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桜花忍法帖 バジリスク新章
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桜花忍法帖 バジリスク新章の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点1.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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山田つながりの贋作風太郎忍法帖は、これが二作目だ。 前作「神君忍法帖」は支離滅裂な駄作だったが、本作はきちんとした娯楽作に仕上がっている。 山風忍法帖の第一作「甲賀忍法帖」の続編である。 十対十の死闘が半ば伝説と化した十数年後、伊賀と甲賀の若き頭領たちは、天下を揺るがす大騒乱に巻き込まれる。 冒頭から甲賀五宝蓮と伊賀五花撰という忍法集団が登場する。彼らが潰し合うのかと思ったら、そんな生易しいものではなかった。 登場と同時に謎の集団の卑怯なほど強烈な術に一掃されてしまう。 若手を集めた新メンバーたちが陰謀に立ち向かい、壮絶な戦いが巻き起こる。 正直言って、アイデアはあちこちからの寄せ集めだ。本家風太郎の「魔界転生」に矢車剣之助やバイオレンス・ジャックが入っている。 とはいえ徐々にスケールアップしていく戦闘の迫力は大したものだ。殺伐とした殺しあいに幼馴染の切ない恋情がからむところもいい。 地虫十兵衛の血を引く肢体不自由忍者・根来転寝の活躍ぶりに快哉を叫んだ。 こういうアイデアがもっと豊富だとよかったのだが、幻覚系が多すぎて単調なのが惜しい。まあ普通以上に楽しめました。 | ||||
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アニメ「バジリスク」が好きだったので購入。 本作は前作から十年後が舞台で、朧と弦之介の子供たちが主役。 意外だったのは、『甲賀VS伊賀』という図式ではなく、『甲賀&伊賀VS成尋衆』という図式だったこと。 前作の死闘が、伊賀と甲賀のわだかまりを和らげているという設定は賛否両論ありそうだが、個人的には楽しめた。 難点は、忍法というより霊能力やESP的な要素が濃いところかな。 それから深層心理や愛について叙している部分は蛇足に感じたが、全体的には面白く読めた。 (7月20日追記) 下巻まで読みましたが、下巻は「うわ微妙・・・」な出来です。 上巻は☆4、下巻は☆2。 あまりおススメしません。 | ||||
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独立した「桜花忍法帖」という作品として、とても楽しめました。個性的なキャラクター盛りだくさんで良かったです。 「甲賀忍法帖」は大好きな作品ですが、読んだのが10年ほど前のことで、また「バジリスク」は未読のため、続編として違和感は感じませんでした。しかし、物語の繋げ方について、特にとあるキャラクターたちに思い入れある人は、複雑な感情をもつかもしれません。 過去の名作の続編を別の作家が書くことのリスクが高いのは、そこには真剣に作品を愛するファンがいて、作品はある種の聖域だからです。続編の作者は、他者の聖域に踏みいる勇気を必要とされます。「甲賀忍法帖」は燦然と輝く名作なので(読んでないけどたぶん「バジリスク」も)、多くの熱烈なファンが鋭い目でこの作品を注視していることでしょう。 まずはその危険だらけのダンジョンに大胆に踏みいった作者の蛮勇をふまえ、上巻はとても楽しめたという感想を述べるに留め、「桜花忍法帖」の最終的な評価は下巻を読んでからにしようと思います 最後に、私は山田正紀の作品のファンですが、氏は四十何年にも及ぶ「甲賀忍法帖」の大ファンで、尊敬する作家に小松左京などと並び山田風太郎をあげていたように記憶しています。 まずは、少なくとも聖域に立ち入る資格はあると言えるのではないでしょうか? | ||||
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