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待ってよ
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待ってよの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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「横浜大戦争」「横浜大戦争 明治篇」と読み進み、からの「待ってよ」は、今まで考えたことの無かった話の展開に引き込まれて一気読みでした。 | ||||
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こうことベリーの愛の交歓。男と女が求めても憧れても決して手に入らない愛と愛の合体。セックスではない魂と魂の一つになった喜び。そんなシーンに感動しました。 | ||||
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ネタバレ注意。 「「人は年を重ねるとどうなっていく?」」 「「若くなっていく」」 そんな素っ頓狂な事実が、この作品のメインになる。 時間が逆さまに流れる街。 お墓の中から老人を暴き出し、育てていくというのがこの街の慣習なのだ。 数々の作家を唸らせた松本清張賞受賞作の作品であり、また、この作品は著者のデビュー作というだけあって、普通では考えられない設定と、深みのある内容が、著者の作家としての力量と、「ここまでの物が書けなければ、作家は名のれない。」ということを教えられた作品でもある。 この作品の登場人物の中心は、 街のイベントでマジックを披露する為にやってきた、「ベリー」だ。 このベリーの周りの人物の様々な人間模様が、この作品の醍醐味と言えよう。 この作品の最もたる主軸は、 「家族愛」だと考える。 近頃でも家族愛を題材にした作品は数々あるが、この作品の設定は、「時が逆さまに流れる」とだけあって、ただただ温かい物語と言えないのが興味深い。「生と死」についても深く取り上げられているのだ。 そして、もう一つ興味深いところ。 ベリーがマジシャンを生業としているので、マジシャンの極意、人間性が述べられていて、面白い。こんな文章があった。 「感情が高ぶった時ほど、嘘をつくのは難しい。」 「マジシャンほどの現実主義者はいない。確固たる現実があって初めて、観客に幻想を見せることができる。」 「「初舞台で悔し涙を流せる人間はごく少ない。そして、そのごく少ない人間の大半は、私が知る数少ない世界的なマジシャンになった。」」 「魔法を覚える魔法は存在しない。」 私達とは逆の時間を生きる人物達は、年老いてから学校に通うことになる。 「長く生きているんだから学校になんて通う必要はないんじゃないのか?」 と、いわゆる時の流れが正常の「外の世界」から来たベリーは問う。 すると、時の流れが逆さまの街にいる「ゆず」は、 「学ぶ心が消えたら人間おしまいさ」 人間の性についても、述べられていた文章があった。 「寂しい時に寂しいかと問われて素直にうなずける人は少なくない。」 「人が死を恐れるのは、多くの可能性を奪われるからだ。」 「そういう普段なら隠しているものが出てしまう相手は、君が信頼の置ける人物と感じている最もたる証拠ではないのか?」 ベリーの性格と、私の性格が似ていると思える文章もあった。 いや、私だけではなく、多くの人がこのような性格なのではないだろうか。 「俺は保守的な人間だ。根は臆病で、冒険するのが怖い。結果が見えないと安心できないし、先の見えない行動を後押しなんてできない。」 最後に、人間について、家族愛について、沢山のことを教えてくれたこの作品。驚いたのだが、著者、蜂須賀啓明さんはなんと、28才! 28才でこのような作品を書けるのは、 感心をも超える。 この作品は著者のデビュー作として、本当に幸先良いスタートだと思う。 今後の作品も存分に期待できる。 「「自分を責めるだけが反省じゃない。大切なのは学ぶこと。」」 | ||||
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