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警視の挑戦
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警視の挑戦の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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ボートは出てきますが、主題ではありません。引用されているブラッド・アラン・ルイスの文章がいちばん面白かった。 | ||||
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初めに、原書を、四苦八苦して、キンドルで読みました。 しかし、日本語訳で読んで、とてもよく理解できました。 | ||||
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ワンちゃんがいっぱいプラスネコ一匹です。表紙はとてもいいのですが、一番活躍するのはこの子ではなくて、ラプラトルリバーです。やはり颯爽とした犬を表紙にしたかったので、主役でない犬の方にしたのでしょうか。人間なら苦情をいうでしょうが、ワンコなので通っています。 今回は、捜査犬二匹のほかに、キンケイド警視の家の犬も二匹登場。反面、ネコはエサをねらうだけの役。あのう、ネコちゃんをもっとよい役で出して貰えませんか。 ロンドン、テムズ川のボートの描写はきらめくようです。ボートの描き方がリアルで青春のかなしみが出ているのと、ワンコが活躍なので、少し甘めに評価しております。 | ||||
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久しぶりの警視シリーズ、楽しんで読みました。途中で、なんとなく犯人がわかりましたが。これからも楽しみにしています。主人公2人の家庭形成も焦点ですね。 | ||||
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シリーズの最初から読み続けてきたが、今回は主人公のダンカンとジェマの結婚から始まる新しい家族の話が展開されそうな予感でワクワク。 それぞれの連れ子のキットとトビーに、前回作品で両親を失ったシャーロットを加えた5人家族が、周囲の人たちの協力を得て家族になっていくのが、事件と並ぶもうひとつの筋である。 ストーリーは他の方が書かれているように、若い女性警部が殺され、彼女や容疑者たち、そして警察関係者の人生や人となりが明らかにされ、さらに別の隠れた殺人事件も見つけ出される。それらがイギリスの人気スポーツのひとつであるボート競技を背景に描かれている。ボートに関しての知識がないのでウィキペディア等を参考にしながら読み進めましたが、本当に知らないことばかり。 今作品で登場する多くが、高等教育を受けた中産階級、または心に葛藤を持った人物たちで、心の中を隠すのが上手な人びとである。ダンカン・キンケイド警視チームが、彼らを観察し事件の謎を解いていく過程はなかなか読み応えがある。 その分人びとの階級意識は意識、無意識に関わらずあちこちに顔を出す。ジェマは、事件の証言を求めて会いに行ったウェイトレスをチラリと見てがっかりする。ぽっちゃりとした体型で、髪を金色にブリーチしている。二の腕にはタトゥーがある。うーん・・・。ところが話しを始めて驚く。彼女のアクセントは、教育を受けた中産階級のものだから。ジェマの期待はふくらんだ。『警官という仕事を長くやってきて、中産階級の人の証言がいちばん信頼できるとわかっている』からだ。 このあたり、日本人にはなかなか書けないかな、とちょっと思った。イギリスミステリーはもちろん、階級社会を生きるイギリス人の現実的な生活感覚を知るのも楽しかった。人物描写をあまり深掘りしないのもかえって気楽に読めたが、これは好みの問題かもしれません。 | ||||
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だらだら書き、ストーリーにテンポがあると一気に読め面白い作品なのに、登場人物の生い立ち等細かく描写し過ぎて、事件等の流れが掴めないまま途中からイヤーになり飛ばし読みに・・・・! 正直、作家の力量で600ページ以上のページ数を100ページは縮小できると、もう一冊は無いかな | ||||
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前作の「警視の因縁」からはや半年で新作が読めるなんて!前作登場のシャーロットがダンカン&ジェマ家族に加わり、育児休暇中のジェマは今回はダンカンのサポート役。被害者はシングルスカルのオリンピック強化選手でもあった女性で、この馴染みの薄いスカルだのレガッタだののイギリス伝統のボート競技も、詳細に描かれているため心情移入しやすく、さらに心身に傷を負った退役軍人や、彼のパートナーでもある捜索救助犬が、ストーリーをしっかり支えていて、いつも以上に重厚な仕上がり。もちろんお馴染みのダグとメロディの進展も気になるところ。今回巨悪に立ち向かったダンカンだが、ジェマに代わって育児休暇をとるとか。復帰するジェマも警部に昇進するとか。次作の伏線まで盛り沢山で、次作にも期待大! | ||||
