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臨床真実士ユイカの論理 ABX殺人事件
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臨床真実士ユイカの論理 ABX殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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冒頭からいきなり飛び込んでくる,事件の『犯人』と思わせる人物のモノローグは, その姿がハッキリしないことはもちろん,不安定さの漂う言動が何とも謎めいて映り, 以降も合間合間で挟まれるそれは,その人物の正体と謎解きへの関心をあおり立てます. また,主人公の持つ能力が特殊なせいか,序盤は説明的なやり取りも目立ちますが, ヒトの記憶力についてなど,興味深い話も織り込まれ,大学生の二人が中心の流れは, ラブコメチックな様子もたびたび挟まれ,ほどの重苦しさはないように感じます. その一方で,ヒロインの口癖をはじめ,語り部の青年の()での心の声がしつこく, 軽めのノリは読みやすくもありますが,このあたりは好みが分かれるかもしれません. このほか,多くの条件を元に,組み立てと検証を繰り返していく終盤は気持ちが良く, 前半での記憶の話を絡め,絶対かと思わせた状況を覆す終盤には引き付けられるものの, 結局のところ,よくあるミスが決定打となる決着にはいささか拍子抜けの思いが残ります. 主人公が自身の能力を誇示し,相手を牽制する言い方をすることにも違和感があり, 明かされる関係者らの背景と,その鍵となる特殊な言い回しには狙いすぎの部分が…. このほか,「○○だから△△となるはず」といった論法にもやや強引な点が見受けられ, 主人公の過去なども匂わせては来ましたが,引っ掛かりを覚える『解決篇』が残念でした. | ||||
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