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(短編集)
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ぬしさまへの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全64件 41~60 3/4ページ
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シリーズ2作目なので、設定もなじみになり、シリーズ作品の魅力である登場人物への愛着をもてて、安心感をもって読めます。若だんな一太郎はずいぶんしっかりしてきて、事件をめぐる推理をリードするようになっています。主人公の成長が見えます。 本作では一太郎と妖怪の関係、因果が説明されています。一太郎と妖怪の関係は読者にとって最大の謎であるというのに、気前よく2作目でその答えを披露しています。この謎解きをもっと引っ張ってもよかっと思いますが、作者の出し惜しみのない作風はいいですね。 欲を言うと、新しいキャラがほしくなりました。抜群の安定感のため、2作目にしてすでに予定調和の気配が濃いなと思いました。欲張り読者としては、もっとはらはらさせてほしいのです。 | ||||
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江戸を舞台に、身体の弱い若旦那が妖怪たちに助けられながら謎を解く「しゃばけ」のシリーズ二作目です! ほんわかした感じやひょうひょうとした感じが魅力の「しゃばけ」シリーズ。 二作目は前作よりもさらに、ほんわか度やひょうひょう度が増した感じです。 そして、松之助や仁吉などのエピソードも盛り込まれ、それぞれのキャラクターに厚みが増しています。 短編集なので、「しゃばけ」以上に気軽に読めると思います。 それぞれ話が独立しているので、「しゃばけ」を読んだことがない方が読んでみても大丈夫だと思います。 | ||||
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前作と違い、今回のほとんどの事件は妖怪ではなく、人間の仕業。 「かくも恐ろしきは人間かな」ということなのでしょうか。 もちろん、今回もかわいい妖怪達の手伝いがあります! 「空のビードロ」では、若だんなの腹違いの兄、松之助が長崎屋に来るまでのお話で、ちょうど時期も前作しゃばけと同じで、裏側を見ている様でした。 切なかったけど、松之助が救われてよかったなぁ、と思いました。 。 一番よかったのは、「仁吉の思い人」! 仁吉の切ない片思いと、長崎屋に来るまでのお話が書かれています。 今作は短編と言うこともあって、前作よりもさらにテンポよく、さくさく読めました♪ | ||||
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時代小説+妖怪のしゃばけシリーズ2冊目小説もさることながら装画・挿絵の柴田ゆうさんがとってもよい。 「四布の布団」と「仁吉の思い人」が特に面白かった。 妖しのうち手代の大妖二人よりも鳴家(やなり)の活躍が毎回楽しみだったりする。 「空のビロード」では若旦那・一太郎の腹違いの兄のエピソードが、「仁吉の思い人」ではこれまたファンにとって楽しみなエピソードに触れている。 ネタはまだまだたくさんあるってことですね。 | ||||
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しゃばけの第2作目ですね、短編が収められていて読みやすいです。 作者はこの頃はしみじみ系の物語に力を入れていたのでしょうか、一太郎の兄松之助を描いた「空のビードロ」などは、ちょっと山本周五郎もどきの悲しくってやがてあたたかくって泣く、と言った物語です。 新人の作者が気合を入れて書いていた、編集者がしっかりついていて「しっかり書かせた」と言う一作です。 今は人気作家になっていますが、作者のこの頃の一生懸命な感じ、ひたむきさ、いいですね。 | ||||
