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砂漠
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砂漠の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全49件 21~40 2/3ページ
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ストーリーに軸がない。超能力の話、麻雀の話、ボクシングジムの話、詐欺の話等ポンポン入れ替わるがダラダラ続くだけで全く面白みが無い。退屈の極致。 | ||||
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一言で言えばくだらない小説。 読みながら何度も「これって本当にあの伊坂幸太郎作品?」と首をひねる。しゃれたセリフ回しや、緻密な設定や、感動的なラストシーンはまったくない。 その辺の素人学生が書いた小説と何ら変わりなし。人物のキャラも一定してなくて、感情移入できない。ボーリングも麻雀も強盗も怪我も、ありえない設定で引いてしまう。 伊坂幸太郎ファンとしてはかなりがっかりな作品。伊坂ももう書くことがなくなってしまったのだろうか。ファンとしてはこういう駄作は出してほしくない。 | ||||
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この小説を読もうと思ったのは、内容に興味があったからというよりは、実は自分の大学時代を懐かしく思い出したいという気持ちがあり、手に取りました。 その前提がよくなかったのだとは思いますが、現実とあまりにかけ離れすぎて、また、期待した大学生活自体の描写もなければ、仙台の土地を懐かしめるような部分もあまりなく、こういう小説だったんだ、とがっかりしたのが正直なところです。現実の人間関係はここまで複雑でもなければ、悩みもこんな不思議なものでもなく、もちろんこんな過激な事件も起こらない、ごくごく普通の毎日でした。私はどちらかというと、かなり地味で真面目な堅物ばかり集まる大学(学部)の中では特に異質で特殊な経験をしたほうでしたが、ここまでの突飛な内容は想像もつかないですし、完全に現実離れしたフィクションとして読むにしても、登場人物の地味さ加減は現実に近く、事件は突飛で現実離れしていても派手さはなく、アンバランスな気持ちを抱え、消化不良なまま読み終えました。もう少し年を取ってから読めば、作者の作品の意図や面白味が理解できるようになるのでしょうか。あるいは、もう少し深く読みこむ心構えが必要なのでしょうか。いずれにしても単純に楽しく読みたいと思って気軽に手に取ってしまった私には理解できない難しさがありました。 | ||||
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同氏作品の『ラッシュライフ』は面白く読めたが、この作品はちょっと…...『オーデュポンの祈り』でも、同様の違和感を 感じたが、ファンタジー的な部分とリアル・シリアスな部分の調和がなされていない。 軽妙な学生の冒険譚に、急にシリアスな場面(登場人物の一人が片腕を失う)が登場し、違和感を覚えた。 小生のみならず、多くの読者がこの展開に『えっ……』と驚いた(引いた)のではないか? いっそ東川篤哉作品のように、パロディー&漫画的な世界観に吹っ切れた方が良かったのではないか?と思う。 | ||||
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一つ一つのアクションに必然性も説得力も全く感じず、その状態で読み進めて行くとどうしても感情移入が出来なくなる。 長谷川さんの存在も台詞もあり得ないし(ボーリング賭博の謝罪にかんしては非現実過ぎて失笑してしまった)、彼女の存在を警察に一切隠す理由が分からない。(説得力が無い) 音楽や時事問題を絡めた青春物語、というのは過去に多数の作家が試みた手法ですが、底が浅いので物語にとけ込めてないように感じる。 この人のファンの人からいつもお古を頂くけど、次回はもう断ろうと思う。 | ||||
