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君と時計と嘘の塔 第一幕君と時計と嘘の塔 第一幕君と時計と嘘の塔 第一幕君と時計と嘘の塔 第一幕君と時計と嘘の塔 第一幕君と時計と嘘の塔 第一幕君と時計と嘘の塔 第一幕君と時計と嘘の塔 第一幕君と時計と嘘の塔 第一幕
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君と時計と嘘の塔 第一幕の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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一気に読み終わりました。読みやすいです。主人公がうじうじしすぎかな。あっさり昔のことを謝って助けたいと言えばすれ違いも防げたのに。 | ||||
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普段ならタイムリープやトラベルものの作品は読まないのですが、 綾崎さんの作品という事で購入しました。 登場人物の名前にも綾崎さんらしさが溢れていますね。 タイムリープということで、あまり期待はしていなかったのですが、 思っていたより楽しめました。 四部作ということでこの巻では完結しないのですが、 第二幕へ読み進めようと思わせるだけの出来栄えだったと思います。 | ||||
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これまでメディアワークス文庫で花鳥風月シリーズやノーブルチルドレンシリーズといった構成の巧さを感じさせる作品を発表してきた作家・綾崎隼が 創刊されたばかりのレーベル・講談社タイガに登場。ノーブルチルドレン完結以降は読めていなかったので少々期待値を上げ気味で拝読 物語は主人公の高校生・杵城綜士の小学生時代の回想から始まる。小学生六年生時にクラスメイトと「花火は真横から見ても同じ形に見えるか」と 論争になった結果、町一番の高台にある白鷹高校の時計台に忍び込んだ綜士だったが、突然激しい揺れに襲われる。大地震かと思った綜士だったが 奇妙な事に窓も割れていなければ机もズレていなかった。誰かが来てはまずいと逃げ出して家に向かった綜士だが、自宅近くで幼馴染の少女・織原芹愛と 顔を合わせ、気まずい思いをする。その一年前にクラスの中心だった綜士の立場を脅かした芹愛を貶めた事で幼馴染と言えど言葉も交わせない程の関係に 陥っていた芹愛に対し、綜士は自分が惹かれていた事に気付いていた 時は流れて高校二年生の綜士は九月十日の朝、奇妙な夢から目覚める。夢の中で十月十日の学園祭の夜行祭から帰って来た綜士は玄関口で 目に涙を溜めて出て行こうとした母親から「夕方に芹愛ちゃんが駅で死んだ」という不吉極まりない事件を告げられた所で目を覚ましたのである 母親に頼みごとをされても悪態を突いて無視し学校に向かった綜士は入学直後に「芹愛ばかり見ているんだな」と声を掛けてきた事で写真部に 自分を誘い込み、唯一の友人となった海道一騎が休んでいる事に気付く。その後一週間も姿を現さない一騎に不安を感じる綜士だったが、もう一つの 奇妙な現象に気付く。教師の授業中の冗談が一言一句、聞き覚えのある内容であったり、確かに自分が経験したとしか思えない状況が展開され 全てに既視感が纏わり付いているのである。妙な違和感に囚われながら一騎が学校来ない理由を確認しようと綜士は芹愛の継母である担任の 織原亜樹那を問い詰めるが、芹愛の返事は「そんな生徒はうちのクラスにいない」という信じがたい物であった。訳が分からないまま写真部の部室に 向かった綜士だったが、そこで彼を待ちかまえていたのは二年連続で二回も有名医学部に合格しながら卒業を拒否して高校に在学し続ける奇人として 有名な草薙千歳だった。千歳は綜士を捕まえて言う「君の友人は一週間前に世界から消えた。僕の理解は間違っているか?」と 時間軸をうまくズラしたストーリー上の仕掛けはメディアワークス文庫の頃から綾崎隼が使って来たテクニックではあるけど、今回は「時間」そのものを テーマとしたタイムリープ物。