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果つる底なき
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果つる底なきの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全114件 101~114 6/6ページ
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・池井戸氏の直木賞受賞で過去の作品3冊を読みましたがこれを最後に読みました。 ・古さを感じさせない内容。 ・「空飛ぶタイヤ」や「鉄の骨」は作者の三菱銀行員生活に基づくものという点では共通しますが、 こちらは経済小説というよりは、ハードボイルド仕立て。 且つ、上の二冊は実話に基づいていると思われますが、この作品はそうではないと思います。 但し、上の二冊の綿密な調査力からすれば、一部の題材は実話に基づくのかもしれません。 ・池井戸氏の作品はHなシーンは共通して描かれませんが、この作品の主人公のお相手はかなりの良いオンナと思えます。 ・銀行員にはこんな正義感あふれた、勇気のある奴はいませんが、こいつは結構やりますぜ。 | ||||
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先に「花のバブル組」シリーズや「鉄の骨」といった近作を読んでから読んだ デビュー作だったので、少々粗が目立ってしまい星3つとした。 銀行内部を描いたミステリーとしては当時画期的であったし、筋立ても面白い。 不満な部分は、銀行関係の専門的な事に関しての説明部分が「花のバブル組」 シリーズに比べると分かり辛いというところ。 つまり当時よりも現在の池井戸さんの筆力が格段にアップしているということ になるわけで、これは作家としては理想的な話ではあるのだけれど。 また、この作品のようなハードボイルドタッチの文章よりも、最近のコミカル なタッチの方が好きだ。 きっと今の池井戸さんが書けば、もっと面白い作品に仕上がるのだろうなと思う。 | ||||
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「なあ、伊木、これは貸しだからな。」「いまにわかる。」 坂本の謎めいた言葉の裏には、いったい何があったのか?ハチに刺されたことによる アレルギー性ショックで死んだ坂本。だが、単なる事故ではなかった!その陰には、 黒く醜い思惑がうごめいていた。伊木は、坂本の死の真相に迫ろうとするのだが・・・。 上司と対立し左遷された伊木。これ以上問題を起こせば、銀行マンとしてやっていけなく なるかもしれない。だが彼は、坂本の死の真相を追い求める。調べれば調べるほど、 疑惑が増えていく。「融資」を利用した巧妙な不正。決して姿を見せようとしない黒幕。 その狡猾さには憤りを感じた。巨大な銀行・・・。その中で人より抜きん出たいのなら、 並大抵の努力では無理だ。一度でも出世コースから外れてしまったら、そこに待っている のは絶望的な現実だけだ。そのことが今回の悲劇を生んだのかもしれない。 序盤から中盤、そして終盤へ、その構成力は見事だ。また、銀行内部の事情も詳細に 描かれていて、さすがだと思った。池井戸潤にしか描けない世界だ。最後まで読み手を つかんで離さない、とても面白い作品だった。 | ||||
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面白いが経済小説ではない。人が死にすぎだし、少々現実離れしている。 | ||||
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大学生の菜穂と主人公のおっさんとの恋にムリがあるし、半分ぐらいから話に絡みすぎでウザイ。ストーリーは、読んで退屈はしないレベルだとは思うので「スカ」ではないでしょう。しかし、同じ池井戸潤作品なら「空飛ぶタイヤ(上下)」のほうが面白かったと言えるしお勧めです。 | ||||
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池井戸氏の魅力は、金融系を中心とした企業の裏事情、組織内の動きなどを小説風にアレンジして、読者に分かり易く展開することと思っています。 本書も銀行の債権回収の仕事および関連する組織の内情を小説を通して、うまく伝えてくれています。 しかし、本書は、殺人や恋愛などの推理小説的な内容が多く、その部分は星1つ減点です。 | ||||
