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楽園
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楽園の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全151件 21~40 2/8ページ
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「模倣犯」の続編です。 前作で活躍した前畑滋子が主人公です。 9年の時を経ても、先の事件の心的なダメージから脱し切れていない彼女に、調査依頼が舞い込みます。 それは、死んだ息子の「超能力」の真偽の問題でした。 16年前の殺人事件を、火事があったことを切っ掛けに時効後ではあったが自供した土井崎夫妻が登場します。 接点のない筈の息子が書いた絵には、殺され埋められていた少女がいました。 そこには、珍しい蝙蝠の風見鶏が描かれたいました。 土井崎夫妻の妹娘の依頼もあり、彼女は困難な調査に突入します。 彼女は、そこに自分が抱えるトラウマの出口を予感していました。 物語のテーマは、「親子関係」と言うことでしょうか。 登場する親子は、最初に調査依頼を持ち込んだ萩谷敏子と等の親子、土井崎夫妻と殺してしまった茜と言う親子、そして三和尚子と明夫の親子です。 後ろの二つの親子が問題で、どうしようもない子どもに親としてどう対処すべきなのか。 土井崎夫妻は、世間への迷惑を考え「殺人」という究極の選択をします。 三和尚子は、ずるずると息子を犯罪者にしてしまいます。 ここまで至るまでに十分な愛情を注ぐべきだったというのは、その通りでしょう。 でも、環境や日常の生活の中で、なかなか許されないケースもあります。 どうしようもない子どもになってしまった時に、「親」としてどうすべきか? 見捨てるのか、じっと我慢しながらさとし続けるのか。 非常に難しい問題だと思います。 この本の提起している問題をどう解決したらいいのか、私にも良く分かりません。 | ||||
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”摸倣犯”で活躍した前畑滋子のその後談ということで読み始めたのですが、複雑なストーリーでした。 でもどんどん引き込まれて読みました。 悲しい事件でも最後に救いのあるのが宮部さんの作品です。 | ||||
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”摸倣犯”で活躍した前畑滋子のその後談ということで読み始めたのですが、複雑なストーリーでした。 でもどんどん引き込まれて読みました。 悲しい事件でも最後に救いのあるのが宮部さんの作品です。 | ||||
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本作を読んでもらいたい人がいる。 それは、子の親になろう、なりたいという人だ。 自分には子供はいないし、ましてや結婚する気配すらないから、我ながら「何を偉そうに」と思っているんだけど、読み終えた後そう思った。 読んでいて一番感じたことは、「親になるのには相当な覚悟を持たなければいけないんだろうな」ということ。 内容に触れてしまうので詳しくは書けないけど、作中に出てくるすべての親たちを見ていると、そう思わざるを得ない。 親になるということの重大さを多くの人に読んでもらい、意識をしてほしい。 | ||||
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上巻を読んだだけでは、作者が作品を通して伝えたいメッセージはまだ見えてきてこない。 しかし、それがなにか大切なものなのかもしれない、という匂いは感じることができる。 少年の能力、そして16年前の子供殺しにはどんな真実が隠されているのか。 そして、そこから見えてくるものは何なのだろう。 期待して下巻に入りたいと思う。 | ||||
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模倣犯の続編とは知らずに読み始めたため、過去に大きな事件を背負った女性ルポライターという設定かと思い、ものすっごく複雑なストーリーだなー!とワクワクしながら読んでいました。せめて注釈してほしい。ちなみに、模倣犯は10年前に一度読みました。面白いと思った、と思うけど、話は綺麗さっぱり忘れています。 | ||||
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模倣犯を読んでから宮部みゆきの作品に興味を持って引き続き読みましたが、ちょっと今ひとつでした。 | ||||
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不思議な力を持つ少年と非力だが子供を愛してやまない母親と真実に目を向けるジャーナリスト。大切に育てられていたはずなのに知らぬ間にレールを踏み外し転落していった少女。その少女を過去に葬ってしまった家族の苦悩。読み始めて一気に引き込まれてしまいました。 | ||||