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あぁ、今のせちがらい世の中から抜け出したいなぁ。 なんて思ったらこの作品を読んでみると良いかも? 300年の太平を維持していた江戸時代の温和な雰囲気が楽しめます。 主人公の若だんなのしゃべり方もなかなか雰囲気でてて良い。 ワトソン役が妖怪ってところも趣向が変わってて面白い! 若だんなは、病気がちのため寝込みがちなので布団の上で推理をする、いわゆるアームチェア・ディティクティブなんです。 それはそれで良いんですが、手代たちにもっと出かけてもらって、江戸の町並みの描写を増やしてもらったら満点かも? | ||||
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江戸でも有数の大店の一人息子、体が弱くよく寝付くが妖しのモノを見ることができる一太郎と、店の手代二人(実は彼らも妖怪)、妖しのモノには妖しのモノが寄ってくるのか、彼らの周りには不思議な事件がよく起こる。布団が泣き声をあげたり、友人の菓子屋の跡取り息子がつくった饅頭を食べたご隠居が急死したり。頭脳明晰ながら病弱で出歩けない一太郎、代わりに妖怪たちが手足となり事件の謎を解いていく、『しゃばけ』に次ぐシリーズ二作目、短編六作を収めた短編集。 どれもそれなりに楽しめはするのですが、不満なことも。前作を読んだ人なら、一太郎と妖怪たちが力を合わせて(といっても妖怪たちは情報を集めて回るくらい、もうちょっと活躍させてもいいのでは。これも不満の一つ)事件を追っていくのが読みたくて、このシリーズ二作目を手にする方がほとんどではないでしょうか。ところが、肝心の妖怪たちが出てこないのがある!六作中一作だけなのですが、この『空のビードロ』、一太郎の腹違いの兄の生い立ちについての話で、人情話としてはよくできてはいるのですが、このシリーズにそんなのを期待していない。妖怪たちが活躍しての人情話ならまだしも、まるで出てこないんですから。だいいち普通の人情話なら、もっともっと上手に書く人がたくさんいる。読みたかったらそっちを手にします。せっかく病弱な若旦那と妖怪たちというおもしろい設定を思いついたのですから(似たようなのは小説にもマンガにもいっぱいありますが)、もっともっとそれを上手く利用していったほうが良いのではないでしょうか。読者の多くもそれを望んでいると思います。 この後のシリーズ作も出ているようなので、そちらに期待します。 | ||||
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文庫化を待ち構えて買いました。 「しゃばけ」に続く短編集ですが、私の一押しは、何と言っても「空のビードロ」。 病弱な主人公の異母兄から見たお話です。 若旦那とは実に微妙な間柄になりますが、これを読むと「ああ良かった。 悪い人じゃないんだ」とほっとします。 「しゃばけ」で、妖し達にさんざんお人好しと言われた若旦那の心遣いが、決して独りよがりに終わらずにこの人に届き、救いになってたんだなあ、と。 何だかとても嬉しくなりました。 光に透ける青のイメージが、少し浅田次郎の「蒼穹の昴」(内容は違いますが)を思わせました。 | ||||
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久々面白い本に巡り合えた〜!と思って読んだ「しゃばけ」の続編です。こちらは短編で構成されていますが、しゃばけと同様ほんわかとしたムードは健在です。主人公の若旦那一太郎は、病弱だけど魅力溢れる人物ですし、登場人物及び登場妖怪達も皆、魅力があってそれぞれのキャラ設定がうまい! 妖怪物と言っても京極夏彦作品の様な感じとは全く違います。 柴田ゆうさんの挿絵が、この本の雰囲気を全て表しているのではないでしょうか?ちょっぴりとぼけた味わいで温かみのある挿絵がまさにピッタリです。 鳴家は恐い顔だけど可愛いし、若旦那の(ホントは悩みは沢山あるが)悩みなんて何もありません〜みたいな顔なんて最高です。ぜひストーリーと挿絵と両方楽しんで下さい。 | ||||
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相変わらず寝込んでいる若旦那と、人間とは大分感覚がずれている妖怪たちの物語。 6編の短編集です。 どれも楽しかったけれど、中でも「仁吉の思い人」は最高でした。 正体は妖怪白沢である手代仁吉が、寝込んでいる若旦那に「顔を近づけただけで目に染み、涙がこぼれ出るしろもの」である薬を飲んでもらうことと引き替えに、千年前に始まる片想いと失恋の話をします。 人間とは別の時間の中で生きている妖怪の、純情可憐(?)な恋がとてもすてきで、ますます仁吉のファンになりました。 | ||||