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帯に「青春小説のスタンダード」と書いてあったから、売れっ子作家がどんな青春物語を紡ぎ出してくれるのかと思いきや… 全く酷い。 ホストとの喧嘩で腕切断、超能力で車を動かすなど有り得ねえストーリー。 登場人物たちもどこか達観していて全然悩んだりしない。みんな公務員になったり一流企業に就職したりして上手くやってる。 青春ってそんなもん?旧帝大のエリートならこんなもんなのか。 あーあ、マジで不快だよ。こんなリア充共のくだらねえごっこ遊びを読まされてよ。いっそF欄大で友達もいないし就職もできないコミュ障不細工達の話を書いてくれよ。その方がすげえ青春小説が完成すると思うぜ。 | ||||
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ネット記事でこの人の別の本が紹介されていたので、古本を購入してみた。 本とは相性があるのを前提として、、、 時間の無駄だった、読み終えた自分を評価したい。 この人の本はもう読むまいと決めた。 | ||||
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初めて伊坂さんの小説を読みました。 感想は特に無いです。ふーん、という感じ。 たぶん伊坂さんの本はもう買わないだろうなぁ・・ | ||||
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大学の生協に売っていたので買ってみた。 登場人物たちはただダラダラと馴れ合って日々を過ごすだけ。 青年期の熱狂に押し拉がれたり、孤独に塞ぎ込んだり生きていくことに苦悩したりする。なんてことはまるでない。 「なんてことはまるでない」という逆説表現を用いてコメディ・レリーフの効果を狙っているようだが全く面白くない。 最終的に登場人物たちは公務員になり、一流企業に就職したりして順風満帆の人生。 読み終わっても何の感情も湧き起こらない小説。古典文学を読めと言われる理由がよくわかる。 | ||||
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初めての伊坂幸太郎なので期待して読んだけど、酷い小説だと思う。ボーリングの話ぐらいまでは普通に読めたが、空き巣の話からあまりにも話の展開、設定、登場人物のメンタリティが不自然になって読むのをやめた。大統領などの話から2000年代の話のはずなのに、理解不能な理由で鳥井以外は携帯を持たない、メールも使わない。だったら90年代初頭とかの設定にすれば良いと思う。それに警察に自ら長谷川さんのことを言わないどころか、聞かれても白を切るなんてどう考えても不自然すぎるでしょう? 早く犯人に捕まって欲しいのだから、自ら言うはずだし、そもそも警察相手にこんなに頭の悪い子供が嘘を突き通せるはずがない。いくらフィクションだといってもリアリティがなさすぎる。(ここで読むのを止めたけど)上記の不自然な件はどうせこの後で回収するために、プロットの都合上どうしてもそういう設定にしたいのだろうな、というのが見え見えで気持ちが悪い。ラモーンズも麻雀もそれなりに好きなのに全く楽しめなかった。時間と金の無駄だった。 | ||||
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わざと描写を作っているのが見え見え。現実の生活でこんなことしないし、言わない。なんで現実の自分の体験を一つも書かないのだろうか?この小説に書いてあるようなことをして大学生活をすごして来たわけじゃないだろう。 子供の頃から敵対者の家に付きまとい奇声をあげてから学校に行き、放課後は親と一緒に敵対者を監視し、朝から晩まで宗教宗教、そして仲間さえも殺して地位を奪い取る。戦争と同じで敵対者に殺されるかもしれない危険な毎日。少し精神的に弱い人は兵士と同じく、PTSDになって精神科通い。そうやって人を蹴落として作家になったんでしょう。なんでそういう自分のしてきたことを書かないのか?こんな生ぬるい妄想論を読んで喜ぶやつなんかいないよ。 | ||||
