした気持ちを抱えながらもお家のために協力し、やがて互いを理解してゆく過程が、美しい文体で描かれています。 個人的には最終盤の数ページ、史実とされてきたことは実はこうであったのだという、ある二人の話が好きです。当時は美談かもしれませんが現代人から見れば悲劇、それでも文調は暗くなりません。最後まで美しい物語です。 | ||||
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"女の関ヶ原"と紹介されていたので、徳川家康の養女・満天姫が石田三成の三女・辰姫を徹底的に虐め抜く展開を想像して読み始めた。ところが2人は全く争わない。むしろ2人は各々の複雑な思いを心に留めたまま結託して争いの火種をなくし、辰姫の息子(つまり石田三成の孫)を津軽藩主に据えてしまうのだ! 死の床につく辰姫に対し、"私たちは友にございます"と満天姫が声をかける場面には感動した。2人とも自身の利益より社会の安寧を考えられる人物として描かれており、何かと因縁をつけて他の大名を潰しにかかる徳川家康へのアンチテーゼのようだった。同時収録の「孤狼なり」を先に読んでいたため石田の娘である辰姫は義を重んじる人物として描くだろうと予想できたが、まさか満天姫に"利に貪欲な生き方を否定させるとは。葉室氏は家康が嫌いなのだろう。氏の描く人物が権力の私物化に抗う姿は高潔で凛々しく、カッコいい。氏の描く石田三成が大好きだ。 「孤狼なり」と「鳳凰記」を先に読んでから表題作を読むことを勧める。歴史観と人物観が一貫しているため、三部作のようで非常に読みやすくなるからだ。本の帯にこの点を記載して欲しかったので星4つとした。 | ||||
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中編といえる表題の「津軽双花」に決戦!シリーズの短編三作を収録。 短編の主人公はそれぞれ豊臣秀頼、石田光成、斎藤利三で私は既読の作品でした。 津軽家における辰姫(三成の娘)、満手姫(家康の養女)とその子による後継の問題は、岩井三四二氏の作品にも描かれていますが、同じテーマでも葉室氏らしい切り口となっており、二人の姫の思いに心打たれます。 私(わたくし)よりも、公を重んずる価値観は昨今失われつつあるだけに、美しく感じます。 ★ひとつ減は、関ケ原における三成の真相が、いくらなんでもありえないでしょう。私にはとても納得できるものではありません。 | ||||
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