罪の声

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評判

罪の声の評価:

3.78/5点 レビュー 345件。 A ランク

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平均点3.78pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全668件 661〜668 34/34ページ
No.8
(2pt)

期待外れ

宣伝文句とカバーにつられて読んでみましたが期待外れ。
ノンフィクション風のためか、ページをめくるワクワク感がまるでない。事件のネタも目新しくなく、
結局犯人の動機も既出なものでがっかりした。無駄に長いので作業をこなす感覚でなんとか読み終えた。
ノンフィクションじゃないならもっと大胆なネタをブッ込んでサプライズが欲しかったですね。
NHK未解決事件の方が数倍楽しめた。
罪の声 Amazon書評・レビュー: 罪の声より
4062199831
No.7
(5pt)

30年の時を経て目覚めた「亡霊」

グリコ森永事件が起こった頃、リアルタイムで報道に接していましたが、当時は新聞とテレビ、週刊誌くらいしか報道媒体がなく、警察が後からやっと出してくる「大本営発表」も、それが判明している事実の何%の内容なのか、一般市民には推察する術もなく、ただただ訳もわからず日本中が「食品に毒」という点で振り回された、という記憶しか残っていません。結局、犯人側がどういう形でどのくらい「儲けた」かもわからず、犯人グループがかなりの人数であったであろうに(おまけに子供まで関与していたにも関わらず)、最後まで誰一人として捕まることなく時効を迎えた、というのも、ある意味凡人の理解の範疇を超えた犯罪でした。
 本書中で犯人グループの一人が、「あの時代だから出来た犯罪だ」という意味の発言をしていますが、確かに、街中に監視カメラが溢れ、人々がスマホや携帯を持ち歩いてあちらこちらで撮影した動画や画像をネットにアップし、ネットの掲示板にあれこれ書かれるようになった現代では、もう無理な話でしょう。

 そんな昭和最後の大きな忘れ物のような事件を、事件に関する部分はほぼ史実通りのノンフィクションで、犯人にまつわる部分は作者のフィクションで、違和感なく融合させた本書は、リアルタイムでグリ森事件を知っていた人間にも、「本当にそういう構図だったのかも」と唸らせる力作です。特に、「犯人側に関与していた子供がいた」という視点で書かれていたのが、とても新鮮でした。
 確かに、犯人側の子供達も不測の事態がない限り、まだ元気に生きている年頃だと思えば、今、本書をどのような気持ちで眺めているのでしょうか。

 著者略歴によれば塩田さんは元新聞社勤務とのことで、さすがと言うべきか圧倒的な取材力や調査能力を感じます。まだお若いにもかかわらず、外連味のない真面目で簡潔な文章にも好感が持てます。
 本書ももちろんお勧めですが、早くも次回作に期待しております。
罪の声 Amazon書評・レビュー: 罪の声より
4062199831
No.6
(5pt)

グリコ森永事件に興味がなくてもぜひ

グリコ森永事件に関し、著者の独自の視点から事件の真相を推察していく。

結論から言うと、とても面白かった。
個人的には事件に関し、あの有名なキツネ目の男の似顔絵を知っているという程度の知識しか持ち合わせていないにも関わらず、である。

物語は、偶然幼少時の自分自身の声が録音された脅迫テープを見つけてしまった主人公と、あるきっかけから事件を追う若手新聞記者との二者の視点から進行する。
前半から中盤にかけては、時系列順に実際の事件の概要の説明も盛り込まれる。

著者の新聞記者という経歴を生かしたものか、丹念に取材し、また、事件に関する地道な検証を真剣に重ねた形跡が伝わってきて引き込まれる。
そう、著者の本作にかける熱意というか、本気さがビシビシ伝わってきて、読後感がたまらなくよかった。
読み終えたとき、この事件の真相はきっとこの通りなのかもしれない、と自分自身の中で納得できるのである。

ぜひ色々な人に読んでほしいと思わせる力作。
この作品にとどまらず、今後の作品にも期待をしたい。
罪の声 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 罪の声 (講談社文庫)より
4065148251
No.5
(5pt)

傑作です

グリコ・森永事件をモチーフにした小説ですが、下手なドキュメンタリーより真実に迫っている気がします。構成も展開も、実に見事で、圧巻です。新聞記者出身の作家は無数にいますが、記者の体験をうまく消化(昇華?)した成功例だと思います。やや冗長かなあと思うような風景描写も、文章のリズムがいいのか、すっきりと読み進められました。著者の作品を初めて手に取りましたが、これだけのものを書ける同世代がいるのか、と驚き、尊敬しました。自信をもっておすすめします。
罪の声 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 罪の声 (講談社文庫)より
4065148251
No.4
(5pt)

