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(短編集)
終末のフール
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終末のフールの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.59pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全127件 41~60 3/7ページ
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読んでみてとても面白い作品だと思う♪ 地球が滅亡するその日までそれぞれがどのように想い、どう生きたのか。 伊坂幸太郎さんの作品を勧められて初めて読んだ小説です。 おすすめです♪ | ||||
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もし、この本のようなことになったとしたら、自分はどうするだろうと考えてしまう話でした。 最後の終わり方もいいですね。 | ||||
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設定が素晴らしい。あと三年。もう周りも、諦めを通り越して達観しだしたぐらい。でも、三年後に、確実に死が迫るという 緊張感もある。作者は、たぶんこれは、只のパニック映画じゃなくて、死を間近に控えて、醜いだろうが、情け無いだろうが、必死で生きるということを書いている。 人間の一番みっともなくも、情けない本質が、この設定によってあぶり出されている。どれも、静かで、抑え目な文章だが、確実に人間の本質を書いており。派手じゃないけど、じんわりくる。。 淡々とした話が好きな人は好きかも | ||||
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伊坂さんの作品は全て読んでいますが こちらが1番好きで、友人にもプレゼントしました。 (友人も気に入ってくれました) 本を閉じた時、幸せのため息が出ます。 そして考えます。 生きる事、死ぬ事、失う事、それでも生きる事… 天体のヨールが1番好きですが 最後の作品の、深海のポールの中の 選ぶとか選ばれるとかそういう事じゃなくて 生きるという事はみっともなくて必死な事なんだ という言葉に胸打たれました。 笑えて、切なくて、心に残る 本当に素敵な小説だと思います。 | ||||
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もし小惑星が地球に落ちる事が判明したら、というお話。 とあるマンションの住人数名をそれぞれ主人公にした短編集。 『小惑星が落ちてくるよ!やばいよ!』 というよくあるパニック映画のような展開をスルーして、 パニックが一段落した時期に焦点を当てたのが、如何にも伊坂氏らしいなぁという印象を受けた。 各話に前後の話の登場人物が出てくる定番の演出ももちろん有り。 (『籠城のビール』の主人公が後に出てこないのもまた粋。) 状況の変化は確かに世界のあり方を変えるけど、各人のあり方、根本にあるモノはさほど変わらない、 という物語全体のメッセージがなかなか印象的だった。 そういう意味で好きだったのが『鋼鉄のウール』と『天体のヨール』。 いついかなる時も、他人にただ迎合したりせず、自分の生き方を貫いていきたいものです。 ガツンとパンチのある話はなかったけれども、 どの話を読んでも『人間っていいなァ』と、良い気持ちになったので、☆4つ。 今後小惑星が落ちた時の、精神の持ち方の参考書にしたい。冗談です。 | ||||
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2006年に出た単行本の文庫化。 8編を収める短編集である。 小惑星の衝突が迫り、数年後には地球滅亡が確実になっている世界を舞台としている。終末感と圧迫感の漂う重苦しいストーリーだが、そのなかでも前向きにひょうひょうと明るく生きようとする人々が描かれており、「どう生きるか」という問題を考えさせられる。 まあ、そういうテーマはアレにせよ、著者の持ち味である嫌ーな感じが全編に漂っており、暗〜い気持ちにさせられた。 | ||||
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この本からは、良質な哲学が得られる。万人に訪れる死。これを可視化した場合の、人々の心の変化が綴られている。 伊坂幸太郎からのメッセージは、僧侶が伝える仏陀の教えのようだった。 ただただ楽しもうと思っていた僕には☆4つ。 人生を楽しく過ごす術を、模索している方には☆5つ。 | ||||
