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そして、星の輝く夜がくる
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そして、星の輝く夜がくるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.28pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全32件 21~32 2/2ページ
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真山仁の他の本を読み、ち密な取材に基づく事実を上手に組み立てていくストーリにひかれており、この本の宣伝を見て購入し、期待に副う内容でした。 | ||||
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真山仁=経済小説というイメージが強かったけど、コラプティオで政治を描き、この作品では東日本大震災後の被災地小学校での先生と生徒の交流を描いた。 初期作ハゲタカとかでの人間ドラマ描写は、正直生硬な印象があったけど、かなりうまくなったなあ。 正解がわからないまま本音をぶつける主人公小野寺の不器用さが、逆にうらやましくなった。 | ||||
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初めて著者の作品を読みます。 ハゲタカとかはテレビでみました。 読みやすいので空き時間ですぐに読み終わりました。 震災のことや被災者の気持ちはとてもよく表現されていると思いますが、残念ながら女性の私には、男性の先生の主人公に感情移入できませんでした。 特に、やんちゃだけれどどこに行っても女性や子供に大人気、っていう設定に拒否感が。 期待していたので非常に残念です。 | ||||
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60歳過ぎて生涯学習とか地域貢献とか、定年後は地域社会のために地域活動やらボランティア活動に参加するのが 正しい老後だというような雰囲気に違和感を感じていたので読んでみました。 仕事中ならば嫌いなタイプの主人公ですが 子供たちの目線で見ると、そうなのか~なと。 幸いこの年まで大きな厄災に合わずに来たので自分の想像力の貧弱さを 感じさせられました。 話としては淡々と進むのですが、世の中そんなもんとは思いますが、大人としてすっきり終わって 欲しいような。 | ||||
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3・11は本当に未曾有の災害でしたが 「日本文学」はむきあってきたのか?と 常々疑問でした。 「震災文学」と帯にあるものは「読んでガッカリ」小説ばかり。 そんな中、これは文句なく星5つ。 被災地に神戸から応援で赴任した中年の小学校教師を主人公に 被災地の人々によりそった物語の連作です。 *「子どもはがまんなんかするな!」と子どもの不満を 壁新聞で発散させる主人公。 *児童を津波で亡くした親が、そのときの担任を問い詰める そして、その場でシリウマにのるマスコミ。 *ボランティアと地元民とも確執。 *神戸から東北へ ノンフィクションでは描けない物語だと思いました。 | ||||
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子供達の描写に何度か胸が苦しくなりました。 大人はどうして大切な事を置き去りにして来てしまうのだろう。 ボランティアのあり方も考えさせられました。 | ||||
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阪神・淡路大震災と東日本大震災という2つの大きな地震をテーマに、学校を中心に 6編の短編から物語が進んで行きます。 大人からの目線と子供からの目線、外部から来た人間からの目線、当事者の目線。 この作品を読んで子供の方が圧倒的に強く逞しく、大人は弱い。と感じました。 現状を現状のまま受け入れる力は子供にはかなわないのではないか・・と思います。 大人は現状を受け入れようと努力はするものの、どこかで拒絶しているのだな・・と。 「さくら」「小さな大切、大きな、」は、特に心に響いた。 "死んだ人は、生き残った人を責めていません"というセリフが文中に出てきますが、 当事者でない私には100%理解はできない言葉ではありますが、それでもジンときました。 また、ボランティアに関しても一石を投じています。 何が正で何が否なのかはわかりませんが、とても興味深く読めました。 作中に"きっとみんないつかは飽きちゃうと思うんだ。"というものが出てきます。 これは、3年経過し、東日本大震災が被災者の方から考えると風化してきている 現状を感じ、また読者への再提示だったと思います。 復興が終わろうとも、忘れてはならない。そう思えました。 まさに、継続は力なり。です。 | ||||
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コラプツィオやマグマなど政治がらみの作品を読み著者の作品を読むようになりました。 こちらの作品もそのような内容だと思い読み始めましたが、実際は小学校でのハートフルな作品でした。 ハラハラとする場面は無かったのは残念でした。 しかし被災地の子供たちが子供らしく振る舞うよう努力する主人公の姿等感心させられる箇所も多くありました。 予想した内容とは異なっていたもののとても面白かったです。 | ||||
