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(短編集)

七緒のために



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【この小説が収録されている参考書籍】
七緒のために
七緒のために (講談社文庫)

七緒のためにの評価: 3.33/5点 レビュー 3件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.33pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

島本理生はどんどん変化していますね

表題作の「七緒のために」のほか、「水の花火」と計2本を収録。
「水の花火」はなんと島本さんが高校生で作家デビューしたころにかかれたものです。

「七緒のために」狂気と孤独をはらんだ作品。
始終、落ち着かない不安定な空気が流れている。
島本理生ってどうしてこういう痛々しいものばかり書く作家になってしまったんだろ。
うーん、繊細とは違うんだよね。危うさ。
本当に仲が良いわけじゃいけど一緒にいる2人。
共通点は孤独。
でも、お互いの傷には触れないように不安定なバランスを保ちながら友人関係を続け、一歩踏みこもうとすると崩壊する関係。
女の子同士、ましてや中学生のこの年代って本当に難しいね。

島本さんの文章は好き。
冒頭のほんの1,2ページを読んだだけで、“ああ、やっぱりこの人の文章って好き”って思いました。
瑞々しさ、透明感?この人にはこの人しか描けない独特の雰囲気があります。
最近はあえてそれを感じさせないような作風にもチャレンジしてるようだけど、私は初期の島本さんの文章が好きです。
七緒のためにAmazon書評・レビュー:七緒のためにより
4062179822

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