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(短編集)
どんどん橋、落ちた
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どんどん橋、落ちたの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.16pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全43件 1~20 1/3ページ
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一見すると犯人当てクイズだけを集めた短編集に見えなくもないが、それは浅い読み。 これは「犯人当てクイズであるという前提によってのみ成り立つ特殊設定ミステリ」の短編集である。第三編「フェラーリは見ていた」の落ちをわざわざクイズとして成立しないように書いていることからも作者の企みは明らかで、単純にクイズだと思って読んでいては半分も楽しめないだろう。 相も変わらず偏執的な懲りようが炸裂する珠玉の五編。 | ||||
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これは騙されますねぇ。自分は本気で解いてやろうと思って読んでないのでサクサク読んでなるほどなぁ〜と楽しみました。こういう一冊もアリですよね。 | ||||
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著者が語り手となる犯人当てミステリー中編小説、全五話(文の最後に作品集の共通点に少し触れるので、ご注意ください)。いずれも問題編、出題者からの挑戦の但し書きの後、解決編へと続く。本書の冒頭、「この作品集は並べられた順番どおりにお読みください」と注意があるが、一話の続編に当たる二話と、同じ人物が登場する五話を一話より後に読んだ方が良い程度で、全五話に深いつながりがあるわけではない。以降、読書に支障ない範囲で、各話を浅く紹介する。 『第一話 どんどん橋、落ちた』 著者が大晦日の奇妙な来客から、犯人当て小説の挑戦を受ける。計13名の旅行者と住民が登場する、とある山奥で起きた殺人事件が出題される。 『第二話 ぼうぼう森、燃えた』 同じく山奥を舞台にした事件の謎に著者が挑戦する形式。第一話の続編で、内容的にも順番に連続して読むのがお薦め。 『第三話 フェラーリは見ていた』 知人である編集者の別荘の隣家で起きた、ペットの猿の殺害事件を著者が推理する。とぼけた味わいがある。オチも好み。 『第四話 伊園家の崩壊』 著者があとがきで記す通り、本書でもっともミステリーらしい作品。頽廃の雰囲気が漂う。 『第五話 意外な犯人』 テレビドラマとして放映されたミステリー作品のビデオ映像をなぞる形で、出題編は戯曲の形式で進行する。純粋に誰がやったか(フーダニット)に焦点が絞られ、殺害方法はシンプルで、動機はない。一話・二話に続く三作の連作としての結末も描かれる。 作品集全体のトリックの特徴として、「嘘はついてないが意図して語られない重要な事実がある」点が共通している。気分良く騙される作品もあれば、犯人当てとしては反則スレスレだと感じる作品もある。一部の作品は、自作に対する批判への回答を作品の内容に反映しているようにも見えた。 | ||||
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第1話に、やられた、と思いました。 やられて嬉しいと思うのは難しいですが、 綺麗さっぱりとやられたので、痛快でした。 第2話には、今ひとつ納得がいかず、 第3話は、普通の話だと思いました。 第4話は、きつい話でした。 第5話は、小さな一捻りがいいと思いますが、好みではないです。 全体的には、ユニークな作品だと思いました。 楽しみました。 | ||||
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読者が犯人の推理をすることを軸においた短編集。 今まで推理小説はあんまり読んでこなかったけど、こんなに疲れるとは…。いや、でも面白かった! 犯人が意外すぎて真面目に考えるのがバカバカしくなっちゃったけど、どうしてもやられた!感があって気持ちよかった。 | ||||
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本格物。どちらかといえばホラーミステリー作家と思っていた(最初に手にしたのが殺人鬼だったせいかも)。本格ミステリー。いわゆる犯人当て。どれも面白い。奇抜で難解なミステリーとは異なり、極めて「正統」な仕掛け。そこに気付く、気付かないは読み手次第。仕掛けは整った、さあ!と後は考えるだけ。数多のミステリー作家が乱立する中で、綾辻さんは貴重な存在。 | ||||
