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泥の河
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泥の河の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全77件 1~20 1/4ページ
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やはり素晴しい!再読してよかった! | ||||
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流麗な筆致とはまさにコレだ!というくらいの流麗な筆致です。 二篇収録されていますが、好きなのはどちらかというと螢川です。螢がブァーッと飛んでいるのがオチだろうな、なんてどんなアホでも題名からすぐわかりますが、オチなんてどうでもいいくらいに文全体が輝きを帯びています。ブツっと切れるラストも独特で心に残ります。 そういえば、宮本輝のwikiには「ある有名作家の日本語が酷すぎて読みきれなかった」とありますが、みなさんは誰だと思いますか?僕は遠藤○作だと思います。 男・18歳 | ||||
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ともに心洗われる二作品ですが、特に『螢川』がいい。ラストの幻想的なシーンが忘れられません。時代は昭和37年。今でも富山のあのあたりには蛍がいっぱいいるんでしょうか?わたしの暮らすいなか町ではもう蛍を見なくなって何年何十年にもなりますが。生きるも死ぬも紙一重。命のかがやきとはかなさは表裏一体。人生ってほんとにいろんなことが起こるものだとつくづく思う。 | ||||
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『蛍川・泥の河』再読。映画にもなった『泥の河』は昭和30年代前半、まだまだ戦争の傷跡として貧しさの中にある生死が描かれた作品。「生きる」ための逞しさと「死」への覚悟というものを考えさせられる。文学は時を超えて息を吹きかけてくるものだと思う。 | ||||
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理屈抜きに内容に引き込まれました。 人間の業と欲が描かれていて ただただ面白かったです面白かったです。 | ||||
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「螢川」では、ラストシーンは覚えておらず、旧友が亡くなっていた場面を明確に覚えていた。「泥の川」では火をつけられた蟹が船縁を走る場面を一番覚えていた。学生時代に読むのと今読むのとではずいぶん違うものだ。飾り立てていないのに美しいとしか言いようのない文章がぎっしり詰まっている。たくさんの本を読むほど、この作者のすごさがわかる。 | ||||
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泥の河(第13回太宰治賞 昭和52年) 敗戦後の混乱をまだ引きずっていた昭和30年の夏、大阪の場末の川べりで生きた人たちの物語。社会の底辺に生きた人たちの、懸命に生きた人たちの物語。みんなが貧しかった時代でした。 それにしても、毎夜毎夜、銀子と喜一はどんな思いで舟の片隅で寝ていたのか。どうしようもなく哀しい光景です。姉弟は、いつか小学校に上がれたのだろうか。涙が止まりません。 蛍川(第78回芥川賞 昭和52年) 昭和37年の春から初夏にかけての、北陸富山での物語。14歳の竜夫とその家族、同級生、町の人々の過去と現在を静かに綴ります。 それぞれが、それぞれに自分に始末をつけて生きて行った人たちの物語が、竜夫の目を通して描かれます。 ※ 昨今の芥川賞受賞作品があまりにばかばかしく、浅薄で、何の意味も見いだせないので、昔の受賞作を読んでみました。さすがの作品たちです。 | ||||
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30年ほど前に読んだ時には、さほど胸打たれなかった。今になって再読し、胸を打たれる。おそらく多少の人生経験を積んだことでこの本への評価が変わっていったのだろう。 美しきも醜きも、すべて人の世のこと。清濁を合わせて人生は流れてゆく。そういう景色が8歳の少年の目を通して描かれる。 悲しいのは純文学の堕落。 昨今の芥川賞作家の中に、日本の純文学の正当なる継承者を見つけることができない。そう嘆くのは自分だけだろうか? | ||||
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泥の河は昔映画化されて、自分の中では日本映画の1、2を争う傑作かつ感動的な作品という印象がずっとありました。原作は読んでいなかったので改めて読んでみようと思いました。 映画の印象を超えることはできませんでしたが、読み応えのある期待を裏切らない小説でした。 | ||||
