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(短編集)
海の見える理髪店
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海の見える理髪店の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.79pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 21~23 2/2ページ
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様々な家族の姿を描いた六つの短編。 表題作は、理髪店の店主が何故一見の客である主人公の青年に自分の半生を語るのかと不思議に思いつつ読んでいたら…最後になるほど、の結末があった。割とベタな構成の筈なのに、表題作に相応しい良い内容だった。 長年の確執を経て十六年ぶりに再会した母娘、実家に帰ってきた女性の手元にある夫からのかつての手紙と不思議なメール、家出少女とビニール袋少年との冒険の切ない結末、父の遺品である時計の修理をしてもらいながらの邂逅、中学生で事故死した娘が成人式を迎える日の夫婦のある行動…切ないもの、ホノボノするもの、驚きの展開などなど、いろんなテイストで楽しませてくれた。 最後の「成人式」が一番荻原さんらしい作品のようにも思える。 人生の紆余曲折、時の流れによって変わる家族の形。変化は悪いものばかりとも言えないし、変わらないものもある。 そんなことを思いながら読み終えた。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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事情や機微の部分より何より「床屋さんの気持ち良さ」の描写が楽しくて楽しくてw ↑も勿論面白いんですが「気持ち良さ」のが上回った感じです。 「時のない時計」の「小さな傷ひとつで台無しになりますから」にちょっと驚いた。モノに対しては「小さな傷」も「損なわれた」感じはすごく分かります。が、それを人体、しかも「他者」に適用する発想がなかった。「妻は自分の持ち物」と考えれば、成程そういう場合もあるんだな。と。 言葉の裏をいやらしく読める歳になっても、まだまだ発想として思いつかない事は沢山あるなー、的に。 満足しました。 | ||||
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