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砂漠
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砂漠の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全238件 41~60 3/12ページ
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新潮文庫版も持っているのですが、実業之日本社文庫版も買いました。 著者による実業之日本社文庫版限定のあとがきや、人生において取り戻すことのできない青春の輝きともの悲しさを感じさせる文庫カバー絵も好感が持てることから、二冊買ってもいいと思わせる魅力的な作品です。 特に本書では伊坂幸太郎の持つセンスの良いユーモアが爆発しています。 登場人物のネーミングからして顕著で、鳥類を思わせる髪型の男の名前が「鳥井」だったり、僕「北村」が「西嶋」に麻雀に誘われ集まったメンバーが「東堂」と「南」で、東西南北の苗字をそろえるためだけに麻雀のメンツが選ばれていたことが判明したり、常連の定食屋の店名が「賢犬軒(けんけんけん?)」など遊び心満載です。 そしてこの5人のいずれも存在感があり個性が光っています。 決して成功はしないけど真剣勝負で逃げずに克服しようとする「西嶋」。麻雀では、勝負に勝つことよりも平和を意味する「ピンフ」にこだわり、やることなすこと格好悪く合コンでは浮いた存在で、周囲の嫌悪や軽蔑を振り切って果敢に這いつくばりながらも前進を続け堂々としている。 そんな女性に絶対もてそうにない西嶋のことを妙に気に入っているのが絶世の美女「東堂」。常にクールな顔で、あらゆる男が彼女にいどみ撃沈している。 鳥井の幼馴染の「南」は穏やかな性格ながら、ちょっとした超能力者で、テーブルの上の茶碗くらいなら手を触れずにすっと動かすことができ、それを鳥井は日常の一部として受け入れている。 本書のタイトル「砂漠」にはいろいろな意味が込められているのでしょうが、ブティックで働く「鳩麦さん」は「社会」を「砂漠」に例え、「砂漠」に足を踏み出したことがない僕らにこう言います。 「学生は小さな町に守られているんだよ。町の外には一面、砂漠が広がっている。町の中にいて一生懸命、砂漠のことを考えるのが、君たちの仕事かもよ。言っておくけどね、砂漠は酷い場所だよ」 大学生時代の4年間は、人生における最大の休暇だともいわれますが、思いっきり遊ぼうと思えば思い存分遊ぶ時間はあるし、目的を持って勉強しようと思えば勉強もできるし、とにかく金を稼ごうとバイトに明け暮れることもできるし、麻雀卓を囲み無意味な時間をたっぷり過ごすことも自由だ。 そしてそれは「砂漠」にでるまでに許された最大の贅沢だ。 その中でも「最大の贅沢は人間関係における贅沢である」との本書大学長の言葉が本書の本質をついている。 ああ、なんて魅力的で贅沢な人間関係なんだろう。 | ||||
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凄く好きな青春小説です。やはり、伊坂さんの作品は面白い。この人の作品にある、伏線回収、からの大どんでん返し、そういう流れを特に楽しめるものだと思いました。 大学生という「大人?まだ子供?」という微妙な時期の心の動きに共感も感じました。学生のうちに読めて良かった作品です。 | ||||
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ネタバレではないが、最後の幹事役の莞爾が言っていた一言に凝縮される。 「本当はお前らみたいなのと大学生活を送りたかった」 社会という砂漠に飛び込んでいく、オアシスのような学生生活。 恋愛だったり、友情だったり、事件も起こる。 登場人物の西嶋みたいな、こんな奴が一人でも周りにいたら相当浮くけど毎日楽しいだろうなとホッコリした気持ちで読んだ。 | ||||
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初めて読んだのが大学1年の頃だったが大学を卒業までに1年に1回読んでいた。友情あり、恋愛?ありで(そんな安い言葉を使うのは良くないと思うが)大学生に是非読んで欲しい作品。 私自身卒業直前に4回目を読んだのだが、自分の学生生活を思い出し感傷に浸ってしまった。 登場人物の個性、流石のワードセンス、数々の名言、巧みな構成、伊坂ワールド全開な作品です。 | ||||
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面白いというだけでは伝えられない始まりから最後までずっと最高でしたごちそうさまです(●'ω`●)出来ればおかわりお願いしたいです | ||||
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あまり読書をしませんが、一日で読み切りました。 さめた主人公北村、軽率な鳥井、超能力南、美人な東堂、熱い男西嶋。 この不思議な組み合わせな五人組が心地よい読み応えを与えてくれます。 あとは読んでください きっと一日で読んじゃいます。 学生に戻りたいな | ||||
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以前、文庫で読んだのを忘れて、kindle版を買ってしまい、数年振りに再読することになってしまいましたが、それでも楽しめました。 著者がラモーンズやクラッシュだけでなく、ルースターズ フリークであることもわかり、それだけでも読んだ価値ありです。 | ||||
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ですが、たまにうーん?と思ってしまう場面があり、いつもの伊坂作品のように すらすらとノンストップでは読めませんでした。 でも、読んでて心か温かくなるとても素敵なお話でした。 | ||||
