■スポンサードリンク
砂漠
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
砂漠の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全238件 201~220 11/12ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
伊坂さんの小説は、胸の奥に眠っていた「希望」を思い起こさせてくれる。 この本もしかり。 たとえば、この中に登場する「西嶋」という人物は メディアで持ち上げる「カッコイイ人」とはかけ離れている。 だけどかれは夢の中に登場するつくられた人物ではなく あくまで現実的に、格好いいことをやりとげる人物だ。 傍観して分かったつもりになって、人生を悲観するぐらいなら 西嶋のように生きてみてもいいんじゃないか。 大切なのは、自分ができることをやるだけ。 そう思える本です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「陽気なギャング〜」が好きな人は、受け入れられるかもという作品です。キャラクターが相変わらず魅力的で、ユーモアが聞いてます。 伊坂さんのふんだんに使用する伏線や、ここでも、能力をもつ人物がでてきたり、 今までを総合したエンターテイメントだったと思います。 西嶋君の「天地無用」がうけました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
僕も現在大学生なのですが、この小説の東北大学の学生像が新鮮で共感出来るところと共感できないところがあって面白かったです。 西島の口調と自分の口調がそっくりでちょっと焦りました(笑) 個人的に鳩麦さんの宗教の話や「頭が良い人は物事を要約したがる」の件の話が興味深かったです。 伊坂作品の中ではかなりお気に入りの作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
誰にでも勧められる青春小説。 伊坂幸太郎の描く個性は、強烈な存在感を示す。 テンポがすごい良い。上に飽きない。 そして、何より「西嶋」という異端児というか変人というか信じる者が、この物語を より価値あるものにしている。 できないことはないと教えてくれる本。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「重力ピエロ」「チルドレン」に続いて三作目の伊坂作品でしたが、堪能しました。魅力的なキャラ、リズムある文章、はられた伏線、魅力的な作家です。まだ読んでない作品が沢山あるという事を幸せだと感じます。所々に非常に納得できる描写があります。(初めの鳥井たちとの出会いの場での居酒屋の店員の描写など) ただ時々、書きすぎていると感じる場面もあります。まあ、それもそんなには気にならないレベルで、読んでる時間は驚くほど短く感じました。読んだ三作の中ではダントツですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
青春小説は個人的に好きではありませんが、やっぱり伊坂様は最高です!!大学時代に色々事件が起きて、驚きと興奮の連続でした。 一番好きなのは、西嶋さんですね。下らないことを永遠と演説しているけど、妙に格好良かった。彼が影響を受けた「変な家裁調査官」というのは・・・やっぱり『チルドレン』のあの人しかいませんよね?そこで思わずニヤけてしまいました。伊坂様の小説はそれぞれが独立していますが、前作の登場人物が出てきたり、意外な繋がりがあったりと、発見があって楽しいです。今更ながら「デビュー作から順番に読めば、もっと楽しかったな」と感じています。伊坂様の小説読破まで、あと一冊です!!今年中には読め終われそうです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「その気になればね、砂漠に雪を降らすことだって、、余裕でできるんですよ」 愚直で、無力で、それでも輝いている青春時代を鮮やかに切り取る作品。 よくも悪くも、僕たちは知らず知らずのうちに、「大人の態度や考え方」を身につけている。対極的な見地から物を考えている、というポーズを保ち、したり顔で「しかたがない」と語りながら目の前の問題から眼を背けて生きている。 『砂漠』の主人公たちの行動は、そうした「大人」の考え方を真っ向から否定する。損得や理屈ではなく、直感や感情に従ってがむしゃらに「前へ、前へ」と進んでいく。 大人のルールに従わない無力な若者に対して、世間は厳しい。当然とも言える報いを受ける訳であるが、それでもへこたれず、さらに前に進もうとする姿に、自分が失ってしまった熱いものを見せつけられる想いがする。 麻雀、ボーリング、仲間たちとのたわいないおしゃべり・・・大学時代の無責任でたわいない日々のやりとりが、あのときの気持ちと共によみがえってくる。砂漠の中で訪れたオアシスがなつかしくよみがえる。 冒頭のサン=テグジュペリの引用の通り、懐かしいオアシスの時代を思い出させる作品。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ある大学生とその友人たちの大学4年間を 春夏秋冬の章立てで綴る物語。 得意のミステリーではなく、完全な青春群像物語といえるかな。 社会という砂漠に出る前の大学生活というオアシス。 5人が織り成す物語は時に甘く、時に切なく、 甘美というには残酷な物語もあり、 それでいて、清々しくもあり。 