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読み終えた後に、どっと疲れました。体の至る所に力が入っていたことに気付きます。特に後半部分ではそれだけドキドキしながら読んだという証拠です。池井戸氏の一番得意とする銀行を舞台としたミステリーです。毎度のことながら銀行という閉鎖的な空間と派閥の中で生きる銀行員の性がよくわかり、つくずく銀行人にならなくてよかったと思ってしまいます。現実の銀行でも政治力で表沙汰にならない事件が日夜起きているのですかね?詳しい方教えてください。 | ||||
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休みだったこともあり、2日で読破しました。飽きさせない物語の展開で、章が終わってもすぐに次の章を読みたくなります。 星5つではないのは、チョットあり得ない結末だからです。(TVドラマではありがちですが) しかしながら、人間は、欲が深ければ、ここまで落ちてしまう潜在力を持っていることを、我々は認識していなければなりません。 | ||||
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先ず驚くのは、新人離れした手慣れた筆致と構成力。冒頭の親友であり、同僚が残した謎の一言。ここから事件はどんどん展開し、読者は惹きつけられる。元銀行員の著者ならではの金融の内幕、緊迫感。次から次へと訪れる謎、謎、……。 読み始めたら止まらない勢いのあるストーリーテーリング。乱歩賞受賞作の中でもレベルの高い仕上がり。惜しむらくは、最後の結末の構成がドタバタした感じで落ち着かないこと。それで大分損をしている。細かい点を挙げれば、若い女性が好きな男の部屋で一人だけペペロンチーニを食べるかなぁとか、殺人の実行犯の手口が段々荒っぽくなるとか切がない。その辺りがマイナス材料で星4つ。池井戸潤ファンは読むべし。 | ||||
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銀行の内幕がよく書けてると思ったら、著者は三菱銀行の行員さん。 乱歩賞って感じはしなかったけど、まあ面白かった。 | ||||
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銀行の内部情報や資金の流れ、組織の中での 人間関係や苦悩は判りやすく丁寧に書いている。 でも、それ以外の部分は凡庸。 主人公にも魅力があるとは言えない。 読んでてワクワクする感じも無し。 | ||||
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作品の形としては、ハードボイルドになるのかな。謎の言葉を残して死んだ友人・坂本の調べていたものは何か、主人公・伊木は調査に乗り出す。「銀行の暗部」「金融」なんてテーマが出てしまうと、なんとなく取っ付きにくい印象があるものの、いかにも説明説明した感じではなくそれなとなく折り込まれており、しかも、調査過程なども自然な流れなので凄く読みやすい。江戸川乱歩賞作品ではよく見られるような尻切れトンボという部分が無いのも好印象。ま、坂本の妻・曜子が伊木の元恋人という設定に殆ど意味を見出せなかったり、など、ほじくれば少しは不満は出るが、完成度も高い作品だと思う。 | ||||
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事件の真相を突き詰めていく仮定は、リアリティがあり、テンポも良いのでぐいぐい引き込まれていきます。最後まで一気に読めてしまえます。主人公の伊木も格好良いですが、個人的には坂本が好きです。気になるのは、人が死にすぎるという事でしょうか。ネタバレになるので詳しくはかけませんが、殺人まで犯すかなぁという事で星3つです。 | ||||
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銀行員が主人公の小説というと高杉良のような経済小説と相場が決まっているが、本作は殺人事件にはじまるミステリー。殺されたのは主人公の同期入行の親友(ついでに主人公の別れた恋人が彼の妻に収まっている)。顧客への訪問途中で不審な死を遂げ、彼は不正融資に関する資料を残した。上司と対立したことから本部から左遷されてきた主人公。事件を追う過程で何度となく組織人であることを強制されるが、亡き友への友情から、真実を追い求める。元恋人との再会、組織対個人、ラストにくる主人公の再生・・・。いやぁ立派にハードボイルドしている。友の妻である元恋人に、その前の恋人と、もてすぎという気がしないではないが、藤原伊織の作品に出てくるサラリーマンよりは現実的かな・・・。 | ||||
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