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物件探偵



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【この小説が収録されている参考書籍】
物件探偵

物件探偵の評価: 3.33/5点 レビュー 9件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.33pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全9件 1~9 1/1ページ
No.9:
(4pt)

説明が足りないところがある。

これは推理小説の新機軸と言っても良いのかもしれない。さまざまな「不動産物件」にまつわる謎を、これも謎の「宅地建物取引主任者」不動尊子が解いていく、という内容で統一された短編集。収録されている六編は「田町9分1DKの謎」「小岩20分一棟売りアパートの謎」「浅草橋5分ワンルームの謎」などという実に素っ気ないタイトルだが、謎そのものはすべてしっかりと不動産の売買や賃貸に絡む形で解明され、単純に「物件で発生した事件」などというものではないのが鮮やかである。現状単発作品だがシリーズ化して欲しいほどである。ただし、たとえば第二章では、旅行において「実際、被災者と触れあい(p67)」とあるのだが、どこに旅行して何の被災者と触れあったのかの説明がない。あるいは「肝心のバスルームは見て行かれないんですか?(p119)」とあるが、なぜ「肝心」なのかの説明はどこにもない。このような小さなところでの説明不足が意外にも読むときの欲求不満になったりするわけで、そこは何とかして欲しいと思う。
物件探偵Amazon書評・レビュー:物件探偵より
4103507810
No.8:
(3pt)

不動産物件の謎を巡るミステリー連作集

メフィスト賞作家でイニシエーションラブでブレイクした著者による最新短編ミステリーだ。
いわゆる殺人の起こらない日常の謎系ミステリーだが、不動産物件にテーマを絞っているのが新味である。
もともと乾氏はこういう日常の謎系ミステリー短編も多く、お得意の趣向である。
いずれもそこそこ面白いが、真相はさほど斬新という事でもなく、連作形式になっているが、特に連作らしい最後の落ちもなくあっさり普通に終わってしまうのでやや拍子抜けの感もする。
物件探偵Amazon書評・レビュー:物件探偵より
4103507810
No.7:
(3pt)

初めての作家の初めての作品

初めての作家の初めての作品でした。不動産物件を扱い、それとミステリーを組み合わせた面白い小説でした。主人公の名前も、不動尊子。ただし、短編集でミステリー性はあまりなく、時間潰しには面白い小説でした。
物件探偵Amazon書評・レビュー:物件探偵より
4103507810
No.6:
(1pt)

目が滑るというか、内容が頭に入ってこない

探偵とは銘打っても、詐欺オンリーです

1話目で、面白い!と思って読みすすめたのですが
2話で普通かな、となり
3話で読むのが苦痛になりました。
物件情報を伝えようと必死なのでしょうが、ただの情報の羅列で表現もうまくなく、不要な情報もある大量の文章が書き捨てられていて、脳内で物件を組み立てるのに一苦労します。
読み捨てるにはいいのですが、真剣に読もうとすると疲れました。
いっそのこと図でもイラストでも載せればいいのに

あと、メインキャラの探偵役の出方、台詞回しがワンパターンでキャラが生きておらず愛着がわきません。
小説雑誌に連載していたので、どこから読んでもいいように説明的になるのはしかたがないのでしょうが、平面的で、個性的に作り上げようとしたハリボテ人形のよう。

建築が好きなので、読んだけど、とにかく苦痛だった。
面白かった人にはごめんなさい。私の感性にはあいませんでした。
物件探偵Amazon書評・レビュー:物件探偵より
4103507810
No.5:
(4pt)

探偵役が面白い

不動産がらみの犯罪を、リアルに作られた物件情報ページを表紙としてオムニバス構成したミステリ。
文中の不動産描写も実に詳細で、謎解きも劣らずしっかりしている。誰にでもお勧めできる、しゃれた仕上がりの好短編集だ。
探偵役の不動尊子(ふどうたかこ)が面白い。別に超常的キャラクターでもなんでもないが、微妙に神出鬼没で、毎回聞かれもしないのにきっちり自己紹介しているわりりには結局最後まで正体不明で、きちんとビジネスウーマンの風貌なのにふわふわと天使っぽいのだ。このレベルでぜひ、もう1冊読みたい。
物件探偵Amazon書評・レビュー:物件探偵より
4103507810
No.4:
(4pt)

