僕が殺した人と僕を殺した人
評判
僕が殺した人と僕を殺した人の評価:
4.17/5点 レビュー 18件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1〜2 1/1ページ
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僕が殺した人と僕を殺した人の評価:
4.17/5点 レビュー 18件。 B ランク
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物語は、大人になってからアメリカでシリアル・キラーとなる人物とその弁護士(冒頭でアメリカ人名が紹介される)とその仲間達(全て外省人)が台湾で過ごした少年時代の思い出を綴ったものだが、構成・アイデアに何の工夫もない。「流」を読んだ日本人が、スケールの大きさの前に、まず感じるのは北京語での野卑な会話と猥雑な台湾社会の雰囲気であろう。本作も遊びや喧嘩や仲直りを繰り返す台湾の少年達の野卑な姿の描写で成り立っていて、一見、独特の凄みが漂っている様だが、これを日本を舞台にして執筆する程の筆力がない事を作者自身が自覚している様で困りものある。少年時代の仲間意識が犯罪に繋がるのは良くある事だが、単なる犯罪と"殺人"との間には自ずと一線が画される。少年達がこの一線を越えてしまう辺りの心理描写が本作の肝の筈なのに、そこが非常にお手軽で、台湾でならあり得ると思わせてしまう点が非常に弱い(台湾の方にも失礼だろう)。
冒頭でアメリカ人名で記されたシリアル・キラーと弁護士とが各々どの少年に当るかという点をミステリ的趣向としたかったのかも知れないが、意外性が全くなくてこれまた失望した。本作を読むと、「流」は作者自身の「ルーツ」探しが絡んでいるため例外的な傑作となったという印象が濃厚である。早く、"台湾依存"を脱皮して欲しい所。