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模倣犯より先に読みましたが、すごく面白かったです! 以前、「誰か」を読んであまりのつまらなさに辟易しましたが、こちらはさすが人気作家だな〜という感じで引き込まれました まあ最後の終わり方は、若干??でしたが ただこの本や「模倣犯」でも感じましたが、少し子どもの書き方に違和感があります 年齢設定とその子がしていることに乖離があるというか・・・ 例えば、こちらは模倣犯の方ですが、小4の1学期に補助無しの自転車の練習をしている子っているのでしょうか? もちろん個人差はありますが、普通は幼稚園か小1くらいまでの間に乗れているのではないかな、と 今の子はよくわかりませんが、30年前は小学生で補助付きの子はいなかったと思います 小1〜小3の放課後は、補助付き自転車か毎回歩いて公園やお友達のおうちまで行っていたのかな・・・?? 小4と2歳の子の2人姉妹で、7、8才差ということなら、なおさら小学校入学前に練習に付き合うことも十分可能だったんじゃないかな〜と 2歳の子も『公園までだっこだけど、もうトイレはいける』という設定もアリだかナシだか微妙なとこですよね(我が子は甘やかしているのでそんな感じですが) 公園までの道がすごく危ないというわけでなければ、普通は歩かせるかなと もうよちよちっていうわけではないので か、バギーか 「楽園」の男の子の書き方にもこのような、んっ?と引っかかるところが何箇所かありました まあ本筋とは関係ないのでしょうが こういう点は、筆者というよりは、女性編集者の方がチェックしてあげたらよいのにな〜と思いますが、大きなお世話か | ||||
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最近『模倣犯』を再読し、アマでのレビューを読んでいて『楽園』の事を知りました。 丁度読むのがなくなってたので即購入。 人物の背景描写は『理由』以降の偏執ぶりが健在で、宮部さんほんとに病気なんじゃないかと(笑)。 ただ、会話によって掘り下げが進むので、『理由』や『模倣犯』のそれに比べたら、いくぶん取っ付き易い。 注目すべきは、「私は(ある種の)模倣犯」だった…と語らせている部分だろうか。 それは即ち、宮部さんがなぜあの作品の題名を『模倣犯』にしたか明かしてるとも読めるので。 そして、あの事件の後日譚的エピソードが結構出てくる。それが気になる人にはお薦めしたい。 またあの本での登場人物……秋津刑事が出てくる場面を読んだときは、 「有馬のおじいちゃん辺りもどっかで出てくるのでは?」とか思ってしまいました。 まぁ、それはありませんでしたが、出来たら会いたかったかも……。 とりあえずこれも長い作品だし、つまらなかったら止めれるよう上巻だけオーダーしましたが すぐに下巻を発注する羽目になってました。 | ||||
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まだるっこい部分もある上巻に比べ、こちらは文句なく面白い展開。 有馬のおじいちゃんの事を思い浮かべることなく、一晩で読了(止められず)。 もう1つの隠された殺人てのは、自分的には驚くべき真実ではなく、驚愕の結末でもなかったな。 (趣旨は違うけど『容疑者Xの献身』ではトリックに使われたし) 敏子さんのアレだけは超展開でしたけど、布石はだいぶ打ってあったし。 ”シゲ”が、だいぶ出来の悪い”模倣犯”ぽくなってたのには苦笑い。 小学生の子が無事なのは良かったけど、16年前にどこかに埋められた子も見つかって欲しかったかな……。 まぁそこまで記述するのは、この小説の趣旨から大きく外れてしまいますね。 「楽園」うんぬんに関する箇所では、網川浩一の名前も出てくる。 つまるところ、この『楽園』まで含めて、『模倣犯』という物語はようやっと完結を見たのではなかろうか。 一陣の風が吹き抜けるようなラストの数行を受け、宮部さん、だいぶ戻ってるな…という印象を受けました。 作中で気になったのは、”誰の台詞なのか分かりにくい”連なりが、何箇所かあったところ。 何回か、数行戻って読み直しました。 | ||||
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模倣犯を読んでいない。 そんな私にも楽しめる一冊でした。 前畑滋子の心を呪縛する9年前の事件。 そこから、立ち直ろうとするきっかっけがやってきた。 それはある母親からの依頼だった。 亡くなった12歳の息子・・・等くんは実は不思議な能力の持ち主だったのではないか? 調べて欲しいということだった。 きっかけとなったのは一枚の絵だった。 その絵は最近事件があった家の絵だった。 そこには等くんが知るはずのないことが描かれていた。 そして、一番彼女を呪縛したのが9年前の事件の絵だった。 でも、結局この絵はとっかかりに過ぎず、 この絵が意味するところは、読者の推察に任せる感じで終わりましたけど・・・ 「もし、家族の中にどうしようもないヤツがいたらあなたならどうしますか?」 と問いかけられているようで怖い事件でした。 | ||||