不動尊子がどんな人生を歩んできたのかを描いた続編を期待したい

不動産をテーマにした短編ミステリ小説。

各章の初めに、不動産物件の間取り図があり、不動産を見るのが好きな人には嬉しい展開になっている。間取り、価格、管理形態、備考欄の記載など、見ていて楽しかった。

15歳で宅建の資格をとって不動産の勉強をしていく中で、だんだんと物件の声が聞こえるようになってきた不動尊子。

どの章にも登場する彼女が、物件が泣いたり、喜んだり、涙したりする声を聞きながら、仲介業者の不正を暴いたり、物件の真の姿を映し出したりと活躍していく。

最終章の池袋5分1DKだけは螺旋階段や隠しドアの構造が複雑で、文章だけでは理解しにくかったが、どの話も最期は購入者や家主、物件の気持ちが明らかになり、清々しい話が多くて楽しみながら読めた。

不動尊子がどんな人生を歩んできたのかを描いた続編を期待したい。
物件探偵Amazon書評・レビュー:物件探偵より
4103507810
No.3:
(3pt)

不動産チラシを目にするのが楽しくなりそう

不動産に纏わる連作短編集。各話の冒頭に部屋の間取り図が記載されているチラシが乗っており、あらすじも不動産賃貸業や購入に絡む話ですが、不動産界に詳しくない読者でも純粋に物語を楽しめるのではないかと思います。むしろ、不動産業界の裏話的なことが知れたり、不動産知識の習得に役立つかもしれません。

探偵といっても事件をズバズバ解決する類のものではなく、物件の声が聞こえたり気持ちを読み取ることができるという不動尊子が、悩める主人公の前に現れ、事件というか悩みを解消していきます。騙されたとの快感はありませんが、シリアスな悩みから少し心の温まる話まで、上手く不動産ネタを題材に、ややコミカルに各話とも纏めています。
物件探偵Amazon書評・レビュー:物件探偵より
4103507810
No.2:
(4pt)

部屋が泣いてます

不動産取得は、良く良く考え。物件を良く良く見る。売主からも良く良く話しを聞いて買って下さい。って、教えてくれる本でした。
6軒の物件の物語。
「部屋が泣いてます」
突然現れて
胸のポケットから、免許証に似た《宅地建物取引主任者証》宅建の認定書を見せる。
名前は、不動尊子
「人から不動さんと呼ばれてます。それが不動産屋の不動産と同じ音であることに縁を感じ、宅建の資格を取ったのが十五才、不動産屋に勤めだし、おかしな症状が出始めて、不動産の気持ちがわかるようになりました」と言う。
その物件を調べて買主に納得する答えを導き出す。
物件探偵Amazon書評・レビュー:物件探偵より
4103507810
No.1:
(4pt)

ちょっと変わった設定の短編ミステリー

本書は、小説新潮に2014年から2016年にかけて掲載された短編6編を収めた本です。
 「表参道5分1Kの謎」、「小岩20分一棟売りアパートの謎」のようなタイトルで、冒頭に不動産広告が示されたうえで、ストーリーが展開します。どの話も不動産の購入や賃貸にまつわって、小さいけれど不思議な事件が発生し、それをどこからともなく現れた物件探偵の不動尊子が解決するというパターンです。
 私は、最初に、このような着想でミステリーを書こうとする着想に驚き、丁寧で細かい描写に感心しながら本書を読み進めました。
 びっくりするようなトリックもないのですが、著者が上手に話を展開しているので、一定楽しめる本です。
物件探偵Amazon書評・レビュー:物件探偵より
4103507810

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