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カシオペアの丘で
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カシオペアの丘での評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全89件 61~80 4/5ページ
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一年の約半分は雪のせいで予定が狂いっぱなし。 隣の町までは何キロもあって、交流の機会はほとんどない。 幼稚園から高校までまわりのメンバーは同じ。 友達のお父さんが担任の先生だし、その奥さんは音楽の先生だったり。 これがごく普通の北海道の田舎町です。 ここから東京へ出ていくこと自体、大変なことです。 それが20年前であれば尚更ですし、 広い東京で偶然であった幼なじみと肩を寄せ合ってしまうのは、 自然の成り行きです。 北海道で生まれ育った人間には理解できることです。 重松さんはよく調べていらっしゃると思いました。 この予備知識がないと、ストーリーが飲み込みづらいと思います。 わたしは美智子の立場でこの本を読みました。 旦那様は尊敬しているし、いままで幸せに暮らしてきたけれども、 忘れられない人がいる。 手に入らなかったものは、何年経ってもキラキラしているのです。 この小説が受け入れられるのは、主人公たちと同世代か、 それ以上の人たちにでしょうね。 | ||||
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読み始めはなんて重い話だろうと思い読み進むのが辛かったが途中からいっきに下巻のラストまで読んでしまった。最後は涙が止まらなかった。良かったとは思うが、多分読み返しは2度としないと思う。個人的には「流星ワゴン」の方が好きだ。 | ||||
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いいですよ、簡単な内容は他のレビューを見ていただければわかるかと思います。 テレビドラマ向きな感じがしますね、少年/少女時代−学生時代−40歳 と心の動きを重松さんらしく上手に表現して、読者のこころに触れ合います。 許されること、許すこと…、人間は生きていくうえで皆色々なものを背負って、そして死んでいくんだな。 | ||||
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小学4年生の俊介と敏彦と雄司と美智子は、流星を見ようとカシオペアの丘に集まり、大人になったらこの丘に遊園地を作ろうと約束する。 故郷を出て行った俊介は40歳を目前にして悪性のガン宣告を受けた、その日に、今は遊園地になったカシオペアの丘をテレビで見て、ある運命を感じる。 根底にあるテーマは、「許し」だと思うのですが、死をもって償われるような形になってしまっているのが、もどかしいし、他にもストーリーの運び方は、あったように思え、引っかかりが最後まで残りました。 故郷、死、友達、親子、重松さんの専門分野?が、凝縮されて面白いはずなのに、話も人物も広げ過ぎた為に、バランスが、悪くなっているように感じます。 | ||||
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久しぶりに、一日で読破できた本に巡りあえた。ハリーポッターの第1巻以来のことだ。55歳をまもなく迎える。この年になって音楽はHIP HOP系R&Bが好きになった。音楽が、今、一番の癒しだが、読書は、涙がたまって次の行に進むことができなくても、癒されるものなのかもしれない。作者は私よりも10歳も若い。なのに私よりも長く生きてきたひとにしか知りえないこの世界の癒しを知っているようだ。読んだほうがいい。どうにもならない、どうにもできない共感という癒しがある。 | ||||
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上巻を読みおわってすぐに買いに行って一気に読みました。 凄い としか言いようのない作品です 児童殺傷事件 不倫 癌 半身不随 世の中の不幸まとめて投げられたような中で 憎むこと 嫉妬すること 死のうとすること 生きようとすること 戦うこと 逃げること そして愛することを描いた作品です。 読んでいると、大切な人が心に浮かんで泣きそうになります。 読んでください そしてあなたの心に浮かぶ大切な人の所に走っていってください。 | ||||
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タイトルに惹かれ買ってみました。 重いです ものすごい重いです 想像以上でした でも、みなさんに読んで欲しい作品です サラリーマン 主婦 小学生 中高生 読み終わった後の感想はバラバラでも心に響くことは間違いない作品です。 | ||||
