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(短編集)
終末のフール
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終末のフールの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.59pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全35件 21~35 2/2ページ
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本のタイトルからてっきりラオウのような世紀末覇者が現れて暴力が支配する 世界を描いたものかと思って買っちゃったよ。 そういうのが好きなんだけど、こんな淡々とした話は嫌いだなあ。 | ||||
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短編なのでどれもあっさりしていて、 1つ1つに深みがなく、 「あっそ」って感じで終わってしまうのが残念。 どうせだったらこの短編群を1つにまとめた長編にして、 いろいろな人物のかかわりあいのなかで 「終末」を浮かび上がらせることができれば、 もっともっと素晴らしく味わい深い作品になったのではないかと思う。 | ||||
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あと3年で小惑星が地球に激突し人類が滅亡するという状況下の中で、生きるとは何か?を問いそれぞれの生き方を模索し見直す、仙台のヒルズタウンというマンションに住む人々の話。 なんと言いますか、読んでいて面白くなくはなく、苦痛という事もないが、面白いという訳でもなくインパクトもない。 各章で主人公が変わる短編の集合的な作りのせいかもしれないが、各人物の心の変化が陳腐かつ単純で、わざわざあと3年で人類滅亡という大仰な前提を作る必要性もないのでは?と思ってしまう。 マンがの少年誌や軽いテレビドラマ程度のよくある話の心情変化なので小説として読んでいて物足りない。 そういう人間描写の新鮮味・深みは皆無。 (あと各章の一昔前の和製ポップス・ロックの歌詞のようなむりやり韻を踏んだ強引なタイトルはちょっと気恥ずかしくなるけど・・・) まぁ読む事にお薦めもしないし、とめもしない。・・・という感じの本。 そういえば私の周りのこの本を読んだ人達の感想で最も多かったのが以下です。 「えっ?終末のフール?あ〜知ってる。読んだ、読んだ!なんか小惑星がぶつかってあと数年で人類滅亡する事になっていて・・・・・あれ?で、何だっけ?・・・え〜と・・・話の内容は・・・ごめん、憶えてない・・。」 | ||||
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8年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡すると予告されてから5年が過ぎた。当初は絶望からパニックに陥った世界も、穏やかな小康状態にある。余命3年という時間の中で人生を見つめ直す。終末を迎える際に人々の眼前にあるものとは…。 誰しもが迎える終わり。終わるという事実だけが理解され、詳細は明らかではない終わり。そんな理不尽なものを認識し、そして受け入れる事。対峙する事で、何が見えて来るのでしょうか。 「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」 | ||||
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終末のフールだけ読みえた感想。45ページと割とすぐに読める。 巻末の吉野仁氏の解説によると、「限られた人生を必死で生きる姿に心を打たれることがある。しかし、すでに難病や恋人の死を描いた小説というようなものは山ほど書かれているという、むしろ…心に響く物語になっているのではないか」と書かれているが全くそのように感じない。そのような王道でありがちな作品はやはり何度読んでも王道の型をしているのだから世の中に普及しており何度も人々を感動させてきているのである。 ところが、本作は残りわずかな人生を怠惰にすごしている夫婦に焦点を当てて描いている。私の心には何も響いてこなかった。売れている小説というだけあり、この短編の中に多大な技巧がなされていると思って期待をしたがそうではなかった。王道と言う型を崩した上で、この3年後に惑星が衝突して、世界が滅びると言う特殊な世界観を描くという作者による浅い想像をしているだけに過ぎないと感じる。 その設定以外にメインストーリーとして、「娘と父が仲たがいしていたがあることがきっかけとして再び仲直りする」というものがあるのだが人物をそれほど掘り下げることができないということもあり全く印象に残らなかった。 「終末のフール」のみを書いただけの感想であり、全体としてのできはわからないがあまり得たものはなかった。 吉野氏は作者の作風としては「超現実的」だとしているがこれはむしろ非現実の世界を好む方にぜひ読んでいただきたい小説である。 | ||||
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どことなく他人事感のある語り口。 ありえないファンタジーを入れてくるのになぜか現実的。 いつもの伊坂作品なんだけど読後がすっきりしなかったなぁ。 3年後に落ちてくる隕石に人類全体が「もうどうでもいいやぁ」という心境の中でそれぞれの人物が何を考え何をするのかというのはとてもよかったんだけど、全編読み終えたあとで「一歩踏み出したあの人たちはどうなれたの?」というところが気になってすっきりしなかった。 | ||||
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設定とストリー展開に無理がありすぎます。また全体をなんとなくハッピーに納めようというのが見えるのもつらいです。伊坂幸太郎のなかでは一番つまらない作品だと感じました。 | ||||
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「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」と発表されて5年後。犯罪がはびこり、秩序は崩壊した混乱の中、仙台市北部の団地に住む人々は、いかにそれぞれの人生を送るのか? と内容説明には書かれていますが・・・ 実際、地球が8年後に滅亡するなんて言われても、急に前向きに生きる気持ちをなくして犯罪に走ったりしますかね?・・・ そこに強い違和感を感じてしまってあまり楽しく読むことができませんでした | ||||