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身体が弱くて繊細で力もない日本橋大店の若だんな、一太郎。 (くしゃみ一つでもすれば布団にくるまるというから驚きです) そんな若だんなの身の回りを守っているのは、犬神・白沢・屏風のぞきといった不思議な連中たち。 そんな一太郎、ある日、店の手代殺しの疑いをかけられてしまいます。 無実をはらすために、さっそく妖怪たち総出で調べに乗り出しますが…。 最強の味方が憑いてる若だんなの推理物語。 弱い一太郎が妖怪達の力をかりて強く生きているという設定がなんともいえません。 | ||||
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「しゃばけ」でデビューした畠中恵さんの、若旦那シリーズの続編。 今度は全部短編で、書き下ろしもたっぷりという贅沢さ。 妖怪と縁のある薬種問屋の跡取り息子の若旦那は、風が吹いても布団に伏せてしまうほどの超虚弱。 手代として若旦那の面倒を見る二人の手代は実は妖怪で、若旦那の部屋には妖怪がわんさか登場。 体の弱い彼の世界は非常に狭いところだけれど、そこにもいろいろな話が運び込まれてくるもので…。 短いですがどれも小粒でいい話が勢ぞろい。 現代風な話もあり、それでいて手代の過去話もあり…。 このままレベルが落ちずにシリーズが続くといいですね。 | ||||
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江戸の大店、長崎屋の一人息子、一太郎。 めっぽう体の弱い彼の周りには、妖がいっぱい。 なにせ、彼の祖母様が強い力を持つ妖。 彼を守るために兄やとして妖が送り込まれている始末。 長編だった「しゃばけ」に続く今回は、短編集であるが一つ一つが 面白く読み応えあり。 お馴染みの妖の話だけでなく、一太郎の周囲の謎や問題が不思議な雰囲気の中、解決されていくので読み手はすっきりしていきます。 どの話を通しても一太郎の優しさが感じられホッとさせられます。 また、虚弱体質の彼は、守られているだけのようだが心の中は、自分が守られるだけの存在になりたくないと考えている。 その彼の成長が頼もしくもあり読み手には楽しみであるだろう。 個人的に、一太郎が鳴屋をひざに乗せたりおやつをあげたりしている姿は可愛らしくお気に入りです。人間の登場人物も個性的で楽しいですよ。次回作が、早く文庫化されるのを楽しみにしています。 | ||||
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しゃばけ、若旦那シリーズ第二段。 体の弱い若旦那はせっせと布団を抜け出してはおとぼけの妖たちと事件を解決し、また病をもらって床に戻る。 手代であり若旦那の護衛、妖の仁吉と佐助も心配で心配で…。 そんな仁吉のもとに脅迫文が「・・・しね」、三春屋の栄吉の作った餅で人が死んでしまった、若旦那の兄松之助の涙、若旦那の新品の布団が泣き出した、目元の涼しい色男仁吉の失恋話、ついに仁吉と佐助の堪忍袋の緒が切れた!!、今日も若旦那は困難に立ち向かう!!そんな若旦那がなんだかかわいくて、すっかりファンになってしまいました。 | ||||
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妖怪を祖母に持つ一太郎。 祖母に頼まれ、一太郎の面倒をみる妖怪たち。 そこには生き物の違いを超えた信頼関係があった。 憎まれ口をきいたり、大騒ぎしてみたり・・・。 読んでいてうらやましい関係だ。 事件が起これば、妖怪たちは情報収集、一太郎は情報分析。 見事な連係プレーを見せる。 そして見事解決!いつまでもこの関係が続きますように。 でも、一太郎のお嫁さんになる人は大変だろう・・・。 そう思うのは取り越し苦労だろうか?? | ||||
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しゃばけ第二弾 江戸の街中で殺人事件 おかっぴきの親分より先に事件の情報を 手に入れるのは薬種屋の若旦那 病弱の若旦那が今回はちょっと成長しているみたい 腹違いの兄を気遣い 自分の将来を不安に思い 甘やかされている自分から離れたいと感じる 短編集だけれどそれぞれに人間味のある ドラマがあって前作より味わいが深い | ||||
