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カシオペアの丘で
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カシオペアの丘での評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 1~20 1/2ページ
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昔の友達が病気になって死ぬことがわかったら、それなりに同情や、悲しみの気持ちが出るとはおもうが、ここまでのことになるのか?は疑問。面白いけど。 | ||||
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旧友、家族全員集まらんやろ、と素直に思う。あまりにも感動に寄せていった話。ちょっと無理がありますね。でも、全部読みました。 | ||||
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悪く言えば冗長すぎて、くどい作品です。小学校時代の親友との再会というシチュエーションも、自分自身の立場で考えると無理がある設定だと感じました。 しかしながら、死生観や価値観、「許す」ということについて、作品を読み終えてから考えさせられた作品でした。物語としての完成度云々よりも、作者の熱意や真正面から難題に取り組んだ苦悩が痛いほど伝わる作品でした。 万人に勧められる作品ではありませんが、個人的には読んで良かったと思える作品です。 | ||||
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ちょっとしたきっかけがあり、重松清さんマイブームが到来し、今まで読んでなかった本作を手に取ってみました。 子を持つ親としては主人公の運命は他人事とは思えず、感情移入してしまい、上巻から涙腺崩壊。 しかしながら、こんなに長い話にしなくてもよかったのでは。半分に収まるよね。 TVディレクターの彼がいい味をだしてましたね。 | ||||
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上下巻にするため筆者が登場人物を延命措置をかけて、ダラダラと生きさせた印象を持ちました。その間のできるかぎり家族のために生きる姿、自分の悔いを償う?ための行動はこれが実話であれば感動しますが、創作話であることが逆に白けて読んでしまいました。 | ||||
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かつての同級生の一人が不治の病を発病したのを契機に 小学校以来の再開を果たし、命の大切さを噛みしめながら 絆を深めあっていく・・・と言う、あらすじだけだと非の 打ちようのない作品、まさに重松清が得意とする世界。 ただ、テーマが良いからと言って感動する作品にはならない んだな、と言うのが正直な感想です。 まず、多くの方が語っていますが余りにも長い。正直この テーマを書くのにここまでの紙数が必要なのかと思うくらい。 筆者の思い入れが深いテーマ故かも知れませんが、忙しい身で この分量を読むのはかなりきつい。 それと、後半のシュンと祖父が許しあう場面などは、はっきり いってくどい。嫌な言い方かも知れませんが、感動の押し売りと 言う気がします。 少なくとも重松清の初心者にはお勧めしません。と言うか私も ファンではありますがこのテーマ関連は今度遠慮したいかも。 | ||||
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重松さんの本を読む時、私は涙を流したくて読む。 「さあ、泣くぞ」みたいな・・・ 無作為に選んだ。 何も考えずに読んだ。 母が浮かんだ。 シュンと同じ歳で、同じ病で亡くなった母を。 シュンが母になった。 哲生が私になった。 千太郎は、まるで私の祖母のようだった。 泣きたかったのに、シュンが母と重なった時点で泣けなくなった。 私が泣いたら、母は病に負けてしまうかもしれない、 一気に寝たきりになってしまうかもしれない。 だから惰性の様に読み終わった時、安心して、涙が出た。 トシもミッチョもユウちゃんも、これでもかとイイ人だ。 重松さんのおはなしの登場人物達は、 皆、強くて弱くて、正しくて間違ってる。 私にとってこのお話は、望んだようなデトックス効果はなかったけれど、 何年か経って読み返した時、感じ方が変わっているといいと思う。 今度はシュン以外の人達の気持ちに、目が向けられる様に、なっているといいと思う。 | ||||