前作の『魔王』よりも親しみやすい、物語だった。 物語の核となるものは通り魔強盗と空き巣事件。 2つの事件が登場人物5人と微妙に絡まりながら、 大学生活は進んでいく。 自分たちで自分の置かれている状況を何とか克服していこうとする 姿に好感が持てる。 ただ若さからくる無鉄砲さには目を覆いたくもなるけど(笑) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めて読んだ伊坂作品ですが、とても面白かったです。 砂漠に囲まれたオアシスの中で、いろいろなことを経験し、 それぞれに影響を受けながら成長し、友情を育んでいく主人公たち。 自分が過ごした青春時代とは異なっているのに、心の奥底にある 純粋な何かをくすぐられた感じがしました。 また、既に社会という砂漠に放り出された鳩麦さんのコメントも核心をついていると思います。 「子供の頃からやることを決められている」私たち。ところが、 「ある時、急に、自由にどうぞ、って言われて愕然としちゃう」。 それが大人になることであり、社会という名の砂漠に放り出されることなんですが、彼女は 「『自由演技って言われたけど、どうすればいいんだろう』って頭を掻き毟って、悩みながら生きていくしかない」 という自分なりの結論に達しています。 私も、砂漠に放り出されてとまどっていた時期があったので、「本当にそうだなあ」と納得しました。 変えられるものは変える。 変えられないものは受け入れる。 ただし、変えたいという意識がなければ何も変わらない。 それが社会という砂漠で生きていくことなのかもしれませんね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
良書の定義とは、 1.読者を飽きさせないストーリー展開 2.読者の心に残る1文がある ということだと思う。 さらにこの作品の長所を挙げるなら、 ・読書初心者も楽しみ、感動できる。 ということだと思う。 4人の大学生活を通した青春物語とでも言えるだろうが、 この作品を読んでいると「ナツメロ」を聞いたときの、 青春時代を思い出すような甘い記憶に囚われる(青臭いとも言う)。 「青臭い」って、小説評論家には嫌われそう。 「小説はもっと崇高なるべきだ」って考えを、 彼らは持ってそうだから。 でもこの作品を読んでると、 「崇高なんてクソクラエ!ビバ!青臭い青春物語!」 って思えてくる。 大切な友人たちとの思い出と一緒に、この本は読まれるべきです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
伊坂幸太郎が青春小説を書くとこうなるんですねー。 若さがみなぎり、圧倒的なパワーがあります!! 地方都市の大学生達が主人公というだけあって、 彼らに立ちはだかる敵が決して強靭じゃないのがいい。 ホストとか連続暴行犯とか空き巣とか・・・笑。 大学生というちっぽけさと青さに、 伊坂作品のお約束でもある読み逃してはならない伏線も しっかり張り巡らせてあるのにはファンとして嬉しい限り。 5人のキャラも生きてます! 過不足のない絶妙のキャラ設定。お見事です。 私が麻雀を知っていれば、もっとこの作品を楽しめたことは間違いなし。 これまでまったく麻雀に触れてこなかった 自分の人生を呪います・・・!! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
実益よりも、利己的に自分の大切なことにエネルギーをささげ行動できる、砂漠のなかのオアシスっていうのか、そういう時期の話でなぜか切なくなりましたー。 大学を出て砂漠にたつまえに精神的にも事件についても、踏ん切りをつけて前に出て行こうとしている主人公たちの姿が輝かしかったし、私にはできなかったので、うらやましく思いながら読みました。話としてうまくいきすぎって感じもしましたが、おもしろかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まず何かが深く残るとかはない。 それは徹底的な作り話しでもないからだと思う。 で、面白くないのかと言えば、面白い。 こんな学生たちは実際にはいそうでいないけど、学生生活の光景とかムードってあるよなと思った。 それと東京の学生生活ではなく東北仙台の学生ってこんな感じなのかな、と想像できたのもよかった。 僕は東京のど真ん中の生活しか知らないのでいろんな地域の学生像を味わえるのはうれしい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
伊坂幸太郎の青春もの小説。 作品の内容自体は、伊坂作品の中では好きな方ではない。 でも、この作品は伊坂作品の中でも、かなりキャラクターが 際立っていると思ってる。 とにかくアツイ西嶋、超能力+麻雀最強の南、美人だけどよくわからない東堂・・ 特に西嶋はボクの中では「サンボマスターの山口」のイメージ。 「これがロックなんですよ!!」 「愛と平和!!」 なんとなくそっくり。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前半は登場人物紹介みたいな感じややまったりと進行します。 が、ここで時間をかけた分、 その後の進行の際にそれぞれのキャラクターが生かされ、 それぞれのが自然に動いているように見えます。 ちゃんと、それぞれが、それぞれに。 今までの伊坂作品には絶対的なキャラがいて、 その人の都合のよいように、 作者の都合のよいように偶然がおきたりして 強引な展開だなぁ、と感じさせる部分が多かったのですが、 今回はそういうことも少なかった感じです。 あと、最後になってある仕掛けが判明します。 が、それもそれで途中に複線がはられているんですが。。。 大きなヤマを越える物語ではなく、 学生時代に起こる少しずつの小さな出来事を積み重ねるお話なのですが、 それでいて、それぞれが関連づけられていて、 最後にそれら張られた複線がキチンと心地よくスッキリと整理される。 だからキモチ良く読み終えることができる。 ほんと、読み手に読ませる手法が上手いなぁと思います。この作家さん。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