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評判が高かったのでつい購入してしまいましたが、大失敗でした! 上巻でうんざりしつつも、しかたなく読みました。(買ってしまったので・・・) この上下巻代金で他の良書を購入できたのに、と心底無駄な出費だったと思います。 重松作品はこれが初読ですが、彼の著作はもう二度と手に取らないだろうと思います。 著者の人間としての深みが足りないためか、罪と許し、再生のテーマをかすっただけの駄作だと感じます。 物語の核となる事柄の設定そのものが甘く、人物、心理描写に繊細さが全くない。 くどくどとしつこい稚拙な描写と、著者の感性の鈍さには辟易しました。 主人公とその祖父が、終生背負い続ける罪悪感の発端となる事故にこだわり続ける設定への違和感や、 過去の恋愛について、わざわざ夫に告げる女性にも全く共感できませんでした。 今現在、最も大切な人に自分だけで背負うべき、変えようのない過去の出来事を共有してもらおうとするのは、 かえってずるいというか鈍感な人間のすることだと感じるからです。 その一方で、物語の伏線として重要なはずの事件に関わる夫婦の描写がおざなりで、 サイドストーリーとしても成り立っていない。 無理に「許し」を表現しようとしているだけにしか見えない設定はいただけません。 人の心の闇や苦悩の本質を、著者は深く経験したことがないのだろう、と感じました。 人生の苦悩を経験した者が、それを克服した結果到達する「潔さ」が、 この物語にはかけらもないのが読後感の悪さのなのかもしれません。 | ||||
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泣かせよう、泣かせよう、としているのがわかるのに、それでも泣いてしまいました。 あまりにも不幸が過剰過ぎるのと、やや長いのが少し気になりましたが、 それでもやっぱり、すごい作品だと思います。 | ||||
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とにかく大げさな表現やわかっていることをわざわざ書いたような文章が鼻につく。純粋な小説ではなくテレビドラマを文章に起こしたに過ぎないような印象が強い。それと私が小説に対して一番求めているのは、「自分をさらけ出した文章」であるので、それが感じられないこの作品は正直退屈だった。ただ最後はさすがに感動させられた。 | ||||
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上下巻とも読みました。 とにかく登場人物が多すぎるような気がして・・・。 そのせいか、結局はどの人物についても浅い描き方になっていると思います。 この際、幼馴染の4人、中でもシュンに重点を置いたぐらいの 世界観がちょうど良かったような気がします。 特に川原さん、ミウさんは不要でしょう。 ただ、家族とどのように終わり方を迎えるか、といったあたりの 描写は好きでした。 期待しすぎていたこともあるので、ちょっと残念でした。 | ||||
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決して悪い話じゃない。 むしろ崇高な命の物語である。 心が清らかになるというのもわかる。 でも、重松清っぽくない。 この違和感はなんだろう。 よくわからない。 期待しているものと違ったから? 重松モノとしては設定が特殊だからか。 ということで、辛口ですが星は3つです。 宮本輝が好きだという人には薦める。 でも、重松清が初めてという人には薦めない。 また、癒しを求めるひとには、「その日のために」をお薦めする。 絶賛レビューばかりの中で、ちょっと毛色の違うレビューになりましたが、 こういう変わり者もいるということで・・・。 | ||||
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久しぶりに、本で泣いた。 ここに書いてる皆さんが、泣いたと書いてあるので、 逆に「私は泣くもんか!」とおもって読んでいたのだけど、 晩御飯のおかずをお鍋にかけつつ、片手で混ぜながら読んでたんだけど、 泣けて泣けて仕方が無い。どうしてか。。。 「カシオペア」を上下巻続けてよんで、 勢いで、トットちゃんとカマタ先生の「ずっとやくそく」を読んで、 水谷修氏の本をいくつか引っ張り出して、 あぁ、子どもとちゃんと向き合う時間を、どんなに忙しくてもつくらなくては! と決心しつつ、 結局は、子どもより先に眠っちゃったりするのだけど。 そんな長女は、私が先に眠ってしまったよこで 重松先生の「くちぶえ番長」を読み、 読書感想文の原稿を、頭のなかで書いていた。 長男には、人生の岐路にたったときに、「ずっとやくそく」を読んでほしいとおもい、 本棚にいれた。 | ||||
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最初に断っておくが、これを書いてる段階ではまだ下巻を読んでいない。 したがって上巻のみのレビューです。 正直なところ、重松清を読んでいるという気にまったくならなかった。 結構退屈で、わずか300ページほどを読みきるのに何度休憩したことだろう。 フレーズのさえもなく、登場人物も多すぎるように思う。 4人だけのエピソードでよかったんじゃないかなぁ。 「許す」というテーマがそう思わせるのか、設定がそうさせるのか、 宮本輝の作品を(初期のころではなく、中期以降の)読んでいるようだった。 以上が上巻のみを読んだ感想です。 星3つは途中経過と考えてください。 レビューを読むと下巻で大きく展開しそうなので、 それに期待です。 | ||||