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この作品ぐらいから、質が落ちてきたように思う。 ピークを過ぎてしまい、がんばってがんばって書いたのだけれど・・・ という感じがしてならない。 「許し」がテーマなのだが、 ネルソン・マンデラの話しを知ると 何もかもがうそくさく思えてくる。 宮本輝みたいだと評した方がいたが、同感である。 | ||||
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幼い頃に満点の星空のもとでボイジャーを探し、夢を語った幼馴染みの4人。 そこから数十年が経ち、その中の一人、シュンが肺癌に侵されてしまう。 死を前にした彼は、数十年振りに故郷に帰り、過去の思い出と現在の暮らし、そして自らの生と死に向き合った。 そんな感じの、重松さんが非常に得意としそうなタイプの物語です。 あとがきを読む限り、重松さん自身も、かなりの手応えを感じた作品のようで、 実際、力作だと思うし、精緻な心理描写には思わずぐっときてしまうことも多々ありました。 だけど、とにかく長い。 冗長としていると言うべきか。 上下巻合わせて、800ページちょっと。ページ数だけ見ても短い物語だとは言えませんが、 ページ数以上に長く感じます。 感傷的で、読み手の心を揺さぶる表現も、連続して使えば「くどく」感じられてしまいます。 テーマも重く、勢いもほとんどないので、途中だらけてしまったのが正直なところです。 このような作品を真っ向から書けるのが、この作者の良いところではあると思いますが。 「疾走」もかなり長かったですが、あちらは圧倒的な勢いと筆力であっという間に読み終えたものです・・・ 疾走のような異色作はともかく、重松さんの十八番であるこのような種類の作品は 短くはなく、長すぎずもなく、といったボリュームに全力を注ぐのが良いのかなと。 もし500ページくらいにこの内容が収まっていたら、作者を代表する作品の一つになり得たと思います。 | ||||
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いい小説だとは思うけど、下巻はあまり意味ないっていうか、上巻だけでよかったと思う。 正直言って、40歳ってこんなに子供っぽいの?っていう登場人物もいました。 パートナーの過去を知りたがりしすぎる、Tさんにはちょっと共感できませんね。 知ることにどれだけの意味があるのでしょうか?奇麗ごとばかりで優しさにかけるし、空気読めよ となんど突っ込みしたことか。それに引き換え一番大人なのはYさんですね。ムードメーカー役だけど この人程、優しくて、空気をよめる人って素晴らしい。 Tさんもそうですが、その奥さんって人もやたら、勝っただの、負けただのっていう台詞がでてきて ちょっと引きました。なんか子供っぽい夫婦だなあと。 | ||||
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重松作品は嫌いではありませんし、この作品も胸を打つ場面は何度もありました。 涙もしました。 ...が、登場人物がみんな出来すぎ、美しすぎ、頑張りすぎ、立派過ぎて、 へなちょこの私には読み進む程に、リアリティを感じられなくなっていきました。 フィクションですから、それ程リアリティを求めなくても、とは自分でも思うのですが。 肺ガンで死を迎える幼馴染の一人を軸に物語は進んで行くのですが、 この死に重点を置かざるをえなくなり、彼らの故郷に対する思いや、娘を殺された男性の 思い、そして幼馴染同士の過去の 恋愛感情や今の思いが、上手くまとまり過ぎのような気がしてなりません。 | ||||
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この本のテーマであろう「他人、自分を許すこと」は、力を入れて描かれていたように思います。シュンの心の動きも、締めくくり方も、せまってくるものがありました。 ただしこの本の場合、隅から隅まで全くリアリティーがないとは言いませんが、「美しく描いて読者を感動させよう」という意図が丸見えだと感じさせてしまう部分が多々あり、きちんと描いていた部分をかすめてしまうほどの違和感を感じていました。 また、ミッチョのトシに対する夫婦としての愛情の描き方がちょっと不足しているように思いました。 