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僕らはどこにも開かない
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僕らはどこにも開かないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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希薄な自意識。トラウマと殺人願望。他者と関わるための仮初の性格。狂気に至る優等生意識。こんな性質を持つ登場人物達が出てきます。 暗い学園ものとしての世界を展開しつつ、さらに一歩踏み込んで考えてある作品ではあるかなと。主軸の部分はなかなか知的なことを書いていて真面目な作品です。 キャラの視点を切り替えつつ、各々が交わりながら展開される出来事。それらの出来事を通して徐々に、彼らが共通して持っている暗いものが実体を表していく。こういった筋立ては良くできていると思います。 一対一で対話するシーンが多く首尾一貫して静的で広がりのない状態が続きますが、会話に面白味がなく全体に渡り陳腐な描写が多いです。その辺りの作者の引出しは狭いなと。 あとがきの言葉では、現実社会を捉えて書いたフィクションというわけではないようだが、そういう断りを入れる割には違う方向で特徴的でもない、中途半端な出来でした。 | ||||
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電撃最初のイラストなし。サブカルに走り出したんですねえ。 | ||||
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なんか、電撃文庫というよりも、メフィスト賞とかが似合っている気がする。雰囲気としては、奈須きのこ『空の境界』とかに近いと言うか…。 う~ん…内容紹介が難しいな、コレ。 誰の色にも染まっていない少年・柊耕太を中心にして、耕太の前に「護ってあげる」と現れた香月美紀、殺人願望を抱く谷原雅人、雅人と犬猿の仲である優等生・秋山秀一…といった人々をザッピングしながら、物語が展開。美紀の言う「魔法」とは、属性とは何か…そんなものがストーリーの根幹に関わる。 電撃文庫としては珍しく、一切挿絵が無く、たしかにこの雰囲気なども、規格外という感じはする。そして、ミステリ小説っぽい臭いも漂わせている。その辺りで「メフィスト賞っぽい」っていう風に思ったわけだが。 ただ、それだけに着地点が無難にしすぎた感がある。これが電撃文庫(電撃小説大賞)という賞の作風にあわせたのか、それとも単に枚数制限のために多少強引にまとめあげたのかはわからないが。これだけ走ったのだから、もっと冒険をして欲しかったというのが正直な感想。 | ||||
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正直な感想を言ってしまうと、イライラしました。「これはないだろ」と。作品自体は私の好みにすごく近く、読んでいる最中の期待も大きかったです。これはきっと傑作だ、と何度も思いました。しかし、終わって見れば拍子抜け。私の好みをつく一歩手前で止まりました。すん止めです。ここまで期待させておいてこれはないでしょう、と。期待が大きかった分、作品の評価はがた落ちです。がっかりです。本作、イラストの無い電撃文庫として売り出されているわけですが、そういう売り方はないんじゃないかなあ、と思ったりしています。新しいものというのは何でも身構えてしまうものです。本来の読書の楽しみを少なからず奪ってしまいます。逆に期待からより楽しむこともできるかもしれませんが、私はそれで失敗していますね。そ上「衝撃の問題作」なり「ライトノベルをぶっ壊せ」なり、煽られているようでいい気はしません。「僕らはどこにも開かない」そのものの感想ですが、正直なところあまり感想という感想が思いつきません。主人公やそれをとりまく周りのキャラクターたちの設定などは面白いのですが、それをわざわざ黒く描こうとしたのが失敗だったのかと思います。描写や雰囲気が溶け込めず、良くて濃い灰色です。終わり方にしてももっともっとハッピーに、でなければもっともっと絶望的に終わらせてほしかったと思いました。しかし新人らしからぬ巧さを持っているので、今後に期待です。その時はもっと普通に出版してください。 | ||||
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