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この作品が人気なのって、この主人公のように自分のことを鳥瞰型(?)だと思っている、実際は単なる引っ込み思案のヘタレのくせにプライドだけは高い若者が増えているってことでしょうか? 陳腐なクリシェで人生語って、最後に「なんてことは、まるでない。」と逃げておけば、それで格好がつくとでも思っているのだろうか。 そのくせ、自分は醒めたふりした単なるヘタレだということに内心は気づいているから、西嶋のような「無駄に熱い」タイプを憧れ半分で支持してしまうんだろうけど、問題は、西嶋の政治だの社会問題だのについての主張そのものが、極端に一面的で薄っぺらいか、あるいは完全に見当違いであるということ。 しかも主人公らは、西嶋の主張そのものには妥当性がないとわかっていながら、西嶋がとにかく周囲の批判にもめげず、KYといわれようと熱い主張を繰り返す、その姿勢に共感している。 これって、誰かの言ってることが間違ってたとしても、とにかくパワフルだったりattitudeが格好よければ、なんだか感動しちゃって共感しちゃうってこと? それって、一方的な理想のためにテロを正当化してしまったり、オウムみたいに理論が破綻した新興宗教に傾倒しちゃう若者と、本質的に同じなんじゃないの?? 最初の章を読んだ時点で、上記のような感想を持ってしまい、まだまだ残る冗長なストーリーを読み進みたいと思えなかったため、斜め読みでストーリーだけ追ってみた。 その中でもう一つ、青春小説として決定的に駄目というか、唖然としたのが、主人公の恋愛のプロセスを描くのを完全に避けているということ。「彼女に最初にどういう風に声をかけただとか、どういう会話をしただとか〜そんなことを書いても面白くないのであえて言わない。」というようなことを主人公に言わせて、それで終わり。 岩手から仙台に出てきた童貞の主人公に、「いつのまにか」ショップ店員のかわいい彼女ができていて、読者はとにかく事実として受け入れてください、と。 ひょっとしたら、この作品の支持者には、そんなイリュージョンを待ち望んでる童貞もしくはDTマインドの方々も多く含まれているのかも知れない。 | ||||
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この作品が人気なのって、この主人公のように自分のことを鳥瞰型(?)だと思っている、実際は単なる引っ込み思案のヘタレのくせにプライドだけは高い若者が増えているってことでしょうか?陳腐なクリシェで人生語って、最後に「なんてことは、まるでない。」と逃げておけば、それで格好がつくとでも思っているのだろうか。そのくせ、自分は醒めたふりした単なるヘタレだということに内心は気づいているから、西嶋のような「無駄に熱い」タイプを憧れ半分で支持してしまうんだろうけど、問題は、西嶋の政治だの社会問題だのについての主張そのものが、極端に一面的で薄っぺらいか、あるいは完全に見当違いであるということ。しかも主人公らは、西嶋の主張そのものには妥当性がないとわかっていながら、西嶋がとにかく周囲の批判にもめげず、KYといわれようと熱い主張を繰り返す、その姿勢に共感している。これって、誰かの言ってることが間違ってたとしても、とにかくパワフルだったりattitudeが格好よければ、なんだか感動しちゃって共感しちゃうってこと?それって、一方的な理想のためにテロを正当化してしまったり、オウムみたいに理論が破綻した新興宗教に傾倒しちゃう若者と、本質的に同じなんじゃないの??最初の章を読んだ時点で、上記のような感想を持ってしまい、まだまだ残る冗長なストーリーを読み進みたいと思えなかったため、斜め読みでストーリーだけ追ってみた。その中でもう一つ、青春小説として決定的に駄目というか、唖然としたのが、主人公の恋愛のプロセスを描くのを完全に避けているということ。「彼女に最初にどういう風に声をかけただとか、どういう会話をしただとか〜そんなことを書いても面白くないのであえて言わない。」というようなことを主人公に言わせて、それで終わり。岩手から仙台に出てきた童貞の主人公に、「いつのまにか」ショップ店員のかわいい彼女ができていて、読者はとにかく事実として受け入れてください、と。ひょっとしたら、この作品の支持者には、そんなイリュージョンを待ち望んでる童貞もしくはDTマインドの方々も多く含まれているのかも知れない。 | ||||
