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君と時計と雨の雛 第三幕
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君と時計と雨の雛 第三幕の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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全4部作のタイムリープ本。読み応えあり! このキャラも消えちゃうのね!? | ||||
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タイムリープ四部作の三つ目です。 大切な人が死んでしまうと、時間が戻ってしまう世界で、 なんとか大切な人を救おうと高校生たちが奮闘します。 第二幕の最後で、これ以上はないだろうと言う衝撃の終わりを迎えましたが、 またもや衝撃の終わり方です。 第四幕が楽しみです。 どうなるんだろうか。 | ||||
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「君と時計」シリーズは回を重ねるごとに面白くなっていくのが読んでいてわくわくします。第三幕はシリーズで一番おもしろいと思います。徐々に分かっていくタイムリープの仕組み、そして最後の1行が衝撃で早く最終幕が読みたいです。 もっと評価されていい本だと思います。 | ||||
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三幕では主に◼︎芹愛視点での過去話◼︎芹愛の綜士への想い◼︎タイムリープが起きた原因◼︎今度こそのタイムリープ阻止、について描かれています。三幕までは「これ以上タイムリープを繰り返さない、犠牲者を増やさない」という目的のもと物語は進められましたが、三幕ラストの衝撃の展開によって四幕は「失われた人間を取り戻す」という目的に切り替わるのかなと思いました。あの人物がああなってしまったので四幕では今までのように様々な可能性を導き出し最善を尽くすということが難しいように思えますがどうなるのか気になります。最終幕も期待です。 | ||||
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待ちに待った3巻でした。 とても複雑な話ですが、これまでのあらすじがまとめられていて親切です。 3巻は幕間から始まります。 綾崎さんの本には時々ありますが、別の登場人物が主人公となって謎だったことが解明されていきます。 私は想像以上に切ない恋愛小説だったのだなと思いました。 この3巻で大きな謎が解けますが、物語の終わりはこれまで以上に予想がつかなくなりました。 1日も早く続きが読みたくなる3巻でした。 | ||||
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少年の視点だった『事件』をはじめとし,あまり語られていなかった少女のことを, 彼女の側から描いた前半部が印象的で,彼との行き違いやタイムリープはあるものの, 「大事な人を守りたい」というたった一つの願いと,そのために苦しみを繰り返す姿は, そんな単純なことすら叶えられないこの世への絶望に,強く胸が締め付けられる思いです. ただ,物語が再び動き出し,いくつかの情報が集まる中,提示されたとある仮説は, タイムリープがあるなら…とは思いながらも,裏付けが弱く,唐突な感は否めません. このあたりは,もう一人の少女の謎も含め,次でうまく畳んでくれるといいのですが…. その一方で,タイムリープというSF要素に,一方通行の想いを重ねていく話運びは, 伝えられない想いと重ねる嘘,伝えても相手には残らない想いが切なさを募らせます. また,自分たちが選んだ『覚悟』のやり直しは,予想通りの予想外からの始まりで, 残された彼らは,この終わりが近づく終わりのない世界をどうやって終わらせるのか. 先に触れた違和感や疑問の回収も併せて,第四幕,最終巻での巻き取りに期待をします. | ||||