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全編楽しく読ませていただきました。文章が読みやすく、作中クスりと笑えるやりとりが繰り広げられてます。U君メッチャ面白いですね。あんな子リアルにいたら、退屈しなさそ〜。 犯人当て小説と呼ばれるものをはじめて読んだのですが、すみません、推理せずノンストップで解決編に突入してしまいました。振り返って問題編を読むと、奥が深いんですね、謎解きって。 個人的に好きな作品は「伊園家の崩壊」でしょうか。私のなかの破壊願望がそうさせたのか、いけいけドンドンという気持ちで解決編まで読みきってしまいました。ここまで壊れてしまえば、伊園家の人々も本望ではないでしょうか。作中の一文曰く「戦後日本における明るく平和な家族の一つの見本」も私には眩しすぎて直視できない存在になっていたのかもしれない、などとひとり感じ入ってしまいました(犯人当てを目的に読まれる方は間違ってもこんな感想はもたないと思われます)。 犯人当て小説の条件やルールなども作中語られていて、犯人当て小説なるものがいかにアンフェアを嫌うか、腑に落ちました。 ところで伊園家の松夫が最後に言っていた「騙されないぞ、もう騙されないぞ」とは何のことだったのでしょうか…。 第五話の「意外な犯人」もテレビドラマに親しんできた私には、没入しやすく、一気に読めました。 U君ネタの続編読みたくて短編集「人間じゃない」買っちゃいましたよ。 | ||||
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海外の古い推理小説とかをある程度読んでないと面白さがわからないかもしれないけど。 好きな人なら絶対楽しく読めるとおもう。 最初の短編読み終わったとき思わず大爆笑しました。最高ですね。 | ||||
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ミステリー通ならニヤリとしてしまう 仕掛け、登場人物の名付け方、設定などがあるようです。 私はにわかミステリーファンなので、 あまりピンのこなかった部分もあるのですが、 本の最後の解説で作者がネタばらししてくれているのでスッキリしました。 「本格ミステリー」とはどういうものか、 ミステリー業界の内情を垣間見ることができ、 ミステリー初心者の参考書のようでした。 他の色々なミステリー作家さんの本も読みたくなります。 五つの短編は、問題編の長さの割に、解決編はあっさり、という感じです。 ミステリーを読むときに、解決部分をじっくり楽しみたい派の私としては少し物足りなかったですが、 そもそも、犯人当てというのはこういうもののようです。 遊び心があって、楽しめました。 | ||||
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読者が何を小説に求めるかによって、大きく評価が分かれるのではないでしょうか。 5作の短編が収録されていますが、いずれも”読者への挑戦”を含む、犯人当てのミステリです。 作者の仕掛けた謎を読者が解くことができるかに焦点が置かれています。なので場合によっては、解くべき謎にフォーカスするため、この状況下で誰が犯行できたかが問題なので、動機は考えなくて良いと割り切るほどです。 このような推理の問題集的な作品なので、そもそもミステリに犯人当てを求めていない人がこの本を読んでも面白くは無いと思います。一方で、小説はほとんど読めないけどクイズは隙という人でも、この本なら楽しめるかもしれません。 | ||||
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フーダニット物や推理が好きな方にはおすすめです。 本書は5話の短編から成り立っていますが、第3話以外はどの話も問題編と解答編に分かれているため、問題編を読んでからじっくり推理することもできます。 トリックについてはやや突飛な部分もありますが、柔軟な発想力や論理的思考力があれば十分に推理可能な範囲だと思います。 (個人的に、第2話はきれいに騙されてしまいましたが…) 自身の推理で謎が解けたときの快感を是非味わって頂きたい作品です。 | ||||
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物語を楽しむというよりも、知恵の輪を解くような感覚で臨むと良いのではないでしょうか。 私はひとつも解けませんでしたが、解答編を読んでなるほど、と思いました。面白かったです。 頭を使いたい人、新しい考え方やものの見方(?)に面白さを感じる人にオススメです。 | ||||