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伊坂作品を読んだのはこれが初めてでした。 が、伊坂作品は面白いと聞いていて期待していただけに、ガッカリ感が…… 素直に言って、まったく面白くなかったです。 登場人物の気持ちがまったくわからなかったのと、 文章自体は難しくないからパパッと読めたのはよかったけど、 読んでいて非常に退屈でした。 文庫版で大凡500頁。半分ぐらいナンセンスで、(私は普段こういうことはしないのだが) 飛ばし読みをしても物語についていける。 タイトルの砂漠という意味も、なんか最後に無理矢理まとめちゃった感が否めない。 他の作品に期待しよう…… | ||||
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伊坂作品を読んだのはこれが初めてでした。 が、伊坂作品は面白いと聞いていて期待していただけに、ガッカリ感が…… 素直に言って、まったく面白くなかったです。 登場人物の気持ちがまったくわからなかったのと、 文章自体は難しくないからパパッと読めたのはよかったけど、 読んでいて非常に退屈でした。 文庫版で大凡500頁。半分ぐらいナンセンスで、(私は普段こういうことはしないのだが) 飛ばし読みをしても物語についていける。 タイトルの砂漠という意味も、なんか最後に無理矢理まとめちゃった感が否めない。 他の作品に期待しよう…… | ||||
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青春小説っていうから夏目漱石の三四郎みたいなものかと 思って期待して読んだけどとんだ期待はずれでした。 あまずっぱい感じの読後感を期待していたんだけど・・・ この作品にはなんの感慨も湧かなかった。 主人公の心の葛藤みたいなものがほとんどなかった為、 感情移入もできませんでした。 | ||||
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青春小説っていうから夏目漱石の三四郎みたいなものかと 思って期待して読んだけどとんだ期待はずれでした。 あまずっぱい感じの読後感を期待していたんだけど・・・ この作品にはなんの感慨も湧かなかった。 主人公の心の葛藤みたいなものがほとんどなかった為、 感情移入もできませんでした。 | ||||
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伊坂氏の作品を全部読んだわけではないですが、たいていは1本、幹となる出来事と顛末の展開があって、その周りをいろんなエピソードや小ネタが絡み付いて膨らみを与えているというものが多い気がしますけど、この本はだらっとした連作短編の傑作選のような感じ。いつもの伊坂作品を期待して読んで拍子抜けした人も多いでしょう。だいたい「砂漠」というタイトルからして意味ありげですし。かくいう僕も拍子抜けしたひとりですが、振り返ってこれは青春小説なんだと思い直せばそれなりに面白かったかと。クサかったりあざとく感じることもなく、思わずニタニタとしてしまうエピソード、例えば西嶋がスーツ着て某所に乗り込むエピソードなどもあって飽きないし。伊坂氏が青春小説を書こうとすることうなるのだという例としても。でも同じ青春小説系でもゴールデンスランバーには及びもつかないですけどね。2年の進化がすごいというのか。この本は読後3日でずいぶん内容忘れちゃってます。まあ心に沁み入るというような話ではないですからしょうがないでしょうか。いっときの清涼剤的な作品ってとこですかね。 一番印象に残っているのは西嶋の素直さですね。若い頃は、格好つけたり、周りに付いていこうとして何かと自分を繕ってしまうことが多いものだと思いますが、そうすると個性も消えて、さらに多数の中に埋没していくような気がして、自意識との狭間で悩んだりするもんなんじゃないかと思います。作中の学者に言わせると、それが「自分は何者であるかを求める」危険なタイプの人ということになるのかもしれませんが、個人的に若い頃は「もっと素直に正直に振舞うべきなんだ」とよく自戒してました。そのことを思い出さされました。 読んでる時はずっと北村が作者の自己投影キャラだと思ってました。伊坂氏の作品を読む限り極めて鳥瞰的な感じを受けます。さっきはいっときの清涼剤といいましたが、こんなゆるい作品でも伊坂作品はなんか疲れるんですよね。気の効いた小話、意味深げな言いまわし。なんか脳みそが少しイライラする感じがします。スマートでクールな北村君がまさにぴたりという感じで思っていたのですが、でも作者の半分は莞爾にも入っているのかもしれませんね、卒業式終わった後のセリフからすると。まあそんなことはどうでもいいことですけど。あと「砂漠」というタイトルを付けた理由がやっぱり得心がいきません。社会が砂漠?たいていの人にとってみればそんなに無味乾燥ではないと思いますし。そんなぐらいしか感想がないです。一言で言うなら「面白いけどなんていうこともない作品」というところです。 | ||||