グリコ森永事件に興味がなくてもぜひ

グリコ森永事件に関し、著者の独自の視点から事件の真相を推察していく。

結論から言うと、とても面白かった。
個人的には事件に関し、あの有名なキツネ目の男の似顔絵を知っているという程度の知識しか持ち合わせていないにも関わらず、である。

物語は、偶然幼少時の自分自身の声が録音された脅迫テープを見つけてしまった主人公と、あるきっかけから事件を追う若手新聞記者との二者の視点から進行する。
前半から中盤にかけては、時系列順に実際の事件の概要の説明も盛り込まれる。

著者の新聞記者という経歴を生かしたものか、丹念に取材し、また、事件に関する地道な検証を真剣に重ねた形跡が伝わってきて引き込まれる。
そう、著者の本作にかける熱意というか、本気さがビシビシ伝わってきて、読後感がたまらなくよかった。
読み終えたとき、この事件の真相はきっとこの通りなのかもしれない、と自分自身の中で納得できるのである。

ぜひ色々な人に読んでほしいと思わせる力作。
この作品にとどまらず、今後の作品にも期待をしたい。
罪の声 Amazon書評・レビュー: 罪の声より
4062199831
No.3
(5pt)

傑作です

グリコ・森永事件をモチーフにした小説ですが、下手なドキュメンタリーより真実に迫っている気がします。構成も展開も、実に見事で、圧巻です。新聞記者出身の作家は無数にいますが、記者の体験をうまく消化(昇華?)した成功例だと思います。やや冗長かなあと思うような風景描写も、文章のリズムがいいのか、すっきりと読み進められました。著者の作品を初めて手に取りましたが、これだけのものを書ける同世代がいるのか、と驚き、尊敬しました。自信をもっておすすめします。
罪の声 Amazon書評・レビュー: 罪の声より
4062199831
No.2
(5pt)

ノンフィクションを超えるリアリティに圧巻

本作は「グリコ森永事件」を題材とした小説です。いまさらグリ森、しかも作者は30代。
まあちょっと手に取ってみるか、程度の感覚で読み始めたのですが…。
小説とは思えないほどのリアリティと迫力に圧倒されっぱなしでした。

物語は、グリ森事件を追う若手記者と、グリ森事件の「犯人の子ども」の二人の視点から展開していきます。
前者は資料や関係者の証言に徹底的に当たり、実際の事件についての解説の役割を担います。
後者の視点を通じてグリ森事件の犯人家族の「その後」を辿ることで、事件に巻き込まれてしまった人々の哀しみが描かれます。

いわば前者が「ノンフィクション」、後者が「フィクション」となっているのですが、新聞記者の丹念な取材によって
事件の詳細と「新たな疑惑・仮説」が描かれることで、後者の物語も「実際に、こうだったのではないか」と
思わせる説得力を帯びていきます。

結果、途中から「これは本当に小説なのか。著者は本当の事実に辿りついており、それを小説の形で
発表しているのではないか」とリアルと虚構の境界線が消滅します。最終的に記者は「核心」に辿りつくのですが、
それを読み終えたあとには、「グリ森事件とは、そういうことだったのか」という強烈な錯覚に襲われました。

筆者は元新聞記者とのこと。取材経験を活かして過去の資料や証言に徹底的に当たったのでしょう。
それゆえの推理力と説得力。この作者にしか書けないグリ森事件の「真実」がここにあります。
罪の声 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 罪の声 (講談社文庫)より
4065148251
No.1
(5pt)

ノンフィクションを超えるリアリティに圧巻

本作は「グリコ森永事件」を題材とした小説です。いまさらグリ森、しかも作者は30代。
まあちょっと手に取ってみるか、程度の感覚で読み始めたのですが…。
小説とは思えないほどのリアリティと迫力に圧倒されっぱなしでした。

物語は、グリ森事件を追う若手記者と、グリ森事件の「犯人の子ども」の二人の視点から展開していきます。
前者は資料や関係者の証言に徹底的に当たり、実際の事件についての解説の役割を担います。
後者の視点を通じてグリ森事件の犯人家族の「その後」を辿ることで、事件に巻き込まれてしまった人々の哀しみが描かれます。

いわば前者が「ノンフィクション」、後者が「フィクション」となっているのですが、新聞記者の丹念な取材によって
事件の詳細と「新たな疑惑・仮説」が描かれることで、後者の物語も「実際に、こうだったのではないか」と
思わせる説得力を帯びていきます。

結果、途中から「これは本当に小説なのか。著者は本当の事実に辿りついており、それを小説の形で
発表しているのではないか」とリアルと虚構の境界線が消滅します。最終的に記者は「核心」に辿りつくのですが、
それを読み終えたあとには、「グリ森事件とは、そういうことだったのか」という強烈な錯覚に襲われました。

筆者は元新聞記者とのこと。取材経験を活かして過去の資料や証言に徹底的に当たったのでしょう。
それゆえの推理力と説得力。この作者にしか書けないグリ森事件の「真実」がここにあります。
罪の声 Amazon書評・レビュー: 罪の声より
4062199831