神君幻法帖



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    初公開日(参考)2009年02月
    分類

    長編小説

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    神君幻法帖

    2009年02月18日 神君幻法帖

    徳川家に盤石の安泰をもたらすため―、捨て石となれ。“幻法者”、七人対七人。あい争うは、修羅のさだめ。奇想天外、絢爛豪華。異様な体術を駆使して繰り広げられる集団戦。 (「BOOK」データベースより)




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    No.5:
    (3pt)

    完成度のかなり高いオマージュだが

    この題名、そして佐伯俊男の表紙画が、なにより山田風太郎の忍法帖へのオマージュであることを宣言している。
     実は、以前に漫画版の『バジリスク~桜花忍法帖~』を読んでいるので、著者にオマージュの力量が十分あるのは確認済み。むしろ同書や『ミステリオペラ』における著者の多次元嗜好から、本作もそちら方面を盛り込んでいるものと予想していたが、見事に外れたw
     その一方で、風太郎オマージュだからという想定以上に、プロットや始まりの演出等々において『甲賀忍法帖』に寄せていて驚いた。

     風太郎忍法帖では、怪しげな医学的理由付けで飄々と忍法を説明するのが脱力系お約束というか、魅力の一つでもあったが、本書ではバイオテクノロジーまで広げた解釈をぶち込んでおり隙がないw オマージュ作品として、ハイレベルの出来栄えだと思う。

     だというのに、それほど楽しめなかったのはなぜだろう……。
     冷静に考えると、読んだ時期、タイミングの問題が理由のほとんどかもしれない【注1】が、幻法という設定がよくわからんというのがひとつある。
     最初の方にそこそこの頁数を使って、「道々の輩」系の言説を援用して幻法者を説明しているが、表紙でもわかるように、風太郎オマージュだと高らかに宣伝しているのだから、忍法でいいじゃないかと感じてしまった。
     本書に登場する忍者は集団戦闘のゲリラ部隊という位置づけで、特殊能力は持っていない。幻法者が後世になって忍者と混同されたのかもしれないなんて記述にニヤリとはしたものの、哀しい哉、幻法者のアテ馬になる一点しか機能がなかったw

     おそらくは出版社の配慮で、それぞれ七人ずつの山王一族と摩多羅一族の登場人物表がつけられているが、輿車の名前が「身乾薪如」で、山王一族と摩多羅一族がそれぞれ担当する輿の名前は「先自身焦」、「未他焼能」。誰がどの一族で、どれを守って、そもそも目的はなんだったっけ……と混乱して、中盤以降はどーでもいいわと登場人物表をあたる労もサボってしまった。
     どうもこの物語構成を考えると、著者はわざと混乱させるようにした可能性があるものの、物語への没入感が下がってしまえば本末転倒だろう。
     そうした混乱も踏まえての山王主殿介の動きや天海の策謀も、ふぅんで流してしまったし、オチに繋げる歴史ネタも、あるにはあるが弱い。

     勝手な妄想だが、本書の失敗を踏まえて、よりダイレクトに『甲賀忍法帖』に繋げて再オマージュに挑戦したのが『桜花忍法帖』なのかもしれない。

     【注1】本書をせがわまさきかシヒラ竜也が漫画化いてくれれば、印象を確認できるかもw
    神君幻法帖Amazon書評・レビュー:神君幻法帖より
    4198626804
    No.4:
    (5pt)

    待望の作品

    中々手に入らない作品を有難うございます。装幀も綺麗で問題有りませんね。
    神君幻法帖Amazon書評・レビュー:神君幻法帖より
    4198626804
    No.3:
    (3pt)

    山風先生の忍法バトルを俺もやってみたいんだよ!

    山田正紀版『甲賀忍法帖』。山風先生の忍法バトルを俺もやってみたいんだよ!といった調子で書いちゃったお話。
    おまけにあろうことか、表紙イラストまで山風忍法帖(昔の角川文庫)準拠。佐伯俊男画伯に描いてもらって、まんま忍法帖ですよ。

    そんな調子で大いに期待を持って臨んだ本作ですが…。
    本家の10vs10の忍法バトルに対して、こちらは7vs7の幻法バトル。
    人数が減った分、密度が濃くなったかといえばそんなこともなく、残念ながら『甲賀忍法帖』の方が展開もスピーディだし、物語もずっと起伏に富んでいてドラマティック。人数をどんどん減らしながら、どちらが勝つか負けるかのシーソーゲームの面白さは本家に遠く及ばず、シチュエーションを似せてしまった分、クオリティの差が歴然となってしまった印象であります。
    展開も後半戦に入って「同じ設定でも俺ならこうお話を転がすよ」とばかりに本家とは大きく変えてくるんですが、これがことごとく裏目に出てしまい、何とも盛り上がらないことに。
    何よりも呆然としたのは両陣営を戦わせる理由でして、本家は理不尽なりに筋が通ったものでしたが、こちらはただただ不条理で意味が分からないもの。ひょっとすると戦いの虚しさを描こうとしたのかもしれないですが、かえって戦いの説得力を損なうことになっています。
    忍法バトルの歴史的傑作に挑みながら、何でこうなったのかという残念な一作。
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    4198626804
    No.2:
    (5pt)

    ストーリーそのものを楽しんでもらえれば

    山田正紀のジャンルは、と言えば、SF、ミステリーが有名であるが、時代物にも良い作品がいくつもある。おそらく、冒険小説と並んで、時代物を書くこと自体が好きなのだと思う。深く考えず、ストーリーそのものを楽しんでもらえれば、という作者の気持ちが伝わってくる。
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    4198626804
    No.1:
    (4pt)

    山田風太郎の『甲賀忍法帖』のオマージュ

    『甲賀忍法帖』と効果は全く同じ忍法も出てくるが、
    カタカナの科学用語を駆使した理屈が、
    現代科学でより詳しくなってるのが読みどころ。
    現在の科学知識で山田風太郎が忍法帖をリメイクしたら
    こうなるだろうという作品。
    不死の忍者も空飛ぶ忍者ももちろん出ます。
    本家同様、無茶苦茶な忍法に、
    科学的なこじつけを付ける面白さは再現されているが、
    忍法帖の枠組みの作品なので、
    自分で枠組みを破壊して忍法帖を葬った山田風太郎の
    天才性には到達していない。
    これの次は、『くのいち忍法帖』のオマージュの『おんな幻法帖』だそうだが、
    風太郎の『海鳴り忍法帖』に相当する作品を書けるかに、
    正紀の天才性の証明がかかっている。
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