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構成の魔術師・綾崎隼が新興レーベル・講談社タイガで発表した人気シリーズも巻を重ねて早くも第三巻。同じ時間がループする度に大切な人が一人消える 残酷なタイムリープ現象に巻き込まれた三人の少年少女と彼らを救おうと頭脳を働かせ続ける一人の先輩の物語。前巻ラストで語り手である主人公が 「あいきゃんふらーい」するというまさかの展開から、一体話をどう繋ぐのかと大いに期待しつつ拝読 物語は織原芹愛が母親を失った幼少期から始まる。母親のいない寂しさから芹愛を守ってくれていたのは姉の安奈。勉強も運動も他人から劣っているが 世界一優しい三歳年上の「お姉ちゃん」が大好きな芹愛だったが、芹愛が小学二年生の時に安奈が一生懸命練習して乗れるようになった自転車を近所の 悪ガキに取られて家に帰ってくるという事件が発生。自転車を取り返してくれたのは向かいの家に住む同級生の杵城綜士だった。その後も姉と自分が 意地悪を受ける度に守ってくれる綜士に次第に惹かれて行く芹愛。しかしやっと同じクラスになれたと思った五年生時に想いを寄せていた綜士に裏切られ 芹愛の人生は暗転。友だちが一人もいないまま小・中学校で過ごす事に。そんな孤独な芹愛は高校入学と同時に陽気な市橋京香から強引に友だちに なろうと誘われた事を切っ掛けにクラスメイトの高須小春、吉永八重、陸上部の宮野貴子、村木聡美と次から次に友人を得る事に。一気に賑やかになった 芹愛を祝福する様に同じスポーツ推薦生の先輩・堂島希に目を掛けて貰いハイジャンパーとして成長。年が明けると新入生のホープ・河口美月に慕われ 満たされた人間関係に包まれる芹愛。父の泰介の死という悲しい出来事を経て越え迎えた白稜祭と同日の東日本陸上選手権。家に戻った後、大会の 疲れからうたた寝をした芹愛が目にしたのは脱衣場で死んでいる最愛の姉・安奈の姿だった。ショックで気を失った芹愛だったが、目を覚ましたのは ベッドの上、不思議に想いながら台所に行くと、そこには死んだ筈の姉の姿が。更に曜日が一日飛んでいる事に不審を感じながら登校した芹愛を 二年一組の教室で待っていたのは一学年上の堂島の姿。二年一組に自分のクラスメイトはおらず、友人たちに一年生の教室に連れ戻されるが、 そこには最高の友人である筈の市橋京香の姿が無かった。不思議に思った芹愛が京香の名を口にすると返ってきたのは「そんな生徒、うちのクラスには いないよ?」という驚愕するべき事実。既に経験済みの事が繰り返される事で一年前に戻った事に気付いた芹愛は一年の時を過ごし、迎えた白稜祭の 夜、再びプラスチックが焦げた様な臭いの漂う脱衣場で死んでいる姉を発見する芹愛。再び戻った一年前、教室からは小春の姿が消えていた 白稜祭の夜に姉の死因であったバスヒーターを取り上げても安奈は食中毒で死に、やがてクラスの友人も陸上部の仲間も消え、絶望的なループの中で ただ一人、芹愛だけが一年前へと引き戻される中、芹愛は安奈の死、全てに杵城綜士が絡んでいる事に気が付くが… 序盤の展開に本作と同じタイムリープをテーマにした人気アニメ「魔法少女まどかマギカ」の第10話「もう誰にも頼らない」を思い出す方も多いかと 同じ孤独な時間遡行者でありながら親友を失う度に「自分の意志で」時間を遡り続けた暁美ほむらと本作のヒロイン芹愛が違うのは芹愛には何が起きて いるのかすら分からず、しかも最愛の姉を守ろうにも姉の死因は毎回変わり、姉の死を防げなかったペナルティーのごとく高校に入って孤独から救って くれた筈の同級生たちが消え、自分に目を掛けてくれた先輩も消え、自分を慕ってくれる筈の後輩は入学すらしてこない…こと「絶望感」という点においては 芹愛は暁美ほむらなど遥に超越した存在である事が、この冒頭の一章を丸々使った過去編では描かれている この第三巻は前半・後半に大きく分けられる。芹愛の追憶と前回ラストの展開で雛美が起こしたタイムリープにより始まってしまった「十六周目の世界」で 綜士が生きていれば安奈が死に、安奈が死んでしまえば絶望した芹愛が死んで綜士がタイムリープを起こすという絶望的状況の中でもはや真相を告げ 仲間に引き入れるしか無くなった芹愛を説得する前半。