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本書は、あの「ハゲタカ」シリーズの著者が、震災直後から書き続けて来た短編集。阪神大震災の被災者でもある教師が、東北の被災地で支援教師として教鞭を取った約一年が時系列で進んでいる。(キチンと読むと分かるのだが、ラストの2短編は実は発表時期は逆。主人公と因縁のある女性のエピソードに軽く矛盾がある理由はそれである) 加齢のせいか涙もろい私には、通勤電車で読むのがご法度な作品で、随所随所のセリフ・描写で涙目になったのは、花粉症でも自分自身が被災地に縁者がいるからだけの理由ではないだろう。震災から3年ともなれば、小説でも評論でもそれを題材とした作品は山ほど発行されている。しかし、本書のように、子供でも読める平易な作品でありながら、シッカリとテーマを問うてくる作品は少ないと思う。なんでハゲタカの人が書くんだ?という声もあるようだが、それだけの実力があり、かつ阪神大震災の被災者でもある著者だからこそ、本作品が書けたのだと理解したい。 一方で、涙とか心を打たれたとかいうだけの読み方も物足りない。深入りしないようにしながらも、ズバリとタブーかしつつある問題を著者は質している。具体的にいえば、以下の通り。 「わがんね新聞」被災者とりわけ子供は、純粋でか弱い存在だという勝手な決めつけ。 「ゲンパツが来た!」悪いのは東電、私達は被害者!許すな糾弾しろ!という身勝手な一般市民。 「さくら」大川小学校事件に代表される、誰かを極悪人と決めつけて、無関係な人間までみんなで集団リンチにする歪んだ心理。 「小さな親切、大きな・・・」する側も受ける側も未熟が故のボランティアで起きている諸問題。 こうした部分も含めて、私達は自分のペースでいいから、3.11とそこから終わることなく続くだろう様々な問題を考えていくことが必要なのだろう。 本書が終盤で描いたとおりの、被災地であることを忘れた東京での3.11があった。「被災地を忘れたように」とさかしら顔の左派メディア、絆を連呼する有名芸能グループ、突然駅前に立つ募金の人達と、免罪符のように100円寄付する通行人。 なお、著者らしくないタイトルだが、この言葉は本書の中で一度だけ登場する風景・心理描写。決して「日はまた昇るよ」みたいな薄っぺらな意味ではないことに気付いて読んで欲しい作品だ。 | ||||
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著者の初めてのビジネスではない分野の小説です。 東日本大震災後の小学校を舞台に、阪神大震災の被災者である教師が応援として配属されてからの出来事を通じて、現在の被災地に必要なことは何かを問う小説です。 小説としては連続した短編がつながっているので読みやすく、現在に被災地に対する問題提起もあり、考えさせられることも多いのですが、ハゲタカに代表される著者の作品のような、ハラハラ感や高揚感を感じさせる部分がなく、著者過去の作品の延長線上で本書を読むと肩すかしを食わされたような感じがします。 言ってしまえば、この手の小説を書く方はほかにたくさんいらっしゃるので、真山氏ファンで一読者である私の感想は、この分野の小説を書く時間があれば、ぜひハゲタカのような小説をもっと世に出してというのが本音です。 | ||||
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日本を大きく変える転機だといわれた東日本大震災。 日本の現代史に大きく刻まれるだろうその震災をリアリスティックに時に客観的に映し出しているのが本作。 単なるお涙ちょうだいで終わらせるのではなく、問題意識をしっかり持ち、それを顕わにしているからこそ、 あの震災がなんであったのか、真に考えさせる。 被災者の我慢、原発問題、ボランティアの在り方、震災という記憶を刻むということ、前を向いて歩きだすということ。 そのどれもとても難しい問題であるし、一朝一夕に片付く問題ではないが、天災と隣り合わせのこの国だからこそ、 直視していかなければならないと強く感じる。 東日本大震災。 当時の私は揺れのない場所におり、東北という土地にそこまでのゆかりもなかったため、 恥ずかしながらまったくもって他人事のように考えてきたところがあるが、最近の様々なめぐりあわせなどで、 少しづつ身近なことに感じ始めた。 そういった契機にあった私にとって、本書はとても印象深く、東日本大震災について今まで以上により身近な問題 として考えなければならないという意識を私に植え付けた。 意識を植え付けたと思う。 | ||||
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東日本大震災で津波の被害を受けた被災地にある遠間市立第一小学校に,神戸から応援教員として赴任してきた小野寺徹平と,子どもたちや地元の人々との日常を通して,震災にまつわる様々な問題をテーマとした小説で,6話構成となっています。 自らが阪神・淡路大震災で妻と娘を亡くしている小野寺は,震災で傷つき,肉親を失い,大人たちに気兼ねし,萎縮している子どもたちに「まいど!」と関西弁で呼びかけ,「頑張るな,我慢するな」と説いていきます。 子どもたちが震災後の生活の中で心に秘めた不満や鬱積、そして怒りをさらけ出させて壁新聞を作る「わがんね新聞」 父親が東京電力に勤める子供を巡って引き起こされる子供たちの争い,原発問題をめぐって大人が気が付かない子供たちの優しさや強さを描く「”ゲンパツ”が来た!」 前任の小学校で被災し,目の前で教え子を津波にさらわれてしまった経験を持つ若い教師の苦悩を描いた「さくら」 かつての教え子で,ストイックなまでに規律守りとおすボランティアリーダー,彼女を通してボランティアのあり方を問う「小さな親切大きな・・」 時とともに忘れ去られる震災と被災地の記憶,災害を忘れないとはどういうことかを問いかけた「忘れないで」 津波に流されて行方不明になっていた二宮尊徳の像,卒業記念に子供たちが,この傷ついた像を,津波から全力で逃げることを伝える姿によみがえらせるというエピローグ「つなみてんでんこ」 真山仁といえば,ハゲタカシリーズに代表される厳しい世界に生きるプロの仕事人を描いた小説が多いのですが,この作品では,自らも阪神・淡路大震災の被災者である著者の,被災地を視る優しいまなざしと温かみ感じられるものとなっています。テレビドラマ化すれば面白いのではないかと思いました。また,後半3話を通して出てくるかつての教え子,相原さつきとは含みを残した話になっていますので,続編があるのではと今から楽しみです。 | ||||
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