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伊坂さんの作品は1冊だけしか読んだことがないのですが、 楽しめたので、他作品も読んでみようと、人気があったので買ってみました。 設定は面白いと思います、ただ長編だと思って読んでいたので がっかりしたのかもしれません。 淡々としていて、なんとなく盛り上がりに欠けた気がしました。 でもそんなところがこの小説の面白いところなんでしょうか。 | ||||
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3年後に「間違いなく」隕石が衝突し、終末を迎える日本のある都市に生きる人々を 描く作品。誰もがパニックになった後、ある種の諦めと退廃感が漂う中で、取り上げられた 人々が「何か」に気づいて行くと言うパターン構成になっている。 ただ、自分の考え方が青臭いのかも知れませんが、8年後に世界が滅亡すると確定したら、 勉強する意味が無いから生徒は学校に行かなくなり、働く意味が無いから、多くの人々が 働く事を止めてしまう、と言う設定に非常に違和感を持った。本当は、所詮人間なんて そうなってしまう物なのかも知れないが、「例え3年後に世の中が終わる」と分かっていて も、最後の日を迎えるその日まで、前向きに生きる自分でありたいし、それが日本と言う国 の良さなのでは、と強く感じ、感情移入出来ませんでした。丁度特攻隊に生きる人々の心の 葛藤を描いた作品(永遠の0)を読んだ後だっただけに尚更です。 と言うことで、どこが素晴らしいのか正直理解できない中で「本屋大賞4位」とか、各種の 宣伝はやり過ぎじゃないかな〜。金を払って読む本じゃ無いと思います。 | ||||
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あと数年後に地球が滅びるとしたら・・・。そんなテーマで書かれた短編集。短編集でありながら、登場人物同士が微妙につながっている。 死を意識しながら生きていく人々を様々な立場から描いている。 井坂幸太郎の作品としては平凡すぎるかも。少しガッカリ。 | ||||
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初出は『小説すばる』2004年2月号〜2005年11月号、単行本は2006年3月30日リリース。3年後に隕石が地球に衝突して最後の日を迎える、ということが前提になった短編8編からなる。色々な小説手法を実験的に試している感がある最近の伊坂幸太郎の作品の中でも飛び抜けて設定が映画的(あるいはSF的)な作品である。 時間軸をずらしながら並列的に登場人物を動かし、魅力的な会話で作品構成することが得意な作家が、時間軸を意図的に3年後で終了と決定し、終末期に人間はどう行動するのかを描く、というのはある意味、自分の持ち球を全部封じ手にして、利き腕でない方の腕で投げるピッチャーのような状態ではないだろうか。実際、この連作集はそういう結果に終わってしまっているようにぼくには感じられた。つまり、いつもの伊坂作品のノリがないのだ。 題材も『砂漠』の取材で使ったネタを再利用したりと気に入らない部分が多い。伊坂幸太郎唯一の駄作で、無理してまで出すべき作品ではないだろう、と思う。本屋大賞第4位は納得いかない。 | ||||
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小惑星の衝突のため、三年後に地球滅亡を控えた時代を舞台に、様々な人間模様を綴った連作短編集。こうしたSF的設定では、逆に作者の現実把握力が問われる所だが、虚しい結果に終った。作者が、"地球滅亡"を余りにも安易に捉えており、登場人物達の言動は現実味に欠け、地球滅亡を単に作品構成上の"免罪符"にしているとしか思えなかった。 父と娘が和解するための免罪符。子供を産む決心をするための免罪符。妹の仇を許すための免罪符。乙女がメルヘンの世界に浸るための免罪符。泰然自若とした男の中の男の存在を誇示するための免罪符。宇宙オタク(科学的にかなり正しい事を喋っている)のオカシサを浮き彫りにするための免罪符。家族ゴッコを描くための免罪符。そして最後に取って付けたように、生きる事の意味を問い掛けるラスト。 作者の特徴は、「生きて行く上での希望を爽やかに描く」事にあると思うが、そもそも"地球滅亡"をそのための"盾"に選ぶ必然性が全く感じられない。どの作品も、地球滅亡なしでも書けるテーマであり、構想倒れの感を強く抱かせる。地球終末を軽々しく扱うこの内容は、作者の見識不足としか言いようがない。伊坂作品の中では一番の凡作ではないか。 万が一、本作に興味を持たれた方はR.ミュラー「恐竜はネメシスを見たか」を読んでみるのも一興だろう。 | ||||
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ジャケットデザインが気に入って知らない演者のレコード、CDを買って失敗することがある。もちろんその逆もあるが。本書のデザインは国営TV局が特集を組むほどのカリスマデザイナーを使用しているにも関わらず、「ちょっと、何だよこれは?」という感じ。 作中の方舟からのイメージかどうかは不明だが、写真も題字の色もイマイチ感は否めない。 伊坂幸太郎の本じゃなければ全く人目を引かず売れそうもない。 内容も表紙のせいではないが、いつもの冴えがない。 半分まで読んで落ちそうになった。あまり力を入れて書いたとはどうしても思いたくなかった。力をいれてあれでは問題だ。 題材からすればもっと緊迫感がある内容を期待していたが見事に裏切られた。残念! | ||||
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全体的に底が浅い話ばかり・・ 人気作品というが、これがイイと感じてる人は、本当に面白い話を読んだ事が ないのだろうか・・。読み始めてすぐ白けた。描かれている人間に実在感が 感じられない。人生経験の浅いオタクが頭で考えて話としか受け取れない。 | ||||
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