当初ここのレビューで若干不評だったので、ちょっと読むのを躊躇していましたが、やっぱり伊坂ファンは自身で読んで判断したほうがいいですね。個人的にはかなり面白かったですよ。 確かに派手な事件やどんでん返しはありませんが、相変わらずのキャラクター造形は見事ですし(人によっては薄いと感じるかもしれませんが、それこそ現代感を現している)、台詞も面白い。大学生活を描いている青春小説にしては学校関係のイベントはほとんどないし、若者たちの身の回りの難事件をいろいろな苦難をこえて乗り越えてくいといった、ある種爽快感がある伊坂作品にしてはかなりポジティブな内容でした。ただタイトルの「砂漠」という意味を考えたときには、相変わらずの作者のシニカルな一面を見た気がしました。 最後にちょっとした仕掛けがあるので、楽しみに読み進んでくださいね。鳥井の「ぎゃはは」笑いが聞こえてきそうな気持ちになりました(笑)。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大学生活を描いた書籍がないか探していたらこの本に出会いました。 本当にこの作品に登場するキャラクターは感情移入させられる人物ばかり。特に西嶋はその時々に多くのメッセージ性の篭った台詞をはく。 この西嶋の台詞は読み終えても又読み返したくなるそんな感じ。 又、南さんの鳥井に対する想いに対して最後は感極まった。 東野さんの受賞作を読んでいない為、少し無責任なコメントになってしまうけど「死神の精度」でなくこの「砂漠」だったら今年の直木賞を取れたんじゃないかと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
伊坂さんによる青春小説。 もうすぐ終わろうとしている自分の学生生活と重ねて読んでしまった。すごくスキです。 大学生活という「オアシス」から社会という「砂漠」に出て行こうとしている私にはぴったりでした。 いろいろ思い出しながら、いろいろ考えながら読みました。 西嶋のキャラが実際にいたらちょっといやかもしれないけど、 「俺は恵まれないことには慣れてないですけどね、大学に入って、友達にはめぐまれましたよ」っていう言葉がじぃんときました。 「抗生物質バンバン使えばいいんですよ」とか 「矛盾しちゃいけないっていう法律があるんですか」 とか、西嶋の言葉結構好きです。 目の前に助けを求めている人がいたら助ければいい。 これが砂漠に雪を降らせる第一歩なんだろうなぁ。 だけど、青春小説ということもあり、伊坂さんお得意の、伏線に伏線を重ねて最後に「はっ!」っとする感がちょっと薄かったので、☆4つ。 だけど、読んでそんしない作品に違いなし!!! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「砂漠」というタイトルと表紙のデザインを見て、今度はどんな話なんだろうと思いながら読み進めると、予想外の青春小説でした。 読み終わって思ったのは、そのバランスの良さ。 小説ですから現実には起こりえない出来事や、理不尽な部分もあって当然なのですが、登場人物のキャラクター設定を含めて、伊坂氏の文章では、それらが逸脱する手前で保たれています。例えば「運」「不運」はランダムで登場人物に回ってくるのですが、最終的には納得できる位置に収まるため、「いくらなんでも、この人物が可哀想だ」というようなことにはなりません。他の作品でもそうですが、ちゃんと「救い」を残しているところに良心を感じます。 本作は派手さはありませんが、数日読む程度の分量もあり、ゆっくり読む楽しさを味わえました。お勧めします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
伊坂幸太郎の本は3冊目でしたが、なるほど、やっぱりよくできていると感じました。 個性的なキャラクターの中に西嶋という人物を投入することによって、物語に抜群のスピード感を加えています。 物語は自分の周りにもあるような日常の中の非日常的なエピソードを中心に展開されます。 楽しいことだけではなく辛いことも何とか乗り越えようとする、その描写はリアル。 青春というにはなんだか照れくさい。 大学生のお話です。 でもやっぱり伊坂幸太郎。最後にはちょっとしたトリック(??)が用意されています。 「売れる小説」についての話を北村が回想する場面。 そのあたりの皮肉っぽいところも面白い。 私としては著者は西嶋というキャラクターを通じて、読者に伝えたいことがあったんじゃないかとうがった見方をしています。 でもパンクロックはただのお遊びじゃありません。あの時代のイギリスは大変だったんだから。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!