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(短編集)
江戸川乱歩名作選
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江戸川乱歩名作選の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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新潮文庫には『江戸川乱歩傑作選』というロングセラーがあって、編集部から「乱歩ベストの二冊目を編んでくれ」と依頼を受け、ミステリ研究家の日下三蔵氏が7編を厳選。2016年に上梓されたのが本書である。わたしはこのうち4編はすでに読んだことがあり、初読は『石榴』『目羅博士』『人でなしの恋』の3編だった。 いずれも大正末期から昭和初期に発表された作品ばかりである。この時代はいわゆる大正ロマンと呼ばれる、退廃的な文化・風俗の爛熟期だったろう。今読むとなかなかどうして不道徳な作品ばかりで、いかにも乱歩らしさにあふれている。 とはいいながら、まあこんなもんかという気がしないでもない。読むべき名作は、傑作選のほうに網羅されているからだ。本書は、それで足りない場合はどうぞ、というボーナストラックみたいなもの。なんで今ごろ? という気もするが、解説によると2016年は乱歩の著作権が切れたタイミングで、各出版社が自由に乱歩作品を出版できるようになったのだとか。なるほど。 乱歩の美質は、何をおいても文章の読みやすさにあると思う。声に出して読んでみるとよくわかるが、どことなく講談っぽくて、すこぶる調子がよい。これも今日なお読み継がれている大きな理由になっていると思う。 | ||||
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