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(短編集)
君が降る日
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君が降る日の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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初めて読む作家の本でした 短編三篇とも、心地よいゾワゾワな感じが好きです | ||||
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天才 | ||||
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とにかく、切ない。 失ったモノを数えるばかりではなく、 そこから何かを変えようと行動する志保、これからもずっと罪を背負って生きていくしかない孤独な五十嵐。 若気の人間臭さに脱帽です。 | ||||
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心に残る作品でした。恋人に関わらず短な人との別れの後には 「知らなかった事、知ってしまった事」に対する両面の感情がある。 でもそれらを含めて 全てが「その人とその人の歩いて来た人生」と受け入るという事も 残された側の細やかな心の変化ではないかと感じました。 普通の日常の中にある普通の感覚を思い出させてくれ 心の中にほんのりと暖かさを感じ続けさせてくれる作品でした。 いつまでも手元に置いておきたい一冊です。 | ||||
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五十嵐の家で二人が寝るシ―ンがありますが、奥の和室に布団が敷いてあると書いてあるのに途中ベッドになるのが不思議でした。私の読みが足りないのでしょうか?全体的には、出てくる人達が今後幸せになってくれるのを願うばかりです。読んでいて切なかったけど、一気に読んでしまいました。 | ||||
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短編3つで構成された短編集。 私の印象に一番残っているのは、表題にもなっている「君が降る日」だ。 恋人の降一を交通事故で亡くした志保と 彼を死なせてしまった降一の大学の友人の五十嵐さん。 気が遠くなるような喪失感とやるせなさを抱えた二人を巡る話。 恋人が死ぬ、なんて、沢山の小説で消費されてきた ありきたりで陳腐なテーマだが、この人が書くとやっぱり違うなぁと思う。 「死」は非日常的な特別なことではなく、あくまで日常の一部で。 例え亡くなったのがいくら自分にとって大切な人であっても 私たちはその人のいない人生を生きることができる。 それは残酷なことでもなく、人間として当たり前なのだと 淡々と、でも切々と描いている。 また、島本理生の小説全体に言えることだが、 この人は人間が持っている心の中の暗い部分を描写するのが上手い。 「『本当に、降一じゃなくて、俺が死ねばよかった。』 (中略)私は彼がその台詞を口にする瞬間を待っていた。 本当に悔やんでいるなら。誰よりも責任を感じているならと。」 人には言えないし、自分でも認めたくない部分。 だが、ただ主人公の良い部分だけを描写するよりも ずっと人間らしさがあって好ましく感じる 人間と人間の係わり合いは難しい。 血のつながりも無い他人同士が一緒にいるということ。 結婚前の付き合いなんて、所詮口約束だ。 だけど、その口約束がどれだけ大事か。 そして、その口約束は普遍ではなくて、 それゆえにその口約束が有効な瞬間が、 どれだけ貴重なものなのかを、痛烈に感じた。 大切な人が死んだその瞬間に、恋人でいられたということ。 それは一種の幸福と言えるのかもしれない。 | ||||
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島本さんの他の作品に比べて、レビュー数が少ないことにびっくり。 読後感が若干もやもやするせいでしょか? 表題作の『君が降る日』に登場する五十嵐さんと『野ばら』に登場する祐のお兄さんは、同一人物をモデルにしたのかと思うくらい性格も境遇も似ています。 もし隆一が死んでない状況で志保と出会っていたら、『野ばら』の深雪のような展開になってしまったのでは…、とか考えてしまいます。 でも正直、この二人のゾッとするような弱さは許容出来ないほうが幸せになれるような気がする。 そのため、深雪の行動にはかなり引きました。 親の気持ちも考えてくれ…; 『冬の動物園』に登場する森谷くんは物凄く素敵です。 他の2作品と違って全体的に明るめで、このお話だけでも「買って良かった!」と思えます。 島本さんの作品は問題のある年上男が有名ですが、『リトル・バイ・リトル』の周や『猫と君のとなり』の荻原くんのような包容力抜群の年下男が素敵しょうがない。 また、美穂のお母さんのセリフが凄く印象的でした。 確かにこんな男の子を自分の娘が連れて来たら、誇らしくなるよなぁ…。 『野ばら』の佳乃と祐は、これが有川浩さんとかだったら「言えや早く!!」とか突っ込みが入るところかもしれません。 しかし、こういう風に纏まるのが島本さん、と言うか。 恋が終わっても人生は続くんだよなぁ…と、これは全編通して言えることかもしれませんが。 切ないお話が好きな人には絶対お勧めです! 苦手な人も、ぜひとも『冬の動物園』だけは読んでほしい!! | ||||
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島本作品は、主要人物(大抵主人公は必ず)が自分では抗えないどうしようもないものに流されて生きているイメージがあります。その漣みたいな揺れが心地よかったり切なかったり、今作はその要素がかなり強いように思われます。 表題作の結末は、ひとつの終結を迎えてはいるものの明るくありません。「野ばら」も同様。文章がするするとはいってきて、読みやすいですが、明るいものを求めている方にはあまりおすすめしないです。個人的には島本さんの作品で1番好きな本になりました。 | ||||
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