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初めてこの泥の河と蛍川を読んだのは20代の時であった。その頃はまだ流転の海しか出ておらず、泥の河も蛍川もまるで違った話として読んでいたが、流転の海シリーズを読み切った今再読してみると(あれから20年以上たったのもあるが)まるで違った感想を抱いた。初読の時は、良い小説だとは思ったが、宮本輝の小説の中で特に好きな作品でもなかった(当時好きだったのは錦繍と春の夢)しかし、今改めて読むと、泥の河も螢川もとても良い小説であった。流転の海シリーズと話が重なってるところもだいぶあり宮本輝氏の実話にかなり基づいた話なのだろうということが推測される。読んでいて、頭の中に熊吾や房江や信仁が出てきたくらいだ。蛍川は20代の時あまり面白いという印象がなかった分、今回読んでとても心惹かれた。どんな事もその時は嘘ではなかったということ、自分の人生と照らし合わせて、何度も噛み締めた。 | ||||
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〇「泥の河」には、参ったなという感じ。よくできた小説だ。表現が穏当で、まとまりが良くてドラマチックなエピソードが一杯だ。 〇 この小説で言いたいことは、あの時代、貧しい人々の生活、でもどんなに貧しくても五分の魂があるんだぞということだろう。昔から繰り返されたテーマだ。そこに古さがある、というか既視感がある。難点が少ないという意味での小説の完成度は高いのだけれども。 〇 冒頭から人の死を配して、ぐいぐいと物語に惹き込む(しかしあの馬車曳きの死はなぜ必要だったのだろうか?少年の出会いのためか?それだけか?何かを象徴してはいないのか) 〇 主人公と船の喜一、銀子との交流の深まりから別れまで、紆余曲折を経ながらも、物語は時間を追ってほぼ一直線に進む。貧しい人々ともっと貧しい人達を描き、子供の純情を描き、善意を描く。現実には臭く汚い世界を美しい物語にまとめている。 | ||||
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第78回芥川賞受賞作 これといった特別なことが起こったり、仕掛けがあったりするわけではないが、蛍があらわれることに人生をかけてみるという女主人公のこころがいじましい。静謐な筆で物語を紡いでいらっしゃいます。 | ||||
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宮本輝さんの作品はこれしか読んだことがないのだが、大阪の当時の様子がありありと目に浮かんでくる。 河、船、労働者たち、体を張って子供たちを守る親たち。 宮本輝さんの日本語の使い方にも感動。 少年たちの未熟さと、真っ直ぐで正直な感情、友情と呼べるのかは言い難い子供たちの触れ合い。 とにかく切なかった。 後世に残さないといけない、物語。 | ||||
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「螢川」も「泥の河」もどちらも少年が主人公である。少年が主人公の小説だと、生意気な主人公に辟易することも多々あるが、本書はそのような不快な気持ちにはさせない。 明るい話ではないが、何か希望らしいものを感じさせる。 | ||||
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短編なのに、感動はふかいです。泥の河の映画も、観たくなりました。 | ||||
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良い評価が多かったので楽しみに しておりましたが、私はこの本の中に 引き込まれる様な感覚には、 なれなかったです。 もう少しグッと引き込んでこられたなら 評価も高かったのかなと思います。 | ||||
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「泥の河」、まずAudibleで聴いた後、本を何度も読み返した。その合間に、宮本輝氏がこの作品を書いた経緯を別の資料で知った。簡明な文章によって主人公の少年の心に影響を与えたことが淡々と綴られていく。そして、舟が上流側に惹かれていくのを追いかけながら目にした大きな魚が一連の出来事をすべて見守っていた存在であるように感じた。印象深い箇所にハイライトをつけ(kindle本)、折に触れて読み返している。 | ||||
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子供にしかできないこと。逆に子供には分からないこと、子供ゆえに怖いこと。 それらの仕分けが実に上手い。 虫は触れたけど夜は怖かった(今は逆)とか。 子供の頃っていっぱいいっぱいで、常に何かに怯えながら遊んでたし、甘えながら緊張してたような気がする。 あと現象に必要以上の意味を持たせないのが良かった。 逆に言うと、文字にされてない情感がとても多い。 これが純文というやつか、と再認識。 この余白があるからこそ、まるで幼い頃に見た夢のような、不確かさと恒久性が並存した情景が描けるんだろうな。 | ||||
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宮本輝の小説を初めて読んだが、面白くて一気に読めた。戦後の大阪と富山の雰囲気を秀逸な文章で表している。 | ||||
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読み出してすぐに引き込まれましたが、気分が沈んでいる時に読んだら、沈んだままでした。 | ||||
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