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(短編集)
ぬしさまへ
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ぬしさまへの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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表紙買いした前作の『しゃばけ』(長編)が、ちょっと話しの進みがのんびりに感じてしまい、 楽しくスムーズに読むことが出来なかったのですが、『ぬしさまへ』は短編集という事もあり、 1話づつコンパクトにまとまっていたので、『しゃばけ』よりは面白く読めました。 ただ『しゃばけ』でも感じた事ですが、登場人物の心情がサラッとしか描かれていない感じがして、 感情移入がしづらかったです。 あえて重くならない様にという事なら納得ですが、人情ものを期待して読むと、う~んです。 ( あッ!『空のビードロ』は、ほんわかしました。) 妖怪物だとしても、妖怪が目立って大活躍ッ!という訳ではないので、 どのジャンルを目指しているのか分からない感じです。 難しい表現も無く読みやすい方なのに、読み終わった後、なんでかな~と腑に落ちないというか、 お話しに納得できてないようなモヤモヤした気持ちが残ります。単純に好みの問題なのかもしれませんが(^_^;) つづきの『ねこのばば』も買ってしまったので、それを読んでから続きを読むかどうか決めようと思います。 | ||||
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前作から想像して、このシリーズは、若だんなが、仲間の妖達の手を借りつつ、人の世に奇怪千万な事件や謎を出来させている邪悪な妖の正体や企みを見抜いて解決していく、というものになるのかと思っていたら、どうやらそうではないらしい。 謎はたいがいが人の作り出したものだし、邪悪な妖は出てきてもさほど力も無く、存在感も無い。また、若だんなの仲間の妖達も、秀でた妖力を用いるでもなし、探索の過程で用いているのかもしれないが、その場面が活写されるわけではない。 ということで、登場するキャラクターそのものは格別として、どちらかというとオーソドックスな安楽椅子探偵もの、しかも謎解きが目を瞠るとまでは行かないので、ちょっと印象薄い感じ。 邪悪で強大な力を持つ妖を犯人役にして、富豪刑事が金の力で(金をふんだんに使って)事件を解決するみたいに、若だんなが妖の力を存分に使って事件を解決するようなシリーズにしたらもっと面白いと思うのだが。 | ||||
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江戸でも有数の大店の一人息子、体が弱くよく寝付くが妖しのモノを見ることができる一太郎と、店の手代二人(実は彼らも妖怪)、妖しのモノには妖しのモノが寄ってくるのか、彼らの周りには不思議な事件がよく起こる。布団が泣き声をあげたり、友人の菓子屋の跡取り息子がつくった饅頭を食べたご隠居が急死したり。頭脳明晰ながら病弱で出歩けない一太郎、代わりに妖怪たちが手足となり事件の謎を解いていく、『しゃばけ』に次ぐシリーズ二作目、短編六作を収めた短編集。 どれもそれなりに楽しめはするのですが、不満なことも。前作を読んだ人なら、一太郎と妖怪たちが力を合わせて(といっても妖怪たちは情報を集めて回るくらい、もうちょっと活躍させてもいいのでは。これも不満の一つ)事件を追っていくのが読みたくて、このシリーズ二作目を手にする方がほとんどではないでしょうか。ところが、肝心の妖怪たちが出てこないのがある!六作中一作だけなのですが、この『空のビードロ』、一太郎の腹違いの兄の生い立ちについての話で、人情話としてはよくできてはいるのですが、このシリーズにそんなのを期待していない。妖怪たちが活躍しての人情話ならまだしも、まるで出てこないんですから。だいいち普通の人情話なら、もっともっと上手に書く人がたくさんいる。読みたかったらそっちを手にします。せっかく病弱な若旦那と妖怪たちというおもしろい設定を思いついたのですから(似たようなのは小説にもマンガにもいっぱいありますが)、もっともっとそれを上手く利用していったほうが良いのではないでしょうか。読者の多くもそれを望んでいると思います。 この後のシリーズ作も出ているようなので、そちらに期待します。 | ||||
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