シュンの方は、過去のミッチョとの恋愛に関し、後ろめたさはあってもこの下巻で妻:恵理への夫としての愛情がきちんと伝わってきたのに対し、ミッチョの方は、トシにシュンとの過去の恋愛を告白したのだからシュンへの想いは引きずっていないはずですし、「トシと一緒にやっていく」といったニュアンスの言葉が数々登場したのにトシへの妻としての想いがイマイチ伝わってきませんでした。 そもそも上巻の最後にシュンと再会したミッチョが、頭の中で言葉をかける部分でシュンを「あなた」と呼んでいた所に大きくひっかかったのが頭から離れなかったのでしょう。 つまりかつては恋愛関係にあった二人の再会を、美しく描きたかったのでしょうし、それ自体、間違いだとは決して言いませんが、「いまもシュンへの想いを引きずっているのでは?」と思わせるのは明らかな描写力不足。 せっかくいい所があっても、所々で白けさせる、そんな印象が最後まで離れなかった小説でした。 | ||||
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幼なじみ4人が、逆らえない運命(生まれる前に起こった不幸な事故、恋愛、病気など)に翻弄されながらも、切れることのないお互いの絆を描いているお話。 と聞くと、涙なくしては読めないお話なのでしょうが、残念ながら私は最初に感じた違和感が最後まで尾をひき、読みきるのに非常に苦心しました。 そもそも「外科手術ができないまでに手遅れなガン」に気づいた段階で、全く自覚症状なしというのは、現実にはあるとしても非常に少ないケース。 確かに検診で初めて進行ガンに気づく場合もあるようですが、その場合、「何となく体調悪かったけどガンとは思わなかった」というケースがほとんどであり、シュンがガン患者にしては比較的若い世代であることを差し引いても、症状がないばかりか、ジョギングまでしているのはちょっと考えられません。 このお話の場合、あっけらかんと自分の病気を語るシュンに、ユウと川原さんが怒るシーンがあり、その場面のためには最初は自覚症状なしの設定がよかったのでしょうが、「このシーンのためにはこういう設定が必要だったんだな」と思わせること自体、作り物くささを感じさせる証拠。 ガンという病が非常に増え、実際、ガンと闘われた人々(それも比較的若い世代)の実話が多く書籍化されている今、フィクションでガン患者を登場させるのなら、よっぽどリアルに描かないと逆効果だと思います。 確かにこの本のテーマであろう「他人、自分を許すこと」がわりと力を入れて描かれていたり、ユウの独自の人生論など、面白いと感じた部分もありましたが、違和感のため効果が薄れてしまったように思いました。 | ||||
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下巻のテーマは、微妙にずれた感じだった。衝撃事件の渦中の夫婦や、星を見上げた四人組の物語は、それなりに魅力的な設定だった。それが、癌で死ぬ人を中心に描かれると退屈だ。申し訳ないが、若くして癌で死ぬなんて、ごくありふれたことである。交通事故死と同じ程度である。当事者としては重大事だが、今時、癌で死ぬという事柄が小説の中心事項として描かれるのはつらい。 当たり前のことを、正面切って感動的に盛り上げようとされると、押しつけがましい感じがする。 | ||||
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北海道の炭鉱町で育った、幼なじみ4人組のお話。 4人組とは言え、うち1人は完全な脇役扱いで、あまり語られないわりに、4人が接触する周辺人物のことまで、実にボリュームたっぷりに書き込まれている。 この4人の仲良し時代が突然終わりを告げたらしいのだが、その理由は長く明かされない。 4人のうち3人は東京で再会し、うち2人は特別な関係にあったらしいことを匂わせるのだが、これも長らく明かされない。 以上のことで、非常に下巻まで引っ張られるのだが、それが明らかになっても、あまり衝撃がなかったというのが正直なところ。 作りこみ過ぎというか、引っ張り過ぎというか…。 ただ、主要人物の一人の闘病ものとして、引き込まれてしまったのも事実である。 死を前に自分を、過去を、血縁者を許す…その過程はなかなか説得力あるものであった。 ただ、この物語は内側から「うわ〜っ」と感情が込み上げるような、そういうのを狙って書かれているなという気がすごくするのである。 その作為性が見え見えなせいで、泣けなかったのだろうか。 乗り切れなかった感が、非常に大きい。 | ||||
