物件探偵
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これは推理小説の新機軸と言っても良いのかもしれない。さまざまな「不動産物件」にまつわる謎を、これも謎の「宅地建物取引主任者」不動尊子が解いていく、という内容で統一された短編集。収録されている六編は「田町9分1DKの謎」「小岩20分一棟売りアパートの謎」「浅草橋5分ワンルームの謎」などという実に素っ気ないタイトルだが、謎そのものはすべてしっかりと不動産の売買や賃貸に絡む形で解明され、単純に「物件で発生した事件」などというものではないのが鮮やかである。現状単発作品だがシリーズ化して欲しいほどである。ただし、たとえば第二章では、旅行において「実際、被災者と触れあい(p67)」とあるのだが、どこに旅行して何の被災者と触れあったのかの説明がない。あるいは「肝心のバスルームは見て行かれないんですか?(p119)」とあるが、なぜ「肝心」なのかの説明はどこにもない。このような小さなところでの説明不足が意外にも読むときの欲求不満になったりするわけで、そこは何とかして欲しいと思う。 | ||||
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メフィスト賞作家でイニシエーションラブでブレイクした著者による最新短編ミステリーだ。 いわゆる殺人の起こらない日常の謎系ミステリーだが、不動産物件にテーマを絞っているのが新味である。 もともと乾氏はこういう日常の謎系ミステリー短編も多く、お得意の趣向である。 いずれもそこそこ面白いが、真相はさほど斬新という事でもなく、連作形式になっているが、特に連作らしい最後の落ちもなくあっさり普通に終わってしまうのでやや拍子抜けの感もする。 | ||||
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初めての作家の初めての作品でした。不動産物件を扱い、それとミステリーを組み合わせた面白い小説でした。主人公の名前も、不動尊子。ただし、短編集でミステリー性はあまりなく、時間潰しには面白い小説でした。 | ||||
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探偵とは銘打っても、詐欺オンリーです 1話目で、面白い!と思って読みすすめたのですが 2話で普通かな、となり 3話で読むのが苦痛になりました。 物件情報を伝えようと必死なのでしょうが、ただの情報の羅列で表現もうまくなく、不要な情報もある大量の文章が書き捨てられていて、脳内で物件を組み立てるのに一苦労します。 読み捨てるにはいいのですが、真剣に読もうとすると疲れました。 いっそのこと図でもイラストでも載せればいいのに あと、メインキャラの探偵役の出方、台詞回しがワンパターンでキャラが生きておらず愛着がわきません。 小説雑誌に連載していたので、どこから読んでもいいように説明的になるのはしかたがないのでしょうが、平面的で、個性的に作り上げようとしたハリボテ人形のよう。 建築が好きなので、読んだけど、とにかく苦痛だった。 面白かった人にはごめんなさい。私の感性にはあいませんでした。 | ||||
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不動産がらみの犯罪を、リアルに作られた物件情報ページを表紙としてオムニバス構成したミステリ。 文中の不動産描写も実に詳細で、謎解きも劣らずしっかりしている。誰にでもお勧めできる、しゃれた仕上がりの好短編集だ。 探偵役の不動尊子(ふどうたかこ)が面白い。別に超常的キャラクターでもなんでもないが、微妙に神出鬼没で、毎回聞かれもしないのにきっちり自己紹介しているわりりには結局最後まで正体不明で、きちんとビジネスウーマンの風貌なのにふわふわと天使っぽいのだ。このレベルでぜひ、もう1冊読みたい。 | ||||
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