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それまで宮部みゆきさんのファンでしたが、『模倣犯』の読後観が 悪くて、その後、宮部さんの本から遠ざかっていました。 『模倣犯』は小説でしたが、あまりにもリアリティがありすぎる悪の書き方に、 どうしようもない嫌悪感を抱いたのです。 そうした苦手意識もあり、本書の出版から随分時間が経って 読みました。 作者とテクストはしばしば離れているといわれますが、 私は読んでいる中で、「宮部みゆきさんが抱えた業」を 感じました。。。本書の中で前畑さんに投げかけられる人々の怒りを含んだ言葉や、 自責の念の描写。これは宮部さんが『模倣犯』を執筆している中で、 自分自身に投げかけた言葉だったのではないか。 そういう描写に繰り返し出会いました。 と同時に、前畑さんの「やじうま的な好奇心」と「探究心」、 事件に巻き込まれた人々のマスコミを嫌悪する視線、 それはテレビを目の前にして事件を「消費」している 我々自身の一部なのだ、と。一方でマスコミを嫌悪しながら、 他方ではわたしたちもまた前畑さんのような好奇心のもとに 多くの事件に遭遇しているのだ、と。 少年が「山荘事件」の誰と接触したのか、 また少女がなぜそうした非行に走ってしまったのか、は 最後まで明らかにされませんが、 それでも宮部さんにとっては書かれなくてはならなかったテクストだったと、 改めて感じました。 | ||||
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ある日ルポライター前畑滋子のところに気のよさそうな中年の婦人敏子が訪れる。先日交通事故で亡くなった一人息子の等にどうも超能力があり、彼の 描いた絵に、親が不良の娘を殺し、自分の自宅に15年前に埋めたのが最近火事でこの事件について両親が自首してきたという事件が描かれて いるというのだ。「模倣犯」で犯人を追いつめた滋子が再び、この不可解な事件を追いかけていく中で見つけた事件と家族の絆。この娘殺しの事件 と等をつなげるものは何か。ストーリーはやはりよく考えられて面白い。このろくでなしの娘が実は殺されるきっかけとなった事件も明らかにされていく など最後まで筋は目が離せない。面白いというしかない。 | ||||
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想像した通りとてもよかった。また次の商品も購入したいと考えている。 | ||||
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想像した通りとてもよかった。また次の商品も購入したいと考えている。 | ||||
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個人読書履歴。一般文学通算360作品目の読書完。2011/04/11 | ||||
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個人読書履歴。一般文学通算360作品目の読書完。2011/04/13 | ||||
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最後の終り方に涙してしまった。 敏子が失ってしまった最愛の存在は戻ることはないけれどそれでも救われた思い。 下巻は発端となった均君の能力の有無よりも (それはもう滋子も認めざるを得ないので本当にあったのだと)と ある一家の悲劇とその事件の真相と深部に触れるものだった。 門前払いばかりの敏子が最後に辿り着いたのが 滋子のところだったのも均君の導きだったんじゃないか・・と思わせてしまう。 それにしても事件を通して家族や親子や 血の繋がりって何だろうと考えさせられる作品でした。 | ||||
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宮部みゆきの現代を舞台とした長編小説。 2005年途中から産経新聞で連載していたものを書籍化している。 模倣犯で活躍した人物、前畑滋子が登場。 かつて2004年に読んだ模倣犯の雰囲気はこうだったかなと懐かしく思えた。 と言ってもさすがに模倣犯ほどの超長編ではなく、適度な長さであると思う。 模倣犯の長さでは時間的にも精神的にも余裕がないと読み終えることが難しいと思う。 その点本作品は良い。謎に関しても超能力に関するものが出る。 宮部みゆきの現代小説はしばしばそういった展開がある。 (蒲生邸事件、龍は眠る、クロスファイアなど) ただし、本作はその異能者が既に他界している設定であり、 どのようにもつれる糸をほどいていくのか興味ふかい作りになっている。 宮部みゆきファンの人もはじめての人も満足できるだろう。 | ||||
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