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NHKのFM放送の「青春アドベンチャー」で、初めてこの本の存在を知りました。そこに出てくる一太郎や鳴家たちの声がもうすごく可愛い! 本の中では小鬼のような姿で登場する鳴家たちですが、子供たちが笑ってるみたいなすごく可愛らしい声でいい。 若だんな・一太郎もとてもステキな声で、是非この原作の本を読まなくては!という気になりました。 なので私は今、しゃばけのCDが欲しくてたまらない気持ちです。 本に出てくる市太郎や鳴家たちもやっぱりステキで可愛くてとっても良かったです。 軽くミステリー風味で重くなく、短編集の形で本になっているので気分転換に読むのにも丁度良いと思います。 また、この前編にあたる「しゃばけ」も面白いのでお薦めです。 読んだら貴方も畠中さんの魅力にはまること間違いなし!!!です。 | ||||
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ひとつの謎を追いかけた前作「しゃばけ」とは違い、 こちらは幾つもの事件を集めた短編集。 もちろん、前作でたくさんのファンを獲得した 主人公ほかのキャラクター達は健在で、 さまざまな活躍をみせてくれます。 エピソードをふやしたことによって、 畠中恵ワールドがより豊かに楽しくなりました。 これを読んで「江戸に行ってみたい!」(ムリですが)と 思った読者もいるのでは?・・私は思いました。 シリーズ3作目の「ねこのばば」はまだ読んでいませんが、 わかだんなのお兄さんの今後がとても知りたくなりました。 | ||||
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正直言って、面白くなかったです。 描き方が甘く、疑問点や納得のできない部分が多く残りました。 それは前作の「しゃばけ」から続いていた疑問だったのですが、見事「ぬしさまへ」でも解決されていない。 主人公である若だんなとそれを守っているあやかし達。人間である若だんなと妖怪であるあやかし達の間には微妙な感覚のズレというのがあるのですが、それがうまく描ききれていなかった。もっとあやかしならではの独特な感覚というのを際立たせて欲しかったし、大妖怪であるはずの主役格の妖怪も弱すぎる。若だんなの活躍を強調したいのはわかるが、あんなに弱いともはや妖怪というにはふさわしくないようにも思えます。 その他にもテーマは重いのに心理描写が足りなくて、「これでいいのだろうか?」と思うような肩透かしの展開が多々ありました。 同じ妖怪系ファンタジーなら、「南総里見八犬伝」の方が読みごたえありました。 | ||||
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病弱で、両親と妖(あやかし)たちから溺愛され、心配される 長崎屋の若だんな、一太郎。何かっつうと寝込んでしまう若だんな。 芯が強くて情に厚い、とても人間味のある性格なんだな。 普通の人間には見えない妖たちや、普通の人間のふりをしている 大妖(たいよう)のふたり、佐助と仁吉の手助けもあって、 お江戸の事件の謎を解き明かしてしまう利発ぶり。 そんな若だんなの一太郎と、周囲の妖たちや人間たちとの心が通い合う 様子に、気持ちをやわらかく解きほぐしてしてもらいました。 小鬼の姿をした鳴家(やなり)、付喪神の屏風のぞき、手代にして大妖の 犬神と白沢それぞれのキャラの、おかしみを誘う風情がいいですねぇ。 飄々として、この世の人間たちとは考え方がどっかずれているおかしみ。 あちこちで、くすりとしながら読んでいきました。 宮部みゆきさんの時代もの、『あかんべえ』なんかがお好きな方でしたら、 きっと楽しく読めるんじゃないかな。 話の、なかでも、「空のビードロ」「仁吉の思い人」「虹を見し事」の 各短編が心に残りました。 前作『しゃばけ』を読むと若だんなと妖たちとの距離感やなんかが、 「なるほどお」と掴めるから、『しゃばけ』→『ぬしさまへ』の順に 読んでいったほうがより楽しめるでしょうか。 でも、本書だけ読んでも、作品のほっこりとしたあたたかさ、 若だんなと妖たちのキャラの飄々、とほんとしたおかしみが 堪能できるでしょう。 | ||||
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