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「警視の偽装」「警視の因縁」そして最新作「警視の挑戦」と、 立て続けに読めたのは幸せだった。 実を言えば、前作「…の因縁」に☆5を点けたのは、当シリーズ愛読者としての贔屓目と、 ようやく結婚式を挙げたダンカンとジェマへのご祝儀であった。 だが、本作については違う。文句なしに☆5である。 本当に面白い。半ばまでは睡眠時間を削らないように一章ごとに読んでいたのが、 中盤になってとにかく結末が知りたくて(翌日人間ドックだというのに構わず) 徹夜で読み通してしまったほどである。 まず、事件が新鮮である。 このところ当シリーズは、主人公カップル・ダンカンとジェマの住まうノティング・ヒル周辺で、 そしてジェマたちの顔見知りである住人たちの間で起こることが多かったが、 今回の事件は、そこから離れた、全くの新しいフィールドで起こっている。 そして、事件の被害者への掘り下げがいつも以上に興味深い。 これは当シリーズお馴染みのことかもしれない。 ダンカンもジェマもとにかく被害者の人となりに関心を抱く。 単に事件との接点を見つけ出すためというより、もっと人間主義的なアプローチだ。 今回の被害者は、女性でありながらダンカンと同じ警視で、 しかもスポーツ選手としても大変に有望視されていた人物だった。 そのスポーツがボートである。 デボラ・クロンビーはこのシリーズで毎回、彼女ならではの英国の文化を掘り下げるが、 このところずっとロンドンの街がいかに多民族的・多層的に成り立っているかに 関心を抱いていたようだったが、今回はボートを通じて英国社会の一面を切り取る。 毎度おなじみ各章の冒頭で、ボートに関する様々な引用がなされるが、 それが単にボート競技の解説にとどまらず、被害者自身や、彼女を取り巻く環境の暗喩となっている。 そして、本作は女性への卑劣な犯罪と、警察の腐敗にも及んでいる。 この警察の腐敗については、読者によっては物足りなさを感じるかもしれない。 アメリカや日本の警察ミステリーでは、さらに入り組んで複雑で重厚なパターンが 多く描かれているから、それに慣れている人にはイマイチと思われる可能性はある。 英国の警察ミステリドラマ「ジョージ・ジェントリー」にすでに描かれたように 英国でも50年代後半あたりで警察が非常に腐敗していた時期があったそうで、 日本とはまた違った形で、組織の問題は在るのだろうと思う。 作者がどこまで取材しているかはわからないが。 ただ、個人的に、これはまだ入り口に過ぎないのでは、という気がするのだ。 デボラ・クロンビーは思わぬところで、過去作品のモチーフを広げたりするからだ。 長年の愛読者ならお分りだろう。ここでちらと出たあのキャラがこんなことに!とか あのキャラにこんな過去が!とか、シリーズ枚挙にいとまがない。 今回ダンカン・キンケイドは、スコットランドヤードの暗部に敢然と戦いを挑んだ。 この事実は消せない。〈敵〉はこの事実をけして忘れないだろう。 いずれにしても、本作の邦題「警視の挑戦」の根拠はここにある。 しかし、自分がなんといっても本作を高く評価するポイントは、 何よりもダンカン・キンケイドが主人公の座に帰り咲いたことにある! ジェマも魅力的なんだが・・・自分は第一作で出会ったダンカンという男の なんとも人を魅了する、知的で快活で健やかな個性に惹かれて、 彼に再会したくてシリーズを読み継ぐことになったわけで、 彼が主たる主人公として行動する本作はほんとうに読んでいて楽しかった。 (講談社さま、こうしたダンカン偏愛気味の読者の声も作者に届けてくだされ!) ただ残念ながら当分はもう主人公となることはなさそうだ。 少なくとも次回作はまたジェマが主人公で確定だろう。 その辺りの予告は本作をラストまで読んで頂くとして・・・ さて、私は前作「…因縁」で、当シリーズについて既刊が十数作も続けば 流石にいちげんさんには取っつき難いところも出てくる、と書いた。 だが、安心してほしい。本作「警視の挑戦」はまずそんな懸念はない。 イチゲンサンでも安心して読める。 でも、長いシリーズである。その歩みの中での蓄積は記述の中に見事に織り込まれている。 チルターン丘陵に隠されていた秘密であるとか、クラリス・クリフのティーセットであるとか。 ノティング・ヒル人脈は、今回はキンケイド一家を取り巻く幸せな背景といったところだが、 こうした事共が知りたくなったら、是非シリーズの既刊を読んでみてほしい。 さて、シリーズ第8作以来続いてきたノティング・ヒル時代も、そろそろ終わりそうな予感がある。 キンケイド一家はどうなるだろうか。 デボラ・クロンビーの筆が彼ら一人一人をどのように描くのか。 次回作が今から待ち遠しい。 | ||||
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