その王道とも言える「喪ってしまった大切な人を守る為に時を跳ぶ」系の作品 物語の方は高校で唯一の友人であった一騎が世界から消えてしまった綜士が五年前に体験した地震計に記録されなかった奇妙な揺れの正体を探る 奇人・千歳先輩や大学院生の彼氏が学園祭の夜に時計台から落ちて死んだと語り、既に五度目のタイムリープ中と語る女生徒・鈴鹿雛美と出会う事で 自分が経験しているのが二度目の九月である事に気付かされ、十月十日の夕方に駅で死んでしまう幼馴染の芹愛をその運命から救おうと奔走する、 というのがメインのストーリーとなっている 本作におけるタイムリープには非常に残酷な代償を求められるのが特徴。なんと一回時間を巻き戻す度に親しい人が一人失われてしまうのである タイムリープの先輩である雛美は既にそのお陰で三人も家族を失っているという悲惨の極致としか言いようが無い状況にある事が明かされる しかもタイムリープの発動条件が「最も愛している人を亡くした事を知る」というのだからタイムリープ小説史上、稀に見る残酷システムと言うべきか 登場人物の方もかなり特徴的。主人公の綜士だけど、かなりガチンコのクズだったりする。幼馴染の芹愛に思いを抱くのは良いけど、小学五年生の時に クラスの中心人物であった自分の地位を脅かそうとした、というだけで芹愛を陥れた事で口も利けないまま一方的にストーカー染みた態度しか取れず おかげで友人はゼロ、あまつさえシングルマザーとして必死で育ててくれる母親に対しては頼みごとも聞かず、悪態を突きまくるという人間のクズですな まあ、小説の主人公全員がナイスガイである必要なんて無いけど、アクの強い主人公が苦手という方にはちょっと抵抗があるかも むしろナイスガイは綜士に協力してくれる千歳先輩で、タイムリープの切っ掛けとなる揺れ「時震」の謎を追い続け、頭脳明晰、奇人だけど面倒見の良い 好人物だったりする。もう一人の協力者、鈴鹿雛美はかなりの曲者。行動自体がかなりエキセントリックな上、色々と裏表のある人物であるので 最後の最後まで語る言葉の何が真実で、何が嘘なのか分からないという非常に奇妙なキャラクターである。他にも芹愛の継母で妊娠五カ月の亜樹那や 芹愛の姉で高校にも行かず、働きもしていないニートの安奈など、気になる人物は多数出るが、彼らは次巻以降で動かす為の駒であるらしい ともあれ、物語はタイムリープで九月十日に舞い戻った綜士が芹愛が死の運命に見舞われる十月十日までに何を為すか、を中心に描かれており 運命の日が訪れる直前の展開は非常にスピーディーかつ波乱に富んでおり、先を読ませないスリリングさに満ち溢れていた。しかも最後の最後で 綜士を極めつけに苦い展開が襲い、読者を「うわ、そうくるか」と驚かせ、次巻を嫌でも手に取らざるを得ない見事な「引き」となっている で、全体を見ると「さすが綾崎隼は見事なストーリーテラーだ」と思えるのだけど、前半がちとネック。一応上に冒頭の展開を書きだして見たのだけど、 綜士の小学生時代の回顧から始まるのは良いとして、物語のメインの時間軸となる高校二年生の状況が始まったと思ったら、入学当時に舞い戻り しかも何時の間にか二年生時に戻っていたりするので読者としては「え?今何時の時間帯について語られているの?」と相当混乱する上に、 綜士と千歳先輩の会話で綜士が最初のタイムリープを経験した直前に大きな揺れを体験した、とあるが、そんな情報はどこにも無い。読み飛ばしたかと 思って最初から読みなおしても描写そのものが無いのである。登場人物が会話の前提条件としている情報が事前に読者に提供されていないというのは いささか構成上に問題があると言われても仕方が無いのではないだろうか?特にタイムリープというテーマで話を組み立てる以上、読者に提供される 情報にはより一層の気配りが必要だと思うのだが、どうにもその辺りに杜撰さが感じられる。その為、前半で多大なストレスを感じる方もおられるのでは ないかと少々不安になる 物語全体を読めば、見事なストーリー展開であるし、興味深い仕掛けや登場人物の構成ではあるけど、序盤の時系列を理解し、本作における 世界のルールとでも言うべき物を飲み込むまでにかなり苦労させられる作品であった。一巻さえ乗り切ってしまえば二巻目以降は楽しめると思うが 全体の出来栄えを考えれば正直、序盤の展開にもう少し気配りをして欲しかったな、という残念さが感じられてしまった第一巻である | ||||
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