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テーマは「許す・許させる」。 許さなくてはならない人、許されたい人たちの物語で、 広い意味では宗教的な雰囲気も感じる作品です。 世の中の不幸がこれでもかというほどに織り込まれているのには 少々しつこさを感じます。 登場人物が多く、一人一人の思いをしっかりと受け止めるのがあまりに重い。 果たして川原さんとミウさんのエピソードまで 必要だったのだろうかと疑問を覚えました。 すべてを話し、許し、許されたあとの彼らが だからといって昔のような仲良し4人組には戻らないさっぱりさは好き。 ミッチョとトシはシュンの病室を熱心に見舞うわけではなく、 亡くなってからもお葬式へ行くこともない。 かつての仲良しも、今はそれぞれの人生を歩んでいる。 その「引き」の選択ができる強さに感銘を受けました。 俊介は40歳で亡くなった。40年も生きることができた。 あたたかい家庭を作りあげ、仕事でも認められた。 そしてひとつだけ心に残っていた黒い影もきれいに清算してして導かれた・・・。 そう考えるとこの人はずいぶんと幸せな人なのではないかと思える。 それに気づいたら泣くことはできなかった。 王国を築き、守り抜くために「鬼」にならざるをえなかった「神」・倉田千太郎。 俊介の人生より、倉田千太郎の人生の方に興味を覚える。 いつか千太郎の物語も読んでみたい。 闘病モノで「泣かせる」というものでもない。 それよりは宗教的な観点で心が動かされる作品でした。 | ||||
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「家庭」や「学校」というわりと小さなテリトリーの中でドラマを作り上げることの多い重松氏、本書はちょっと毛色が違うものでした。 「友情」「家族」「過疎」「許し」、それらのことが、盛りだくさんに入っているからです。 4人の友人、彼らを取り巻く人々、みんなを丁寧に描き、うま〜く絡めて行くのですが、なぜか焦点がぼやけた感じがしてなりません。 私的には「その日のまえに」のほうがずっと好きです。 | ||||
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カシオペアの丘で(上)の続編。読み切りタイプの作品ではないため、読むのであれば上巻・下巻セットで。 語り手が一章ごとに変わっていくため飽きずに読むことができ、また登場人物らの感情の変化が大変細かく描写されていて非常に興味深かった。 が、それ以上でも以下でもなかった。 上巻で予め結末の伏線が張ってあるのがその一因であろう。読者はその過程を辿るようにして下巻を読まざるを得ない。また過去にとらわれている登場人物たちが次第に未来に目を向けるという設定は良い。しかし著者はテーマ「自他を許せるか」を半ば強引に登場人物全員のそれにしてしまったため、無理矢理感は否めなかった。 そのような理由で☆3つ。 | ||||
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私はガンの進行に伴う患者の容態・感情の変化に興味が引かれ本書を手にとった。 語り手が一章ごとに変わっていくため飽きずに読むことができ、また登場人物らの感情の変化が大変細かく描写されていて非常に興味深かった。 が、それ以上でも以下でもなかった。 上巻で予め結末の伏線が張ってあるのがその一因であろう。読者はその過程を辿るように下巻を読まざるを得ない。また過去にとらわれている登場人物たちが次第に未来に目を向けるという設定は良い。しかし著者はテーマ「自他を許せるか」を半ば強引に登場人物全員のそれにしてしまったため、無理矢理感は否めなかった。 そのような理由で☆3つ。 | ||||
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小学4年生の俊介と敏彦と雄司と美智子は、流星を見ようとカシオペアの丘に集まり、大人になったらこの丘に遊園地を作ろうと約束する。 故郷を出て行った俊介は40歳を目前にして悪性のガン宣告を受けた、その日に、今は遊園地になったカシオペアの丘をテレビで見て、ある運命を感じる。 根底にあるテーマは、「許し」だと思うのですが、死をもって償われるような形になってしまっているのが、もどかしいし、他にもストーリーの運び方は、あったように思え、引っかかりが最後まで残りました。 故郷、死、友達、親子、重松さんの専門分野?が、凝縮されて面白いはずなのに、話も人物も広げ過ぎた為に、バランスが、悪くなっているように感じます。 | ||||
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