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3年後には地球が滅亡してしまうという設定は、普通ならば壮大なSF小説や 映画などで使われる手である。 伊坂幸太郎のようなアプローチをした作家を私は知らない。 この設定で一般市民の日常を描くとどうなるか?よくもこんなことを思いつく なと感心するしかない。 事件性のある話は3話目の「籠城のビール」だけで、あとはミステリーでも なんでもないのだが、3年後には地球が滅亡してしまうという設定の上に成り 立っている話しなので、それぞれの話に出てくる登場人物の考え方や生き方に 物凄く興味が湧いてくる。 地球滅亡の認知は既に5年前で、あくまでも紆余曲折の上で今は落ち着いた時 期という設定ではあるが、こんな状況で坦々と日常生活を営む登場人物たちに 「生きていく」ことの素晴らしさを感じたりもした。 登場してくる女性はいずれも度量が大きい。女性から見れば違和感あるのだろ うが、男性が描く理想の女性像といったところか?私の周りもこんな女性ばか りだったらと羨ましくなってしまう。 | ||||
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単行本で読んだら、帯に各短編のセリフが書かれていて ラストに出てくる締めのセリフがネタバレされていてがっかりでした。 単行本で買った方は、読む前に帯を目にしないようにした方が良いと思います。 | ||||
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「明日死ぬって言われたらどうする?」 「変わりませんよ」 「変わらないって、どうすんの?」「明日死ぬのに、そんなことするわけ」 「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?」「あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」 本文中、一番好きなセリフを一部抜粋しました。 八年後に小惑星が衝突し、地球が滅亡する、そう予告されてから五年が過ぎたころ。当初はパニックに陥った世界も、いまは平穏な小康状態。残り三年余りという時間の中で、人はどういきるか、というお話です。 それで、家族の物語なのですね。 五年という混乱の月日、自ら生きることをやめた人、命を奪われた人がおり、その記憶を抱え、「今」生きている人達。「今」生きるため、それぞれは家族の記憶を再構成し、また家族を見直し、なかには家族そのものを再構成します。人は、人とのかかわりの中でしか生きられないのでしょうね。生きる上での幸福は、持続的な状況ではなく、瞬間にしかないのでしょう。 それは、明日死ぬとしても、百年後に死ぬとしても同じなのでしょう、だから、生き方は変わらない。 残り三年余りとなった人生において、それでも読んでいてこんなに幸福を感じることはない読書でした。特に好きなのは「太陽のシール」の章。主人公の最後のセリフも幸福を発見した瞬間でした。章中の登場人物、土屋も大好きですね。 | ||||
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8年後に小惑星が地球に衝突し、地球が滅亡すると定められて5年後の「終末」の世界。郊外ののニュータウンを舞台に8編の短編小説で、家族の個人の再生と希望を緩やかに描く。 怒り、諦め、嘆き、悲しみ、そして喜び、希望。 8編の小説に散りばめられた人々の心の動きに、気がつくと心までわしづかみにされている。 大泣きしたり、大笑いするような作品ではないが、震災後の日本だからこそ感じることも多いはず。 | ||||
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本来なら終末がくることが発覚するまでがすごいドラマだろうにそこはあえて省略し、その後の人々のありように焦点を当てている潔さが成功している。 | ||||
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誰もが想像した事があるだろう「この世の終わり」。 終末を迎える前、自分は何をしているだろうか? 久しぶりにそんなことを考えた。 狭い世間、狭い人間関係でも色とりどりのドラマがある。 世も末となれば、人々の個性や想いが よりいっそう強く見えてくるかもしれない。 この話の中だったら、どのタイプの人間だろうか。 色々な視点で楽しめるのが魅力的でした。 サクサク読める短編集で、軽い感じが気楽です。 | ||||
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伊坂氏の本は初めて読みました。最初の「終末のフール」がとてもおもしろく感じ、これからどうなっていくんだろう。。と思っていたら、次の「太陽のシール」で登場人物が変わってしまったので、一話完結だったのか、と落胆したのですが結局は全部が繋がっているという以前読んだ「阪急電車」的な構成でした。 小惑星が衝突する、という混乱で暴動や自殺が相次ぎ、5年後の現在、小康状態を保っているというものの家族と死に別れた人達も多く、ばらばらな者同士が暮らし始めたり、3年後に滅びるが故に仕事に執着しなくなり家族の元へと帰ったり、新しい生命に対してどうするか考えあぐねたり。。 同じ作家さんでも、物によって作風もかわりますのでまた機会あれば別の作品も読んでみたいです。 | ||||