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単行本で読んだときからすごく好きな本で、読み終わった本を処分するときも、この本はとってありました。改めて読んでみて、やっぱり面白かったです。短編集みたいな感じですが、ひとつのお話を読んで解答編を読んで、なるほど~と思うものばかりで、後、超有名な国民的アニメのパロディ(と言って言いのでしょうか?)も、どうしてもそのアニメの顔が浮かんできて(名前は非常に上手く変えてあります)妙な気分になりましたが、良く出来たお話だと思います。ただ、動物が結構出てくるので、動物好きの方はちょっとつらいかもしれません。私はつらかったです。でもやっぱり他には類のない大好きな推理小説です。本当は☆5つにしたいのですが、動物の件(虐待とかではないです)で、4,5くらいということで。 | ||||
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友人が、ちゃぶ台エイヤっていう気分の本というので読んでみた。ミステリーなんでこんなもんですよ。そういう発想かーって意味では勉強になるなー | ||||
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正直、はじめての綾辻作品としては本作はおすすめできませんが、館シリーズ等を読んで綾辻さんに興味をもたれたかたなら、番外編として一度は読んでおくべき作品だと思います。内容は綾辻さん独特のユーモア(ブラック?)たっぷりの内容になってますので、私は楽しく読むことができました。まあ、読んだ人ならわかると思いますが、叙述トリックそのものはあまりに突飛すぎて、犯人を当てることはほぼ不可能に近く、解決編を読んで腹を立てる人も多いかもしれませんが・・・ | ||||
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綾辻行人の今のところ唯一の犯人当て短編集。〈新装改訂版〉が出ていたため、購入を ('ω`) 叙述トリックが効いている作品であるため、 初読だと読み応えがあるとは思うのですが、 悲しい哉、前版を昔読んでいるので。。 (・ω・`) まァ、それでもファンなら手元に置いておきたい一冊かな、と o(・x・)/ | ||||
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綾辻氏の読者への挑戦状付き本格推理短編ということだが、読んでみれば分かるように、いわゆる法月倫太郎や有栖川有栖が書きそうなオーソドックスな犯人当て推理短編とは全く異なり、ほぼ反則ネタばかりの犯人当てである。館シリーズ等の重厚なイメージで読むと、あまりのバカバカしい真相に驚愕するか呆れるかどちらかだろう。私はギャグミステリーとして読んだので、意外にも綾辻作品の中では最も面白く読めた。まあ、ミステリーとして質が高いのかは疑問ですが・・・・・。 全体的にギャグっぽいのに子供が極悪、簡単に殺される、動物虐待ネタなど細部で妙に病的なのも好みが別れそうである。軽いタッチなのに事件自体は陰惨・・・・。 サザエさん一家を殺しまくる伊園家の崩壊は悪意満点である。 個人的には一番最後のテレビドラマ推理劇の書きおこし版が一番ストレートに楽しめる。意外な犯人と言いつつネタ自体は昔からけっこうよくあるものだとは思うが・・・・。 | ||||
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メタフィクション短編5話で構成されている。 それぞれ「読者への挑戦状」形式になっており、 それがとんちを働かせないと解けない。 まだエラリイ作品を読んでいない方にもおすすめ。 「十角館の殺人」同様に エラリイ、アガサ、オルツィ、カーなどの名前を持つキャラクターが登場する。 犬のタケマルは著者の友人である推理作家の我孫子武丸である。 | ||||
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十角館の犯人判明時の一行には非常に驚かされたが、読後、それに匹敵するほど驚いたのが、 この「どんどん橋」でした。 人っ子一人近づけないような崖の中腹で起こった殺人事件。 どのような方法でそんな場所で殺害したのか? 常識人では100年考えても答えは出ないでしょう。 発想の豊かさが求められますが、こんなこと思いつく作者の頭の中身を見てみたい気もします。 | ||||
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「超難問、犯人当て」 裏表紙にこう書かれてるんですが、この時点でどうなんでしょうか(読んだ方なら分かると思います)。 ぼうぼう森は1話目で趣旨が分かったので注意して読んだら分かりました、嬉しかったです。 なんというか、もう限界ぎりぎりのところを書いてますが、色々なミステリーを知りすぎている方だから書ける内容だと思います。 ミステリーの幅広さを知れます。どことなく自虐的に書いている印象もありますが。 なかなか楽しめる短編集でした。 | ||||
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