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伊坂氏の作品を全部読んだわけではないですが、たいていは1本、幹となる出来事と顛末の展開があって、その周りをいろんなエピソードや小ネタが絡み付いて膨らみを与えているというものが多い気がしますけど、この本はだらっとした連作短編の傑作選のような感じ。いつもの伊坂作品を期待して読んで拍子抜けした人も多いでしょう。だいたい「砂漠」というタイトルからして意味ありげですし。かくいう僕も拍子抜けしたひとりですが、振り返ってこれは青春小説なんだと思い直せばそれなりに面白かったかと。クサかったりあざとく感じることもなく、思わずニタニタとしてしまうエピソード、例えば西嶋がスーツ着て某所に乗り込むエピソードなどもあって飽きないし。伊坂氏が青春小説を書こうとすることうなるのだという例としても。でも同じ青春小説系でもゴールデンスランバーには及びもつかないですけどね。2年の進化がすごいというのか。この本は読後3日でずいぶん内容忘れちゃってます。まあ心に沁み入るというような話ではないですからしょうがないでしょうか。いっときの清涼剤的な作品ってとこですかね。 一番印象に残っているのは西嶋の素直さですね。若い頃は、格好つけたり、周りに付いていこうとして何かと自分を繕ってしまうことが多いものだと思いますが、そうすると個性も消えて、さらに多数の中に埋没していくような気がして、自意識との狭間で悩んだりするもんなんじゃないかと思います。作中の学者に言わせると、それが「自分は何者であるかを求める」危険なタイプの人ということになるのかもしれませんが、個人的に若い頃は「もっと素直に正直に振舞うべきなんだ」とよく自戒してました。そのことを思い出さされました。 読んでる時はずっと北村が作者の自己投影キャラだと思ってました。伊坂氏の作品を読む限り極めて鳥瞰的な感じを受けます。さっきはいっときの清涼剤といいましたが、こんなゆるい作品でも伊坂作品はなんか疲れるんですよね。気の効いた小話、意味深げな言いまわし。なんか脳みそが少しイライラする感じがします。スマートでクールな北村君がまさにぴたりという感じで思っていたのですが、でも作者の半分は莞爾にも入っているのかもしれませんね、卒業式終わった後のセリフからすると。まあそんなことはどうでもいいことですけど。あと「砂漠」というタイトルを付けた理由がやっぱり得心がいきません。社会が砂漠?たいていの人にとってみればそんなに無味乾燥ではないと思いますし。そんなぐらいしか感想がないです。一言で言うなら「面白いけどなんていうこともない作品」というところです。 | ||||
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この小説の一番の見どころは、上手に描き分けられている大学生たちのキャラにあるのだろう。 個性的に仕上げられた主要登場人物のキャラが魅力的だと主張する人がいるであろうことは私も認めるところである。 しかし、ただそれだけだ。一時期流行したクドカンのドラマみたいな薄っぺらさを感じた。 特に、この作品の魂とも評される西嶋というキャラに、あとがきでも大絶賛されている西嶋に、一切共感できなかった私としては、もりあがりのない淡々とした日記のようで、読み進めるのがつらかった。 おそらく、この小説を楽しめるのは現役学生世代ではなく、ノスタルジーに浸って楽しめる、大学から離れて相当経過している世代なのだろう。 だから、遠く離れた所から見て西嶋のキャラを微笑ましく感じることができるのだろう。私は正直こんな人種には我慢がならない。同世代で身近にこんな人間がいたら、迷わず迫害する側にまわるだろう。 最後に、青春小説として読むと、ストーリー的に面白みに欠けるし、キャラの内面の描き方は平板。はっきりいって二流。たいした作品ではない。 | ||||
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