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もしも学生時代に読んでいたら人生が違っていた。当時はまだ存在しない本だけど。 | ||||
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私はAmazonで買ったわけではありませんが、 本をオススメしたくてリビューを書きます。 本屋のポップをきっかけに買いましたが、 学生のうちに読んでおく一冊だと思いました。 ありそうでない大学生5人の物語。 ぜひ読んでみてください。 | ||||
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とにかくどのジャンルを書かれても素晴らしい‼️感動、寂しさ、哀しみ、勇気、思慕 、スリルもね。色々な思いを絶妙に表現される巧みな執筆能力に万歳 | ||||
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伊坂さんの代表作のひとつです。しっかり読めます。青春のシンボルです。 | ||||
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5人の大学生達の日常の中の非日常を描いた作品。 伊坂さんの作品にしてはピリッとくる面白さは無かったけど、大学生特有のほんわかした空気感や数人グループの妙な感じは読んでいて楽しかった。 途中陣内さんのくだりがちょこっと出てたのも好きです。 ただこの作品初めて読んだのに、どこかで読んだ記憶があるのはなんでだろう…。 どこかに収録されてた作品なのかな?知ってる人いたら教えてください。 | ||||
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読みたい本が無く本屋で探してきたら伊坂さんの 砂漠 が文庫で発売されていたので読みました。 伊坂さんのは全て読んでいるので砂漠は2回目でしたがそれでも面白かったです。 伊坂ブシは心地よいです。 | ||||
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四種類目の『砂漠』を買いました。 今回の書き下ろしあとがきは.... 「うぉぉぉ~!やったぜぇぇぇ~!これだけの為に買っても大満足!こんな スッゲエあとがきが読めるなんて!!!」 と 大興奮! なんてことは まるでない。w | ||||
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最後にわかる、「カラクリ」は2度目に読むと感じ方が変わり、さらに楽しめます! 登場人物も親しみがあり、知人や有名人を思い浮かべてしまいます。ちなみに、私の西嶋はオードリーの春日です。 | ||||
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単行本(2005年,実業之日本社)→Jノベル・コレクション(2008年,同社)→文庫(本書)。 仙台の大学生たちを主人公とした群像劇だ。 犯罪や悪意がからんでくるのはいつものとおり。ヘンテコなユーモアと、ウィットの効いた結末。 本当に作風の変わらないひとだ。 | ||||
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楽しくてすごく引き込まれましたが、それだけではなかった。 伊坂 幸太郎さんの本は他の物も読んでみたいと思いました。 | ||||
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「学生が社会の事、日本の事、世界の事を考えないで、いったい誰が考えるんですか?!」 そんな時代が間違いなくこの日本にあったんです。おそらく、それはこの 『砂漠』 の中での時代、「平成」 ではなく、その前の時代 「昭和」 のほうがピッタリと来る。ここに書かれているのは 「1966-1975年: 昭和41-50年」 の気がする。現在60―70歳の人がこの小説を読んだら、間違いなく、ゲバ棒を振り回さないまでも、学生集会で日本を憂い、時の政府に怒っていた自分の青春を重ねるに違いない・・・・・と思う。 自分がこの小説に出てくる西嶋(主人公)や北村(僕:語り手)、美人でクールな東堂さん、優しさにあふれ、不思議なパワーを持つ南さん、あるいは行動的でやんちゃな鳥井のだれか特定の登場人物に当てはまる訳ではないが、明らかに自分もその中にいる。自分が登場している小説がここにある・・・・そんな気にさせる。 今の時代、ひとつだけ確かなことは 「俺たちがその気になれば、砂漠に雪を降らすことだって余裕でできるんですよ!!」 と思っていたあの時代は、もう絶対に戻ってはこない。もっと悪いことには、それが殆ど普遍的原理のように不可逆的だということ・・・・・・ | ||||
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他の多くの方も推しているよう、西嶋の魅力にやられました。 伊坂さんの作品はいつも、残りページがこれだけしかないのに話がちゃんと収束するのか?とある意味心配になりながら、ドキドキワクワクしながら、クライマックスを一気に読みきる爽快感が好きです。 今回も「やられた!」はもちろん健在です。しかしそれはいつもおなじみの全てがストンと収束するような類ではないと感じました。 読み進めている間に覚えた違和感は確かにある、けれどいつの間にか勝手に自分で思い描いてた先入観に対して、まるで著者に「うん、そんなこと一言も言ってないでしょ?」とあしらわれるような衝撃を受けます。 すぐに2周目に入ること請け合いです。 伏線とも取れる主人公の発言もあるし、仕掛けられた「罠」に対する叙述はあらゆる表現の駆使によりヒョイヒョイ交わしながら展開されていたことにも気づくことができます。 2週目が読み終わると、西嶋の魅力が揺るぎないものに変わっているかもしれません。 | ||||
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