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俊介の罪に加え、彼の祖父、川原、ミウと、詰め込みすぎて 冗漫になってしまったと思う。 読んでいて、うんざり、イライラしてくる場面がたびたびあった。 もっと短くていいから、俊介とせいぜい祖父の人生程度にしぼっていたら、 もっと「許し」というテーマが生きたのではないか。 幼なじみ4人を主軸に描く以上、しかたないのだろうが、 俊介と同棲までした後、それを黙って敏彦と結婚する美智子に ずるさを感じてしまい、ヒロインであるはずの彼女に全く共感を抱けない。 「何もそんな狭い人間関係の中だけで渡り歩かなくても、 世間に男はいっぱいいるじゃん!」と、どうしても思わずにいられない。 重松氏の大ファンだが、短編のほうが優れた作品が多いと思う。 この作品は、『流星ワゴン』以上に期待はずれだった。 | ||||
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上巻から末期ガンを向えるシュンを中心に幼馴染4人だけの話だと思ってただけに、挿入されていたシュンの祖父倉田千太郎の話は胸を揺さ振られた。王国を築き上げた男に対し、多くのものを手に入れ、掴んだものを離さなかったけれど、手のひらにあるものは砂に変わって、こぼれ落ちてしまうと称したシュンの言葉と、背負ってきたものから救われたいと願う千太郎の姿に胸を揺さ振られた。君臨し続けた男が背負ってきたものが大きいが為に、許しを乞うには宗教的にならざるを得ないのが納得出来るのだと思う。 この本は他の人も書き連ねているが、『流星ワゴン』や『その日のまえに』と主題が同じようで、描きかたは異なることで宗教色が見える作品になっている。生まれてしまったことで罪を問い続ける作品を描いた、三浦綾子や遠藤周作を思い起こさせる作品なのだ。そういうとこの本を避けたいと思う人も居るかもしれないが、読み終わった後そう感じさせるだけで、ページをめくる間はこの本に惹きつけられます。主人公だけでない、幼馴染4人だけでない、人の苦しみと苦悩からの解放が様々なあぶくとなって出てくるからです。「誰のどんな人生にも意味がある」(301頁)この台詞を納得させる下巻。 | ||||
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1977年小学4年生だったエピーソードからトシ、シュン、ユウちゃん、ミッチョの4人にからむ話だろうと予測はつく。この4人が39才を向えた時、4人の中でタブーとされていた過去に向き合うことになる上巻から感じたのは<時間>だった。過ぎた時間、これからの時間、残された時間等、離れていた4人が再会するまでの上巻から、下巻は伏線になったこの4人に何かが起こるかのように思う。 ここで詳細な下巻のレビューは書かないが、下巻の展開は4人だけが主体ではない。個人的には下巻の方がずっといいとだけ言いたい。 | ||||
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上下併せて扱う.面白くて一気に読み終えたが,あまりに濃密な人情に何となく気詰まりな気もした.何十年もの過去の事件が尾をひき,許す/許さないのレヴェルで話が進まなくなるのは,明らかに非都会的環境の反映である.恐らく作者は最近の文学が余りに都会的になり過ぎた,と感じて,そのアンティテーゼとしてこの物語を書いたのではないか,と推測される.その限りではよく書けているし読みやすい.しかし,都会人に対してはその出来の良さの故に,逆に一種やりきれない感じを強く与えてしまうのも事実である.少なくとも私はこのような心理劇にだけは巻き込まれたくない.もしそうした事態が近付いたら,ひたすら逃げたい.過去は客観的に変えられないのだから,許す許さないのレヴェルの主観でどうなるものではない,と言うのが都会的な人間の立場だろうと私は思う. | ||||
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私は主人公の4人と同じ年である。 そしてシュンの子供、哲生と同じ年の子供を持つ親である。 哲生が強くたくましくなっていく(ならざるをえない)のが悲しい。 川原さん、ミウさんの伏線はくどいようなやりすぎなような気もするけどそれもまた考えさせられる状況ではある。 上下巻一気に読み上げてしまったので寝不足です。 | ||||
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真綿で包まれるよな、やさしい空気を持った文章で淡々と語られる。 ある事件が元で故郷を離れてしまった男性。 東京で出会ってしまい、ともに人生の何分の1かを共有した女性 家族のすべてを失ってしまった男性。 自分の不注意で間接的に人の人生を奪ってしまった女性。 大きな十字架を背負ってしまった人々が丘に集まり、許しと癒し、再生と成熟の日々を共有する。 重松氏の作品を手に取るとき、私は無意識のうちに癒しを求めていると思う。 死を真正面から取り組み、人生の負の部分ともいえる背負ってしまった十字架を題材にした決して軽い作品ではないにもかかわらず、私は癒されている。 一人の男の死に向かう心の変化、死への準備ともいえる行動が登場人物の十字架を取り払ってゆき、癒しと成長を周りの人々にもたらす。 読む人がどの登場人物に感情移入するかによって、いろいろな感想が生まれると思う。 しかしながら、どんな人もなぜか読後は、なにかを背中からおろしたような開放感を感じると思う。 涙が心を浄化してくれる。そんな作品です | ||||
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