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「世界の終り=人生の最後にあなたは何をしますか?」 すごくシリアスなテーマなのに、良い意味で軽く、ユニークに書かれていて、読み出したら止まらなくなります。 そして、登場人物もパンチのある人ばかり。言動、行動、会話すべてが個性的です。 世界が終るというのに、本を読んだり、昔の友人と趣味にふけったりと、私には考えられない過ごし方の人ばかり。 だけど、世界の終りにそういった、いつもと変わらず毎日を平凡に過ごすことに深い意味があるのだ感じました。 世界の終りと言う時に改めて今までの平凡さ故の幸せというのを感じさせられます。 この本では世界の最後=死という時の人間模様を描かれていますが、この本に出会って私は、人生上の様々な時を大切に 生きていきたいと思うようになりました。 今という時を本当に大切にしなくてはならない。この瞬間は、いわば二度と戻れない瞬間なのだから。 楽しく読めて、でもすごく考えさせられ、前向きになれる一冊です。 私個人的には、冬眠のガールがかわいらしく、ちょっと泣けておもしろいです。 | ||||
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伊坂さんの本は初めて読みました 三年後に隕石が落ちてくるという設定や、ヒルズタウンというマンションに住む住民たちの生き様を各章に分けて描くなど、この本には挙げるべき特色がたくさんあると思います構成はこれで良かったと思う一方で、最後に何か欲しかったという想いもあるので☆4です | ||||
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地球に迫りくる隕石。 この物語は隕石から地球を守るような話ではなく愛と希望に満ちた作品というわけでもない。 世界の終末が近づいているにも関わらずどこか平和な空気が感じられる作品。 嵐の前の静けさのような気もしないでもないが、個人的には「週末の終末」のような世界。 「もうすぐ日曜日も終わって明日から仕事かぁ」 週末の夕暮れ時は、そんな憂鬱間が襲い掛かる。 でも安息できる、長閑で平和な時間でもある。 もしかしたら世界の終末を実際に目の当たりにすると、そんな気分なのかもしれない。 間違いなく、僕は命と引き換えに隕石を爆発したりなんかはしないだろう。 きっとこの物語のように生きると思う。 | ||||
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8年後に小惑星が地球に衝突し、人類は滅亡する。世界は混乱し、アナーキーな状態がようやくおさまった5年後、或るマンションの住民たちのいろいろな生き様を描く短編集。マスコミに復讐をしようとするもの、新たに子供を産むか悩む夫婦、自殺を図ろうとするもの、ひたすら体を鍛えるもの、疑似家族を構成するもの、恋愛に生きるものなどその過ごし方はいろいろだ.8年後、人類が滅亡するというのに逃げ回ったり、シェルター(箱船)に逃れようとしたり、暴徒となったり、多くの人間はあさましく醜く自暴自棄になり死んでゆく。なにをそんなに恐れるのだろう。終わりを迎える前に交通事故や病気で死ぬこともあるだろう。なにより人は皆いずれ死ぬのだ。はっきり終わりがわかっていた方が年金や貯金などせずに安心だと思う。死にたい奴は自殺しろ、でも自分に迷惑かける奴は殺す。終末のときまで仕事もせずに好きな音楽を聴きながら思う存分読書ができる。こんな幸せな最後があるだろうか?私はWELCOMEだ。 | ||||
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3年後に隕石が衝突して人類の滅亡を迎えることなっている、仙台の団地 「ヒルズタウン」での人々の日常を描く連作形式の物語。思いっきりSFチ ックな設定ですが、物語自体はいたって普通だし現代そのものです。 連作で描かれるのは、娘と喧嘩別れした父親、家族が死に一人生き残った 女子校生、妹の復讐のためにアナウンサー一家に押し入る兄弟、等々。ど れも淡々としているけど、ちょっといい話です。その中でも、優柔不断な 夫とやさしい奥さんの日常を描く「太陽のシール」は、ほのぼのとしなが らもジーンとくる物語でした。 メッセージは固いが、話は柔らかい、著者独特の世界十分味わえる物語で す。 「生きられる限り、みっともなくてもいいから行き続けるのが我が家の方針だ」 | ||||
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後書で伊坂幸太郎は書いています。 小説なのだから、現実にはあり得ないことが起こってもいいじゃないか、楽しいじゃないか・・と。 そうです。小説なんだから、いろいろ頭に思い描いて楽しくなるじゃないですか。 終末を生きる人々、泣き叫ぶ人、嘆く人、復讐しようとする人、娘と和解する人、人生をやり直す人、新たな命を生みだす人、限られた時をみんな精いっぱい生きようとする感動作です。 そしてこれはフィッシュストーリーに繋がるのでしょうか? | ||||
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