■スポンサードリンク
ガラパゴス
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ガラパゴスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
相場英雄さんの本です。 いやー、期待してなかったのですが、面白かったです。いい作家さんを見付けました。 ひょんなことから田川信一は身元不明者の捜査をする。すぐに、「殺し」と見破った田川は、執念深く捜査を開始。 一方、どうやらそれに絡むらしい企業や、警察内部の動きが、その捜査を妨害していく…。 上巻の後半になってくると、偽装請負やらの、労働問題が浮上しつつ、それがどうやら事件にかかわってくるらしい、ということが示唆されて終わります。 田川の捜査と、それに対照して、警察内部のもみ消しの動きやらが挟まっていて、面白いですねー。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
後半になると「ガラパゴス」の単語がよくでてきますが、これって、日本のダメさかげんが凝縮した言葉ですね。 後半になると、次から次へと事件が回収されていって、それがとても快感でした。 また、犯罪の自供で、犯人が二人いるわけですけど、一人はまっとうに、一人はふざけんなという態度で、 こういう対照的な人間を作り出した日本の資本主義社会のクソっぷりをよく表現しています。 とにかく、的確に、人件費を削りまくって、材料もケチりまくって、安全性を犠牲にして、それでメイドインジャパンが作られていることを見事に明らかにしている。 特に、労働者の苦しみというか、派遣のむごさというか、ひどさをよく描いています。 今の社会の矛盾を見事に描いていますし、これは、現代のプロレタリア文学だと言って良い。 とにかく、おもしろく読ませていただきました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
現実の労働状況を上手く物語に盛り込んでいます。 殺人事件が、なぜ起きたのか、謎が明らかになる過程が面白いです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作家の信条だろうから仕方がないが、ここまで書かれるとうんざりする。日本人は諸外国に比べ割高なガラパゴス製品を買わされているのならば、その割安高品質製品を製造している諸外国人はいかほどの給料をもらっているのか?日本より低賃金じゃないと成り立たんのじゃないか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
リアルにこだわり、リアルに映らない。 宣伝の帯があまりに凄いので期待しましたが、期待を下回りました。 取材を消化しきれずに書き下ろしたせいか、過剰に会話で補う構成に結末が読めてしまいます。 ただ、執拗な捜査をする田川刑事のキャラが魅力的で、作品として惜しいなと感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「震える牛」を予習として読んだ上で、本書も読んでみました。 前作に続き、現代日本の社会的な問題をミステリーのテーマに置くのはよいのですが、少し説教臭すぎませんか。 主人公に非正規労働者の問題をレクチャーしてくれる、投資顧問の登場も唐突で、なんでここまで親切に解説してくれるのか 動機がよく分からない。 読者に背景を説明するための、便利な「解説くん」のようで、小説としてはノイズに思えました。 ミステリー小説として楽しみながら、時事問題の勉強もできる啓蒙書としての意義もわかるのですが、少しそのウェイトが重すぎて ミステリー作品としての評価はもう一つと個人的には点をつけます。 メモ魔の中年刑事、しかも体を壊して禁酒中というキャラクターには魅力がありますし、警察組織内の権力闘争も警察小説では定番のテーマながら 面白く読めました。 次作では、もう少し肩の力の抜けたテーマで読んでみたいですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
格差社会、非正規社員の悲哀、ブラック派遣会社、日本のガラパゴス化による孤立・・・といった日本の時事問題をたくさん取り上げており、 鋭いところもある。 しかし、殺人事件の被害者が告発していた内容や、加害者が殺人まで行った動機など、背景にある社会問題を強引に事件と結びつけている感じがして、違和感を持った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ハイブリットカーが製造コストや専用バッテリー寿命から、エコとは対極であるのは知ってた。 実燃費がインチキなのはJC08モードそのものが国際基準とはかけ離れてる計測法だから。 政府が補助金をだして購買をあおる品目はすでに競争力を失いガラパゴス化してる。のは納得だ。 古くは家庭用太陽光パネル、エコ家電、エコ自動車、つぎは新建材住宅か。 田川シリーズはインパクトある社会問題を警察&ミステリー小説としてあつかうようだが、 安全性を犠牲にしたメーカーの犯罪をネット掲示板に乗せたのが殺害動機とか、 トリックの部分が軽薄であり、ご都合主義なところがご愛嬌なのかな。ともおもう。 最後、巨悪が逃げ切るのも不満なんだよな。( 読み処はソコではないと作者の声が聞こえる。) 「震える牛」はWowWowでドラマ化されヒットしたが、本作は映像化できるかな? 自民党政策と国内自動車メーカーを敵に廻す犯罪ネタだね。 勇気あるスポンサーの出現を願う。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!