そして陽気で親しみやすい性格でありながら、肝心の所では綜士や千歳先輩に嘘を吐く雛美の 正体を巡り、ついにタイムリープの謎が明かされる後半から構成されている 前回驚くほどの時間を遡り続けた事が明かされた芹愛だったけど、キャラクターとしては小学五年生の時に綜士に陥れられた経験から周りの人間との 間に壁を作るとっつきにくい印象ばかりが残っていたが、今回の過去編では驚いた事に幼少時には綜士を憎からず想っていた事が判明。しかも綜士が 姉の安奈にばかり目が行っている事で幼い胸にジェラシーの炎を宿らせていたりと思わずニヤリとさせられる描写などもあった事でキャラとして一気に 厚みが増した印象。十六周目の世界でも相変わらず綜士たちの事を信用できずにいたけど、やっとの想いで協力関係を結び、ループ脱出寸前に見せた 年ごろの女の子らしい姿が実に良かった……だからこそ、最後の最後で待ち受けていた残酷すぎる展開では綜士と交わした言葉がこの上なく悲しく 痛ましい物となっていた 後半で明かされる嘘つき娘・雛美の正体については「まあ、ビックリ」と口が開きっぱなしのままポカーンとする他なかった。前巻で尾行失敗の原因となった 雛美の双子の姉である緒美の口から「雛美は血縁でも何でもない」という衝撃的な告白から始まる展開は「えええ?そんなんありか?」と目を白黒させる 事になろうかと。その正体を別にしても相変わらず千歳先輩と絡むと「お前らトムとジェリーか!」と言いたくなる位、ドタバタやり始めるので重いテーマを 持つ本作では貴重なコメディーリリーフとして大活躍。特に千歳先輩のチョコを巡る攻防戦では大笑いさせて貰った…が、まさかその千歳先輩がまさかの 真意を吐露するので恋愛劇としても本作は実に楽しませてくれる ともあれ、話は一気に進んだ印象。タイムリープ現象の構造の解明、芹愛と綜士の復縁、雛美の正体暴露と重要な部分については一気に解き明かされる 起承転結の「転」としての役割を十分に務めた内容となっているかと(次巻でラストらしいのでまさに「転」である) …ただ、気になったのは後半部分。物語の中心的な謎を解明するパートを千歳先輩の語りに頼り過ぎていた印象が強く残ってしまった事は否定できない 元々、千歳先輩が推理担当として話を進めていた部分はあるけど、今回は千歳先輩の頭の中だけで全ての推理が行われ、ひたすら綜士がその聞き役を 務めさせられるパートがちょっと長過ぎた。それだけならまだしも、推理の上で重要なキーとなる八年前の佐渡での時震などがもうちょっと強調されないと 推理というよりもご都合主義っぽさが残ってしまうのでは無いだろうか?そして一番問題なのは千歳先輩が頼りになり過ぎる万能キャラとなってしまった 事でラストシーンが途中で読めてしまうのである。構成の魔術師ともあろうものが、これは一体どうしたものか… ちょっと不満も残ったけど、全体を通して読めば綾崎ファンを満足させる出来だった事は確か。特に芹愛や雛美を中心に恋愛色を強めた事は花鳥風月 シリーズやノーブルチルドレンシリーズに立ち帰った様な印象もあり「綾崎作品は恋愛を絡めてナンボだよな」と改めて認識させられた様な気がする 芹愛と綜士の気持ちが通じ、雛美の想いも明かされたけど、明かされるべき謎はまだ残されており、特に頼りになるキャラを喪失した十七周目の世界で 綜士がどうやってこの残酷なループを断ち切るのか、気になって仕方が無い。刊行ペースが早いシリーズだけにこれまで同様間を空けずに一気に グランドフィナーレにまで突入して欲しいと強く願ってやまない第三巻であった | ||||
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タイムリープものの小説は少なくないけど、この作品は他のものと比べてすごく分かりやすくて私でも簡単に理解することが出来ました。希望が見えたと思ったら消えていく 雰囲気がいい作品です。続きが気になります。 | ||||
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