■スポンサードリンク


フェイク・ボーダー 難民調査官



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
難民調査官
フェイク・ボーダー 難民調査官 (光文社文庫)

フェイク・ボーダー 難民調査官の評価: 3.43/5点 レビュー 7件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.43pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

「難民調査官」は無謬のヒーローたり得るか

プロットについてはネタバレになり得るので詳しく言及しないが、ミステリーとしては普通に読めた。個人的に気になったのはいわゆる「入管」の扱いである。

入管については2021年のウィシュマさんの死亡事件が広く知られたが、本作が出された2016年以前にも収容者の自殺や適切な医療を受けさせない医療ネグレクトを疑わせる件など入管の体制に関わる複数の問題がすでに知られていた。

本作ではそうした入管の問題について全く触れずに、難民調査官をただヒーロー役として扱っていることには強い違和感を感じる。難民問題には様々な立場・見方があるため作者の考えや作中での政治的主張についての論評はここでは避けるが、入管を舞台として難民問題を扱うのであれば入管自体の問題も取り上げるのは少なくとも必須ではないだろうか。本作では作者の思想が前面に出てきてはいるものの、肝心の入管の扱いのせいでどこか薄っぺらいとの印象を受けずにはいられない。いわゆる社会派の作品としては掘り下げが浅いと感じた。
難民調査官Amazon書評・レビュー:難民調査官より
4334910955

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!